偏差値60ってどれくらいのレベル?
偏差値60で行ける大学は?
そんな疑問はありませんか?本記事では偏差値60の位置づけと、目指すことができる大学や学部、さらに偏差値60以上を目指す方法に解説します。今から偏差値60を目指す人、偏差値60以上に向けて頑張りたい人、必見です!
- 偏差値60は成績上位15%に位置する
- 偏差値50に比べ大学選択の幅がぐっと広がる
- さらに学習を深めることで偏差値70を狙うことも十分可能
東北大学教育学部を在学中、「学習管理塾168塾」および「東北大専門塾Elevate」 を創業し、現在は株式会社shared 代表。これまでに200名以上を指導し、旧帝大・医学部合格者を多数輩出。
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AIを活用した学習管理システム を導入し、戦略的学習管理メソッド による個別最適化指導を展開。教育メディア「#スタシェア」を運営し、受験情報に関する情報を発信している。
偏差値60の大学ってどのくらいのレベル?
偏差値60とは具体的にどれくらいのレベルなのでしょうか。
そもそも偏差値とは?
偏差値の出し方
「偏差値」という言葉を聞いたことはあっても実際にどうやって数値を出すのか知らない人も多いのではないでしょうか。偏差値は次の公式を使って出すことができます。
具体例をもとに考えてみましょう。
平均点
「Aさん国語50点」、「Bさん数学80点」
点数だけを見ると80点を取っているBさんの方が偏差値が高そうですよね。しかし、国語の平均点が40点、数学の平均点が90点だったとすれば、どうでしょうか?点数はAさんの方が低いのに偏差値はAさんの方が高くなります。
「何点をとったか」ではなく「平均点と比べてどのくらい高い点・低い点か」が重要
標準偏差
標準偏差とは「あるグループのなかの数字がどれだけバラついているか」を示す指標です。
次の例をみてみましょう。
「Cさん社会70点(平均点60点)」、「Dさん理科70点(平均点60点)」
点数も同じ、平均点も同じなので、CさんとDさんは同じくらいの学力のように見えます。しかし「社会のテストはほとんどの人が 65 点から 55 点の間にいた」(図の赤い曲線)一方で、「理科のテストは 90 点以上と 40 点以下で二極化していた」(図の青い曲線)だとしたら話は変わってきます。「試験を受けたグループ全体の点数のばらつき」を数値化したものが「標準偏差」です。(標準偏差の出し方にも公式があるのですが、今回は割愛します。)
偏差値は「平均点との差」と「グループ内の点数のばらつき」の双方を用いて算出される
偏差値60は上位何パーセント?
偏差値60は受験生全体の中で上位約15%に位置します。大学入学共通テストを例に考えてみましょう。大学入学共通テストは平均点が60%前後になるよう作成されていますので、「100点満点のテストで60点をとったら偏差値は50」となります。偏差値60のレベルはこの大学入学共通テストで80%前後の得点をとれることを意味します。
偏差値を考えるときの注意点
このように偏差値とは「自分の点数」「平均点」「標準偏差」の3要素から成り、試験毎に数字が変化します。そのため、偏差値を考える際には注意しなければならないポイントがいくつかあります。
高校受験と大学受験では偏差値の意味合いが異なる
大学受験模試は全国の学生(現役、浪人含む)を対象として実施されます。試験範囲や対象人数が高校受験時とは大きく異なるため、同じ偏差値でも実際の学力レベルに違いが生じることがあります。そのため、模試等を複数回受験し自身の偏差値を正確に知ることが大切です。
偏差値は模試によって異なる
上述したように、偏差値は「ある集団内での自分の位置」を示す数字のため、模試を実施する会社や模試の内容によって異なることがあります。例えば、全国の幅広い層が受験するベネッセの模試と河合塾の医学部受験に特化した全統医進模試では、当然偏差値の出方は異なるでしょう。見かけの数字に振り回されず偏差値の本質をとらえる必要性がここにあります。
偏差値60の大学一覧
本記事ではベネッセ模試における偏差値を紹介します。偏差値61や59の大学を知りたい場合には、マナビジョン「大学を調べる」を用いて検索することができますので、ぜひ活用してみてください。
国公立大学(文系・理系)
- 埼玉大(教育)
- 金沢大(融合学域-先導学類)
