テスト勉強って何をしたらいいの?
時間をかけているのにテストの点数が上がらない…
「テスト勉強は毎回頑張っているのに、定期テストで点数がとれない…」という人はいませんか?時間をかけているのに点数につながらないのは「勉強方法」が間違っているからかもしれません。本記事では元中学校の教員が効率的な勉強方法について解説します。
元中学校の先生が効率のよい勉強の仕方を教えます!
- 勉強とは「インプット」と「アウトプット」のどちらもできることがゴール
- 短時間でも効率的な勉強をすることでテストの点数はのばすことができる
- カラフルにノートをまとめた参考書作りは勉強にあらず!教科書に書き込んで効率的に!
東北大学教育学部を在学中、「学習管理塾168塾」および「東北大専門塾Elevate」 を創業し、現在は株式会社shared 代表。これまでに200名以上を指導し、旧帝大・医学部合格者を多数輩出。
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AIを活用した学習管理システム を導入し、戦略的学習管理メソッド による個別最適化指導を展開。教育メディア「#スタシェア」を運営し、受験情報に関する情報を発信している。
勉強のやり方が分かっているとは?
「勉強のやり方が分かっている」とは、「インプット」の方法と「アウトプット」の方法を理解し、そのどちらもバランスよく実施できていることを意味します。
インプットとは?
「インプット」とは、新しい知識を取り入れることです。具体的には、授業を聞きノートをとったり、教科書や参考書を読み書いてあることを理解する作業がこれに当たります。インプットは土台作りの作業ですが、それだけでは知識が定着しません。
アウトプットとは?
「アウトプット」とは、覚えた知識を実際に使うことです。問題集を解いたり、自分が先生となって友人に教えるといった活動がアウトプットに該当します。アウトプットを行うことで、自分のインプットの不足に気づくことができます。
勉強とはこのインプットとアウトプットの繰り返しなのです。
結局どれくらい勉強しないといけないの?
よく「中学生は学年+1時間の学習が必要」と言われますが、必要な勉強時間を数字で示すことはできません。インプットにかかるスピードは個人差の幅がとても広いからです。ですから、勉強をする上で重要なのは「何時間勉強したか」ではなく、「自分はインプットにどれくらい時間がかかるのか」を正しく把握すること。
上述したように勉強はインプットとアウトプットの繰り返しというパターンで構成されています。一度正しい勉強方法を身につけることができれば効率が良くなり、おのずと学習にかかる時間は短くなっていくので、焦らず学習に取り組んでいきましょう。
「勉強ができない!」の3タイプ
「勉強ができない」と感じる要因は大きく3つのタイプに分けられます。
そもそも勉強の面白さが分からず勉強を放棄している(授業を聞いていない)
勉強そのものを「面白くない」と感じていて授業中に集中できないタイプの人は、インプットが足りていないため定期テストで思うように点数をとることができません。特に数学や英語など、前単元からの積み重ね型の教科では一度インプットを放棄してしまうと、ますます理解が追い付かず、勉強を放棄したくなってしまいます。
まずは学年を問わず思い切って基礎的な学習に立ち返り、「勉強ができる!」を体感することをおすすめします。
授業を聞いているだけ(定着していない)
続いては「授業を真面目に聞いていて、ノートもきれいにとっている。だけどテストで点数が取れない…」というケースで、中学生にはありがちです。これは、「インプットはしていても定着していない」ことが原因です。
例えば、「黒板に書かれた公式をノートに写して、それを見ながらなら問題を解くことができるけど、黒板を消されると分からなくなってしまう」という人がそれに当たります。インプットができていれば、もうひと踏ん張り!問題集にたくさん取り組み、アウトプットの機会を増やしましょう。アウトプットの繰り返しで知識が徐々に定着していきます。
得意な教科しか勉強しない
得意教科ばかりに時間を割いてしまい、苦手をそのまま放置してしまう中学生も多いです。「得意な教科は問題集がすらすら解ける!→楽しい!→同じ教科ばかり学習」というループにはまっていませんか?苦手教科にも計画的に取り組むことが大切です。
テスト勉強の仕方が分からない中学生にありがちなNG勉強法3選&改善策
カラフルなまとめノートを作る→教科書やノートに書き込む
「大切な公式は赤で、説明文は黄色のマーカーで…」と、カラフルできれいなまとめノートを作ることはおススメしません。教科書に書いてあることを書き写しているだけなので、知識の定着作業とはいえず、時間がかかる割に点数につながりにくい学習だからです。普段使っている教科書とノートは最高の参考書になります!
