定期テストで赤点をとってしまった…
赤点をとったらどうなるの?
もしかして進級や卒業ができなくなる?
そんな風に不安を感じている高校生に向けて情報をまとめました。
この記事で、赤点をとった後の挽回方法や赤点をとらないための準備方法を知って、しっかり対策してください。
・赤点をとると補習や追試を受ける必要がある
・評定が下がり、大学入試の学校推薦型選抜を受けられなくなる可能性がある
・赤点を繰り返すと留年してしまう可能性も
東北大学教育学部在学中に起業。現在はオンライン個別指導塾168塾の運営を行う。
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1年間の予備校浪人生活を経た後、東北大学教育学部に入学。ベンチャー企業2社で実務経験を積んだ後、浪人時に感じた大手予備校への違和感を基に、「168塾」の立ち上げ・運営。
高校の赤点の基準は何点以下?
高校において「赤点」とは、定期テストの点が学校の定める基準を下回ったときに使う言葉です。落第点を取った際は成績表に赤く書かれたことから「赤点」と呼ばれます。
赤点になる点数の基準は、学校や科目によって異なります。
「40点以下」や「30点以下」など、誰が見ても悪い点数を赤点とする学校が多いようですが、「平均点の半分以下」のような決め方をする学校もあります。
そのため、赤点を回避するには、最低でも「40点以上」または「平均点の8割ぐらい」を目指すようにするとよいでしょう。
赤点をとってしまったらどうなる?
赤点をとってしまった場合、学校はその状況を放置するわけにはいかないので、以下のようにさまざまな方法で救済措置がとられます。
補習や追試を受ける必要がある
赤点をとった生徒には、補習や追試が行われることが一般的です。
これらは通常、学校の授業が終わった後や長期休み中に実施されます。部活よりも優先する必要があるので気をつけましょう。
補習や追試の得点をテストの点数に付け加えることで、赤点から脱却できるという仕組みです。
追試でさらに不合格の場合、追追試が行われることもあります。また、学年末に進級がかかっているにもかかわらず追試不合格の場合は、仮進級を許可し、春休み中に補習を受けさせたり、課題を提出させたりすることもあります。
評定が下がる可能性がある
評定の付け方は学校によって異なり、普段の授業態度や提出物、小テストの成績なども総合的に判断されるので、定期テストの点だけで決まるわけではありません。
とはいえ、赤点をとると、高校の評定に悪影響が出る可能性が高いですね。評定が下がると、大学受験において「学校推薦型選抜」が使えなくなることもあるので、やはり赤点などとらないに越したことはありません。
赤点をとった後の補習や追試の成績が評定に加味されることもあるので、最後まで気を抜かないようにしましょう。
留年のおそれがある
赤点は進級に満たない点数を意味するため、赤点をとると留年の可能性が出てきます。
ただし、一度の赤点で留年になってしまうことは通常はありません。留年のリスクが高まるのは、何度も赤点をとり、かつ出席日数が足らないなどの要素がある場合です。
そのため、赤点をとったからといって勉強を投げ出したりせず、追試や補習に真剣に取り組み、次のテストに向けての対策をしっかりとりましょう。
高校生が赤点を何個とったら留年になるのか?
