どんな内容を書けば面接官に伝わるのか不安…
うまく書ける自信がなくて時間ばかりが過ぎてしまう…
高校入試を控えた中学生にとって、志望理由書は受験の成否を左右する重要な書類です。その書き方に不安を覚えている方もいらっしゃいますよね。
今回の記事では、志望理由書を説得力のある内容に仕上げるための書き方のコツや、成功例と失敗例を交えた具体的なアドバイスをご紹介します。
- 志望理由書は自己PRの重要な書類である
- 自己分析と志望校の研究が成功のポイント
- 熱意と具体性を意識して書くことが大切
東北大学教育学部を在学中、「学習管理塾168塾」および「東北大専門塾Elevate」 を創業し、現在は株式会社shared 代表。これまでに200名以上を指導し、旧帝大・医学部合格者を多数輩出。
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AIを活用した学習管理システム を導入し、戦略的学習管理メソッド による個別最適化指導を展開。教育メディア「#スタシェア」を運営し、受験情報に関する情報を発信している。
高校志望理由書とは
高校志望理由書は、自分が志望する高校に向けて「なぜその学校に入学したいのか」を伝えるための書類です。受験の際に、内申書や入学願書と一緒に提出することが一般的で、特に推薦入試では重要視される場合があります。
この書類は、単なる形式的な提出物ではなく、自分の想いや目標をアピールできる大切な機会です。例えば「進学実績が高いから」という理由だけでなく、具体的にどのような目標を持ち、その学校で何を学びたいかを示す必要があります。
また、面接時には志望理由書を参考に質問をするため、記載内容が面接の成否を左右することも少なくありません。そのため、志望理由書をしっかりと書き上げることは、受験成功への大きな一歩といえるでしょう。
志望理由書を書く前に準備すべきことは?
志望理由書を書く際に大切なのは、内容の充実度です。ここでは、準備のステップを3つに分けて解説します。
- 志望校の情報収集
- 自己分析
- 志望理由のテーマを選ぶ
1. 志望校の情報収集
志望校について十分に理解していないまま書く志望理由は、説得力に欠けるだけでなく、表面的な印象を与えてしまいます。
そのため、志望校の情報をしっかりと収集することが重要です。
最初に見るべきなのは、志望校の公式ホームページや学校案内パンフレットです。これらには、教育方針、学科内容、進学実績、部活動の成果など、学校の特徴が記載されています。
例えば、「進学実績が高い」と感じた場合は、具体的にどの大学に進学しているのかを確認しましょう。さらに、学校説明会やオープンスクールへの参加もおすすめです。
校風や在校生の雰囲気を直接感じられるだけでなく、教師や生徒から実際の話を聞くことで、書類ではわからない学校の魅力を知ることができます。このように具体的な体験を交えると、志望理由に深みが出ます。
2.自己分析
志望理由書では、自分自身をしっかりとアピールすることが求められます。そのためには、まず自分自身について理解を深める必要があります。
自己分析をする際は、これまでの経験や得意なこと、興味のある分野、将来の夢などをリストアップしましょう。
また、長所だけでなく短所も挙げてみると良いでしょう。
「プレゼンテーションが苦手」といった短所がある場合でも、「克服するために演劇部に参加した」といった努力が志望理由として生かせます。
このように、自分の経験や特徴を具体的に掘り下げることで、説得力のある志望理由が作れます。
3.志望理由のテーマを選ぶ
志望理由書を書く際には、志望校に適したテーマを選ぶことが大切です。テーマが明確でないと、内容が散漫になりやすく、アピール力が弱まります。
「進学実績」を主軸にした場合は、「志望校の進路指導体制が目標達成に最適である」と具体的な内容にする一方で、「部活動を通じて仲間との協力を深めたい」と補足します。
また、自分の経験に基づくテーマ選びも効果的です。例えば「志望校のオープンスクールでの体験がきっかけで志望校を目指した」というテーマは、他の受験生と差別化しやすくなります。
テーマを決める際には、志望校の特徴と自分の特性をしっかりと照らし合わせることが重要です。
志望理由書の書き方と具体例
志望理由書を書くときは、相手にしっかりと伝わる文章を作ることが重要です。ここでは、書き方の基本から具体例までを詳しく解説します。
- 書き出しで結論を述べる
- 根拠やデータを用いる
- 成功例と失敗例の比較と解説
- 志望理由書作成時に注意するべきポイント
- 志望理由は1~2つに絞る
- オリジナリティを出す
- 見た目を工夫する
- 書き方のルールを守る
- 第三者に添削を依頼する
1,書き出しで結論を述べる
志望理由書では、書き出しが特に大切です。最初に結論を述べることで、相手に「自分の考えが明確である」という印象を与えられます。
このように、書き出しで「なぜその学校を志望しているのか」を端的に伝えると、読み手がスムーズに内容を理解できます。
その後で、志望理由の詳細や根拠を述べると、説得力のある文章になります。
2,根拠やデータを用いる
志望理由の説得力を高めるためには、具体的な根拠やデータを用いることが欠かせません。
また、進学実績だけでなく、学校説明会で得た情報や、部活動の実績を取り上げるのも効果的です。
「オープンスクールで見た吹奏楽部の演奏に感動し、自分も貴校で全国大会を目指したいと感じました」と述べることで、単なる憧れではなく、行動に基づいた志望動機であることを伝えられます。
3,【例文】成功例と失敗例の比較と解説
志望理由書を作成する際には、成功例と失敗例を比較することで、良い文章のポイントを理解できます。以下に、それぞれの例を挙げて解説します。