例えば、以下のような流れで勉強してみましょう。
「今日は数学に挑戦しよう!」
「この問題は公式Aを正確に覚えていなかったから解けなかったなあ…」
教科書やノートの公式Aを説明している部分にマーカーをひく、ふせんを貼る、コメントを書く等
もう一度間違えたときに「前回もここを間違えてた!」ということが分かるように。
最初は問題がなかなか解けず不安になるかもしれませんが、大丈夫。知識は繰り返すことで定着するので、完璧にできるまで繰り返し同じ問題集に取り組んでみましょう。(選択問題だと選択肢を暗記してしまうという人は別の教科の勉強を間にはさみながら行ってください)
単語を何回も書き写す→自分でテストを作って実践
「知識の定着=暗記」の部分は勉強で避けて通れません。「暗記苦手なんです…」「何回やっても覚えられなくて…」という中学生は多いですが、単語を書き写す作業に莫大な時間をかけている人が大半です。まとめノート作りと同じで、「書き写す」という作業は時間がかかる割に点数につながりにくい学習の一つですので、おススメしません。
例えば英単語の暗記には以下のような学習方法で取り組んでみましょう。
- テスト範囲の英単語リストを作る。(左側に英単語、右側に日本語の意味を書く)
- 紙を真ん中で縦に折る。
- 英単語だけを見て日本語の意味を言う。
- 紙をひっくり返し日本語だけを見て英単語を言う。
- 間違えた単語や分からなかった単語は単語の近くに分かるように☑をいれておく。
- 一通り言い終えたら折った紙を広げ、間違えた単語・分からなかった単語を確認。
- もう一度紙を縦に折り、日本語リストを見ながら英単語を書いてみる。
- 間違えた単語や分からなかった単語は単語の近くに分かるように☑をいれておく。
- 一通り書き終えたら折った紙を広げ、間違えた単語・分からなかった単語を確認し、5回ずつ書いて練習。
このように、問題を作って実際に解くことで記憶が定着しやすくなります。
綿密な学習計画表の作成→全教科まんべんなく勉強すればOK
定期テストが近くなると、学校から学習計画表の作成を指示されることがあります。計画表を作ることで勉強した気持ちになってしまっている人はいませんか?
細かすぎる計画は実行が難しい場合が多く、また、少しでも計画通りにいかない事態に陥るとその後の修正が大変です。シンプルに「今日はこの教科」「明日はあの教科」くらいの計画でいいでしょう。大切なことは全教科をまんべんなく勉強する意識を持つことです。
勉強の仕方が分からない人が、効率的な勉強のために意識すること3選
自分のしている学習が「インプット」なのか「アウトプット」なのかを明確に
今自分が行っている勉強がどちらに該当するのかを意識しましょう。例えば、教科書を読むのはインプット、問題を解くのはアウトプット、単語を書く練習はインプット、単語テストはアウトプットです。勉強を区別し、「インプット」→「アウトプット」を交互にバランスよく行うことで効率のよい勉強を行うことができます。
自分の苦手を把握する
得意な部分を伸ばすのも良いですが、苦手分野を克服することが成績アップの近道です。苦手分野は、「数学や英語」といった教科ごとの苦手はもちろんですが、例えば、「図形」「関数」というように、同一教科内にも存在します。
苦手分野はモチベーションが上がらず、学習にかかる時間が長くなりがちですので、得意分野よりも早い段階から勉強に取り組む意識が必要です。
振り返りを忘れずに
「定期テストが返ってきたら点数を確認して終了」という方、多いのではないでしょうか?
定期テストはその範囲の重要な学習項目を詰め込んだ最高の問題集です。テストが返却されたら、間違えた箇所を自力で解きなおし(模範解答をただ書き写すのは×)、正しい知識のインプットを行いましょう。
定期テスト後は特定の単元を集中的に勉強した直後なので、その単元に関するインプットが最も多い状態です。そのタイミングを逃さず、知識を定着させることは、非常に効率の良い勉強といえます。
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