定員割れの高校を受ければ合格できるって本当?
受験対策全然できてないけど、定員割れの高校を受けるなら大丈夫なのかな
高校受験を目指している中学生の中には「定員割れ」という言葉を聞いたことがある人も多くいますよね。定員割れの高校を受けるなら全員受かるというイメージを持っている人もたくさんいるのではないでしょうか。

実は「定員割れ高校なら受験者全員受かる」というわけではありません!
定員割れの定義や、受験するときに気を付けたいポイントについて詳しく解説していきますので、正しい知識を身につけて受験対策を進めるようにしましょう!
・定員割れの高校でも不合格になることもある
・定員割れだとしても受験対策をしないのは危険
・勉強が苦手なら早めの対策が大事


東北大学教育学部を在学中、「学習管理塾|168塾」および「東北大専門塾Elevate」 を創業し、現在は株式会社shared 代表。これまでに200名以上を指導し、旧帝大・医学部合格者を多数輩出。
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AIを活用した学習管理システム を導入し、戦略的学習管理メソッド による個別最適化指導を展開。教育メディア「#スタシェア」を運営し、受験情報に関する情報を発信している。
高校の定員割れとは?


定員割れ高校なら受かるっていう話を聞いたんだけど・・・
定員割れの高校は高倍率の高校よりも受かりやすいことは確かです。しかし、正しい情報を知っておかないと高校合格が遠のく可能性があるので気を付けましょう。



それでは早速定員割れの定義や注意点について解説していきます!
定員割れとは?
「定員割れ」とは、学校が募集している人数(定員)よりも、実際に受験する生徒の数が少ない状態のことをいいます。たとえば、定員が200人の高校に対して、180人しか出願がなければ、20人足りず、定員割れです。
特に最近は少子化の影響が大きく、地方の高校を中心に定員割れが増加しています。そのため「定員割れしてるなら受験すれば誰でも合格できる」と思っている人が少なくないのですが、それは少し危険な考え方です。
定員割れしていても、内申点がかなり低かったり、学力試験や面接での評価があまりに悪いと、不合格になることは当然あります。定員割れしてるからと安心しすぎず、きちんと対策は行いましょう。
定員割れの現状



定員割れってどのくらいの学校で起きているものなの?
実際にはどのくらいの高校で定員割れの状態が起こっているのか、気になるところですよね。



実は、定員割れの学校は全都道府県に存在しています!
2019年の参議院文教科学委員会の調査結果によれば、最も定員割れ高校の割合が少ないのが東京都で10.4%となっています。逆に、最も高い割合となっているのが高知県でなんと43.1%です。
少子高齢化の影響を受け、特に地方では定員割れ高校の数が増えているのが現状です。学校の数に対して生徒の数が減ってきているため、学校が定めている定員数に満たないという現象が起きています。
定員割れが続けば、学校側は統廃合や再編などの選択を余儀なくされてしまいます。学校側が生徒を選ぶのではなく、生徒に選ばれる学校運営をする必要が出てきていると言えるでしょう。



これにより偏差値だけではなく、校風や学校行事など特色のある学校が増えてきています!生徒からすればメリットとも言えますね。
定員割れの高校を受けても不合格になる
定員割れでも落ちることがあると聞くと、「えっ、そうなの?」とちょっと驚く人もいるでしょう。でも実際に、不合格になるケースは珍しくないのです。定員を下回っていたとしても、全員が合格できるわけではありません。
普通の高校と同様に内申点の評価や当日の入試、面接の結果次第では不合格という判断になる可能性もあります。誰でも受かると思っていると、厳しい結果が返ってくることとなるでしょう。
定員割れ=合格確定というわけではないということはきちんと認識しておかなければなりません。最低限の学力や礼儀がないと、定員割れでも落ちる可能性は十分あるということを知っておきましょう。



事前にできる対策はきちんとしておくことが大切ですよ!
定員割れの高校で落ちるのはなぜ?


定員割れ高校でも落ちる可能性があることは、記事の中で紹介してきました。どんな高校を受けるにしてもある程度の準備が必要になりますが、それでも定員割れ高校が受かりやすいのは事実です。



定員割れ高校を受ける場合でもチェックしておきたいポイントを解説しますね!
定員割れの高校を受けようと思っている人は、自分の状況と照らし合わせながらぜひ確認してください。
1,内申点の評価が低い
高校入試では学力試験と同じくらい内申点が重視されることが多く、定員割れの高校でも内申点の評価が低いことが原因で落ちることがあります。内申点とは、中学校での成績や授業態度、提出物、出席状況などを総合的に評価したものです。
たとえば、主要教科で「1」が多かったり、提出物の未提出が続いていたりすると、「高校生活に真面目に取り組めない学生」と判断されてしまうでしょう。都道府県によっては、受験する資格として一定の内申基準を設けているところもあるので注意が必要です。
たとえ学力試験に自信があっても、内申点が極端に悪いと大きく足を引っ張ってしまうこともあります。



受験直前だけでなく、日ごろの生活態度や授業への取り組みを大事にしてくださいね!
2,学力試験の結果が最低基準以下
たとえ定員割れしていても、学力試験の点数があまりにも低いと、不合格になることはあります。理由は、高校ごとに「これ以下の点数だと合格は難しい」という最低基準を設けている場合があるからです。
たとえば、ほとんどの問題が空欄になっていたり、極端に点数が低いと、「入学後の授業についていけない」と判断されてしまいます。