- 熊本大(文)
- 熊本大(法)
- 東京都立大(都市環境-都市政策科)
- 新潟県立大(人間生活-子ども)
- 愛知県立大(外国語)
- 兵庫県立大(社会情報科)
- 福岡女子大(国際文理-国際教養)
- 筑波大(医学群-医療科学類)
- 千葉大(園芸)
- 東京農工大(工)
- 神戸大(医-保健)
- 鹿児島大(歯)
- 東京都立大(都市環境-地理環境)
- 東京都立大(システムデザイン)
- 横浜市立大(データサイエンス)
- 京都府立大(農学食科)
- 大阪公立大(理)
- 大阪公立大(農)
- 大阪公立大(現代システム科学域-学域一括)
- 大阪公立大(現代システム科学域-知識情報システム学類)
私立大学・大学校(文系・理系)
- 獨協大(外国語)
- 駒澤大(経営)
- 昭和女子大(環境デザイン)
- 専修大(法)
- 東洋大(経済)
- 東洋大(国際観光)
- 日本女子大(文)
- 日本女子大(家政-被服)
- 愛知淑徳大(文)
- 愛知淑徳大(福祉貢献)
- 龍谷大(法)
- 龍谷大(経営)
- 近畿大(文芸)
- 甲南大(文)
- 武庫川女子大(心理・社会福祉)
- 武庫川女子大(経営)
- 武庫川女子大(生活環境)
- ノートルダム清心女子大(文)
- ノートルダム清心女子大(国際文化)
- ノートルダム清心女子大(情報デザイン)
- ノートルダム清心女子大(人間生活)
- 国際医療福祉大(成田看護)
- 北里大(理)
- 共立女子大(建築・デザイン)
- 愛知工業大(情報科)
- 椙山女学園大(看護)
- 名城大(薬)
- 佛教大(保健医療技術)
- 摂南大(看護)
- 関西医療大(保健看護)
- 関西学院大(理)
偏差値だけで大学を選ぶのはNG
一昔前は学歴重視の傾向にあった日本社会ですが、総合型選抜の実施大学が年々増加していることからも分かるように、現代社会では「なぜ大学へ進学するのか」「大学で何をしたいのか」を明白にすることが求められています。偏差値だけでなく、自分の進学理由や目的に合った大学を選ぶことは、有意義な大学生活を送るために、そして自分の将来の生き方を考えるために、非常に重要です。
偏差値60を目指すには
偏差値を60まで上げるためにはどうしていくべきか解説していきます。
基礎の徹底
大学入学共通テストは、基礎ができていれば60%の得点をとれるようにできています。そのためまずは何といっても基礎をしっかりと固めることが重要です。教科書や基礎問題集を繰り返し学習し、基本的な知識を確実に身につけましょう。基礎が身についていないとその先の応用問題に進むことができず、それ以上の得点が望めません。
苦手の克服
苦手科目や分野を放置せず、計画的に克服していくことが必要です。人間はどうしても苦手なことを後回しにしがちですが(筆者もそうです)、1つの苦手が全体の偏差値に大きく影響を及ぼします。受験生になってから焦るのではなく、早い段階から自分が何を苦手としているのかを把握し積極的に学習に励みましょう。
偏差値70を目指すには
1,000人が受験した模試を例に考えてみます。500位ちょうどだった場合偏差値は50、上位150位だと偏差値は60となります。偏差値70を目指すには上位20位前後にはいらなければならず、偏差値60と70の間には、実に100人以上のライバルが存在しているのです。
基礎と応用の反復
偏差値70を目指すには、基礎力にプラスして応用力が求められます。応用力を身につけるためには、実際に応用問題に取り組んでみることをおすすめします。
例えば、定理A、定理B、公式Cの3つを組み合わせないと正解できない応用的な問題に取り組んだとします。「どの定理を使うべきか分からない」「定理や公式を暗記していない」「組み合わせ方の順序が分からない」―不正解だった、で終わらせるのではなく、どの部分ができていないのかを知ることで次なる学習課題が見えてきます。偏差値70を目指すには、この基礎と応用の反復が有効です。
日々の学習を大切に
日々の学習習慣を確立することが偏差値をさらに伸ばす鍵です。高校3年生になってから、3年間分の基礎をまとめて学習し直すには莫大な時間が必要となり、効率的とは言えません。日々の学習でいかに基礎を固めることができるかが重要です。
偏差値70についてはこちらの記事をチェック
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