成功例:具体性と熱意が伝わる志望理由書
私が〇〇高校を志望する理由は、貴校が提供する国際交流プログラムに非常に魅力を感じたからです。私は中学2年生のときに学校主催の海外研修に参加し、現地の文化や言語に興味を持ちました。貴校のプログラムでは、留学を通じて異文化理解を深める機会が豊富にあり、私の目標である国際ビジネス分野での活躍につながると確信しています。将来は、国際的な企業で働き、世界中の人々と協力できる人材になりたいと考えています。 |
この例では、具体的なプログラム名や過去の経験を交えながら、将来の目標と志望校の特徴を結びつけています。
失敗例:抽象的で説得力に欠ける志望理由書
私は貴校の進学率の高さに魅力を感じ、志望しました。大学進学を目指しており、貴校でしっかりと勉強したいと考えています。また、自由な校風にも惹かれました。 |
この例は、志望理由が抽象的で具体性に欠けます。進学率が高いことや校風に惹かれたことが述べられていますが、個人的な体験やエピソードがなく、他の受験生との差別化が難しくなります。
4,志望理由書作成時に注意するべきポイント
志望理由書を作成する際には、読み手に伝わりやすく、説得力のある内容に仕上げるための工夫が重要です。ここでは、書く上での注意点と具体的なポイントを解説します。
5,志望理由は1~2つに絞る
志望理由をたくさん挙げすぎると、内容が散漫になり、主張が弱くなってしまいます。そのため、志望理由は1~2つに絞るのが効果的です。
具体例として、ある生徒が「進学実績が高い」「部活動が活発」「設備が整っている」と3つの理由を挙げた場合、志望理由がどれも中途半端に感じられることがあります。
その代わり「進学実績が高い」という理由を掘り下げて、具体的なデータや自身の目標と結び付けて説明すれば、説得力が増します。
6,オリジナリティを出す
志望理由書は、他の受験生との差別化がポイントです。ありきたりな理由だけでは、読み手に強い印象を与えることが難しくなります。
オリジナリティを出すためには、自分の経験や価値観を盛り込むことが有効です。
例えば「貴校の図書館で開かれている読書会に感銘を受けました」という具体的な体験を記載すると、単なる「学習環境が整っている」ではなく、自分らしさが表現できます。
7,見た目を工夫する
志望理由書は内容だけでなく、見た目の印象も大切です。文字が小さすぎたり、行間が詰まりすぎていると、読み手に負担をかけてしまいます。
適切な文字サイズや余白、段落ごとの行間を意識して整えましょう。
さらに、箇条書きを活用することで、要点が分かりやすくなります。
例えば、「私が貴校を志望する理由は以下の2点です」と述べた後に、1つ目の理由、2つ目の理由と分けて記載すると、読み手がスムーズに内容を理解できるようになります。
8,書き方のルールを守る
志望理由書には形式や書き方のルールがあります。特に注意すべきポイントは、次の3点です。
敬語の使い方
丁寧な表現を使うことは基本ですが、過剰な敬語は避けましょう。「~させていただきます」という表現を多用しすぎると、不自然に感じられる場合があります。
一貫性を持たせる
文体や内容に一貫性を持たせることも重要です。文中で「私」を使用している場合は、「自分」や「僕」に変えないよう統一しましょう。
長文になりすぎない
長すぎる文章は読む側に負担をかけます。1文を40~60文字程度に抑え、適切に句読点を使いながら簡潔にまとめましょう。
9,第三者に添削を依頼する
自分で書いた文章は、内容の偏りや誤りに気づきにくいものです。そのため、第三者に添削を依頼することをおすすめします。
家族や先生、信頼できる友人などに読んでもらい、意見を聞きましょう。
「自分では伝わっているつもりだったけれど、志望校の特色が十分に書けていない」といった気づきが得られることがあります。
記載漏れやミスを防ぐチェックリスト
志望理由書の作成では、記載漏れや小さなミスが合否に影響を与えることもあります。以下は、ミスを防ぐための具体的なチェックリストです。
項目 | チェック内容 |
---|---|
基本情報の記載 | 名前、住所、学校名など基本情報が正確に記載されているか |
志望理由の結論 | 志望校を選んだ理由が冒頭で明確に述べられているか |
具体性のある内容 | 志望理由に具体的なエピソードや根拠が含まれているか |
志望校の特徴の理解 | 志望校の教育方針や特色が正しく反映されているか |
オリジナリティ | 他の受験生と差別化できる自分ならではの表現が含まれているか |
書式の統一 | 文末表現が統一されているか(「です・ます」調または「だ・である」調) |
誤字脱字の有無 | 誤字脱字や文法のミスがないか |
ルールの順守 | 学校指定の文字数やフォーマットを守っているか |
見た目の読みやすさ | 字の大きさや余白が適切で、全体が読みやすいか |
根拠データの記載 | 志望理由に必要な根拠やデータが正確に記載されているか |
添削依頼 | 第三者(先生や保護者など)に添削を依頼し、フィードバックを受けたか |
コピーの保管 | 提出前に志望理由書のコピーを保管したか |
志望理由書で第一志望校合格を掴もう!
志望理由書は、受験において自分の熱意や個性を伝える大切なツールです。ここまで述べてきたポイントをしっかりと押さえれば、第一志望校合格に近づくことができるでしょう。
志望理由書はただ書き上げるだけでなく、自分の想いを最大限に伝える機会です。自分自身の将来を見据えた言葉を紡ぎ、第一志望校への熱意を全力で表現しましょう。それが、合格への一歩となります!
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