赤点を何個とったら留年になるのか気になりますよね。
実際には留年は、赤点のみで決まるわけではありません。高校や都道府県によって異なりますが、一般的には「単位」と「出席日数」で決まります。
単位取得の基準
高校では、単位を取得するための基準の一つとして「各科目の定期テストで基準点を下回らないこと」があります。
つまり、赤点をとらないことが単位取得の条件の一つです。
しかし、一回の赤点で即留年が決まるわけではありません。問題となるのは、次のようなケースです。
- 同じ科目で何度も赤点をとる
- 補習授業に出席しない
- 追試験でも赤点をとる
このような状況が続くと、学力または意欲が不足していると見なされてしまうため、留年する可能性が高くなります。
出席日数の基準
もう一つの重要な基準は出席日数です。単位を取得するためには、県や学校が定める基準以上の出席日数が必要です。
- 一般的には全授業日数の3分の1以上の出席が必要
- 学校への出席日数ではなく「科目ごとの出席時間数」で計算する
- 遅刻回数が多いと欠席とみなされるケースもある
2番目の条件は特に注意が必要ですね。学校には毎日行っていても、特定の科目だけ欠席を続けていると、出席日数が不足してしまうのです。
これらの点を考慮すると、留年のリスクを回避するためには、単に赤点をとらないことだけでなく、出席日数や遅刻にも注意を払う必要があります。
これらの基準を総合的に満たしているかどうかが、留年の判断基準となります。
赤点をとらないための対策
赤点を避けるには、日常的な学習習慣の見直しや効果的な勉強方法が必要です。
以下のようなことに気をつけて毎日の生活を送ってみてください。
日頃から課題をこまめに提出する
課題は、提出日の前日にまとめてやってしまうのではなく、毎日少しずつ済ませましょう。
例えば数学の時間に習った公式を使うだけで解ける課題が出ているかもしれません。そのような簡単な課題は、学校で習った直後なら解けることが多いものです。
また、課題をこまめに提出すると、学校の先生から「頑張っている生徒」という高評価を受けることにもつながるので、テストの点が悪い場合にも親身になって救済してもらえる可能性が高まります。
先生にも頻繁に質問に行く
理解できない部分や疑問点は、積極的に先生に質問することが大切です。
赤点を取ってしまうぐらい不得意な科目は、自分で考えても分からないことが多いので、先生にどんどん質問する方が時間の節約になります。
たくさん質問をすると、先生にも「こんなに分かっていないのか」ということが伝わるので、勉強のやり方についてアドバイスをもらえるかもしれません。
テスト勉強は早めに始め、答えを暗記する
テスト勉強は、試験日の2週間前から計画的に始めることが重要です。
特に数学などで出題範囲がはっきり決まっていて、「問題集の何番が出る」ということまで分かっている場合は、問題と答えをセットにして覚えるぐらいのつもりで準備するとよいでしょう。
計算問題・単語・漢字などを重点的に覚える
赤点を回避するには、簡単な問題で失点しないことが大切です。
そのため、数学の計算問題、英語や古文の単語、現代文の漢字のような基本事項は、失点しないように最優先で取り組みましょう。
赤点をとらないために根本的に必要なこと
ここまでに、赤点を回避するためのさまざまな方法を述べてきました。
しかし、赤点をとったことのある人にとっては、これらの方法は付け焼き刃に過ぎないかもしれません。
根本的に大切なのは「勉強の内容を理解すること」です。一体どうすれば、赤点をとった状態から勉強の内容を理解できるようになるのでしょうか。
分からないと感じたとき、原因はもっと前にあることが多い
赤点をとってしまうということは、まともな点数を取るために必要な知識が、根本から不足してしまっている場合が多いはずです。
例えば数学のテスト範囲が「2次関数」だとしても、実は中学校で学ぶ「関数」から分かっていない場合は、関数から勉強し直さないといけません。
特に数学・理科・英語はこのような積み重ねの傾向が強いため、テスト範囲だけを頑張って勉強しようとしても理解できないのです。
このような根本原因に目を向けず、目先のテスト勉強を頑張ったとしても、より傷が深くなるばかりです。
塾講師としての経験から
私が塾講師として20年以上勤務する中での経験をお話しさせてください。
高1の1月頃に塾を訪ねてこられて、
数学に全然ついていけなくて…2学期の中間・期末の点数はヒトケタで…このままだと留年しそうで…どうすればいいでしょうか…。
このような悲痛な相談をされることが毎年のようにあります。
しかし高1の1月にこの状況で来られても、学年末試験まで1ヶ月程度しかないため、打てる手が非常に限られてきます。
なぜ2学期の中間の時点で手を打たなかったのか?もっと言うと、1学期の期末の時点ですでに全然分かっていなかったのではないか?その頃からやり直していれば違った未来もあっただろうに…。
もちろん親身に相談には乗りますが、そんな風に感じることが多いのです。
早めに専門家に頼ろう
高校の勉強は量が多く、質も難しいため、分からなくなり始めたら自力で取り戻すのは困難だと考えてください。
取り返しのつかない事態になる前に、学校の先生にこまめに質問に行ったり、塾や家庭教師のようなプロに相談に行ったりしてみましょう。
一人では思いつかないようなさまざまな方法で、あなたの勉強を救ってもらえるかもしれません。
理解できる範囲を増やすことで赤点を回避しよう
赤点の基準や留年の仕組み、そして赤点を回避するための方法について述べてきました。
赤点を取ってしまうと非常に不安な気持ちになりますよね。でも、適切に勉強をやり直せば、まだ間に合います。
この記事の内容を参考にして、身近な信頼できる人や塾などに頼ることも含めて、頑張ってくださいね。
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