実際に、学力試験の結果が理由で定員割れでも不合格になるケースはめずらしくありません。
受験勉強をサボってしまうと、そういった最低ラインすら越えられないリスクが出てしまいます。「定員割れしてるから絶対大丈夫」と安心せず、基本問題だけでもいいので、できるところから勉強しておきましょう。
3,面接での評価が著しく低い
面接での評価も合否を左右する重要なポイントの一つです。たとえ定員割れの高校でも、面接での印象が悪いと不合格になってしまいます。
あいさつができない、質問に対してきちんと返答しない、態度がだらしない、面接のマナーが守られていないといった印象を与えてしまうと、「高校生活もきっとまじめに取り組めない学生」と判断されてしまうでしょう。受け答えの内容だけでなく、姿勢や話し方、服装や表情なども含めて総合的に評価されているのです。
もし面接が苦手でも、事前に練習をしておけば面接の対応の仕方に慣れ、落ち着いて話せるようになるので安心してください。



聞かれたことに対してしっかり受け答えができるように、いくつかの想定質問を考えておくだけでも安心ですよ!
誠実に、できるだけ自然な笑顔と丁寧なあいさつを意識してくださいね。
4,中学校での生活態度・素行に問題がある
内申点、学力試験、面接だけで合否が決まるわけではありません。中学校での生活態度や素行も、高校受験では重要な評価項目の一つです。定員割れの高校であっても、中学校からのこの評価が理由で落ちることはあります。
たとえば、授業中の態度が悪い、無断欠席が多い、先生への暴言やトラブルがある場合、「高校生活でも問題を起こす可能性が高い」と判断されてしまいます。推薦入試では特に素行が重視されやすいので注意してください。
普段の学校生活も学校の先生からはよく見られているので、意識を高めて日々の学校生活を送りましょう。それが合格への第一歩です。



今からでも遅くはありません!日々の授業や行動を見直して、まじめに取り組む姿勢を維持してみてくださいね。
定員割れの高校への合格率を上げる方法


どうやったら定員割れの高校に合格できるんだろう?
ここまでに不合格になる可能性を解説してきたので、本当に合格できるのかと不安に感じている人もいるかもしれません。



大丈夫です!しっかり対策ができれば合格の可能性は大きく上がりますよ!
合格するための具体的なコツについて紹介していきます。すぐに実践できることもたくさんありますので、ぜひ明日からの受験対策に活かしてください。
内申点を上げる
合格する確率を高めるうえで、内申点を上げることはとても大切です。特に推薦入試や、書類選考を重視する学校では、試験よりも内申点が重要になることも少なくありません。
日々の提出物をしっかり出す、授業を真面目に聞く、毎日5分でもいいから勉強するなど、基本的なことを無理のない範囲で取り組めそうなことから始めてみましょう。副教科(体育・美術・音楽など)も評価に影響するので、手を抜かないようにしてくださいね。
また、授業への取り組み方や、日々の学校生活の過ごし方も、内申点に影響します。意識しておくようにしましょう。



すぐに全部完璧できなくても大丈夫です!できることからコツコツ積み重ねていけば、内申点も少しずつ上がっていきますよ。
受験勉強に力を入れる
定員割れしている高校を受験する場合でも、受験勉強にはしっかり取り組んでおきましょう。定員を下回っているからといって、まったく勉強しないままだと、最低基準を下回って不合格になることがあります。
難易度の高い問題ではなく、基本的な問題だけでも大丈夫です。しっかり得点できるように、過去問や予想問題を使って練習しておきましょう。苦手な科目がある場合は、まずはその科目の基礎だけでも解いておこうとする姿勢を大事にしてください。
「定員割れしてるんだから大丈夫でしょ」と油断しすぎず、基本問題を解いてみるなどできるところから勉強するようにしましょう。自分のペースで、毎日ちょっとずつでもいいので、続けていくことが大切です。


面接対策を怠らない
面接がある高校を受験する場合は、事前の対策をしっかり行いましょう。たとえ定員割れの高校でも、面接での印象が悪ければ不合格になってしまいます。
面接では、あいさつができるか、質問にしっかり答えられるか、服装や態度に問題がないかなどが見られています。難しいことは求められていないので過度に緊張しなくて大丈夫です。聞かれたことに対して落ち着いて答えることを意識しましょう。
第一印象も大切になります。入室時の表情や声の大きさ、姿勢なども評価に大きく影響するので練習しておくのがおすすめです。



先生や家族にお願いして面接の練習をしておけると、本番でも自信をもって挑めるようになりますよ。


高校合格を目指すなら油断せずに対策しよう!


この記事では、高校の定員割れとはどういうものか、不合格になってしまう理由や、合格の可能性を高めるために大切なポイントをお伝えしてきました。
「定員割れ=必ず合格」とは限らないことを知ったうえで、できることから少しずつ対策していくことが大切です。日々の学校生活を見直したり、苦手な科目の復習を毎日ちょっとするだけでも、確実に前進できます。



今は勉強が苦手でも大丈夫です。自分のペースで努力を積み重ねていけば、きっと結果はついてきます!
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