女子大御三家と耳にするけれどどこですか?
志望校に女子大を入れようか考えている
という女子高生と保護者さまに女子大御三家についての基本情報からメリット・デメリットまで徹底解説しています。
進路決定の指針の一つとしてご活用ください。
・女子大御三家とは「お茶の水女子大」「東京女子大」「日本女子大」
・女性に特化した支援制度やキャリア支援の充実しているが、選択肢の幅が狭い点への注意点を紹介
・自分の意見をしっかり持ちたい人や、女性に特化した環境を求める人に適した大学を望む方におすすめ
東北大学教育学部を在学中、「学習管理塾168塾」および「東北大専門塾Elevate」 を創業し、現在は株式会社shared 代表。これまでに200名以上を指導し、旧帝大・医学部合格者を多数輩出。
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女子大御三家はどこ?女子大御三家の基本情報
女性のための高等教育機関として長い歴史と伝統を誇る女子大学があります。その中でも特に評価が高く「女子大御三家」と称される3つの大学があることをご存じですか?どの大学もそれぞれに特色があり多くの女性が進学を目指しています。
女子大御三家とは「お茶の水女子大」「東京女子大」「日本女子大」のことを指します。それぞれの大学は女性に特化した教育環境を提供し、多くの優れた卒業生を輩出してきました。
それぞれの大学の設立背景や現在の特色について詳しく見ていきましょう。
お茶の水女子大学
お茶の水女子大学は、1875年に「東京女子師範学校」として創設されました。日本で初めて女性に高等教育の機会を提供した学校であり、現代では国立大学法人として運営されています。
その伝統的な教育理念は、時代の変化に合わせて進化し、現在も女性リーダーの育成に注力しています。多彩な分野の教育プログラムが用意されており、以下のような学びの特徴があります。
学びの特徴
教育学、心理学、理学、生活科学などの多分野で、専門的かつ学際的な学びを提供しています。
「21世紀型リベラルアーツ」が設置されており、学生は自身の興味やキャリア目標に応じて「複数プログラム選択履修制度」による自由な学びの機会があるのが特徴的です。
特に女性のリーダーシップ育成に注力しています。
大学院では文系、理系の枠を超えた研究が行われており、女性リーダーを育成する学士課程教育を実践しています。
学部生の段階から研究活動に積極的に取り組める環境が整備されており、大学院進学を視野に入れたサポートも充実しています。
施設やキャンパス環境
お茶の水女子大学のキャンパスは、東京都文京区に位置し都内にありながらこども園から大学院まで同敷地に併設されています。
大学内のほとんどの施設に多目的トイレやおむつ替えシートが設置されているのは女子大ならではです。
女子大専用の学生寮はキャンパス内外合わせて3つあります。
近隣に教育の森公園や小石川植物園などもあり落ち着いた雰囲気の町です。
理系分野の実験室や女子大ならではの「理系女性育成啓発研究所」をはじめとする数々の研究所や研究機構なども併設しています。
歴史のある女子大なだけに、専攻学科も多く魅力的ですね。
東京女子大学
東京女子大学は1918年に設立されました。
その建学の精神は「自由な精神を持つ女性の育成」であり、創立以来約100年にわたってリベラルアーツ教育を追求しています。
多様な学問分野を学ぶことで、学生たちは幅広い視野と深い洞察力を身につけます。
学びの特徴
キリスト教の精神に基づくリベラルアーツ教育を核とした独自のカリキュラムが特徴的です。
幅広い分野の基礎を学ぶリベラルアーツ教育を通じて知識だけでなく、批判的思考力や自己表現力を養います。
文理合わせた広い学問の分野が1つのキャンパスに集約されているので、学生は学びを深めるだけではなく多方面からみて考えることが可能です。
英語教育が特に充実しており海外留学や英語での専門授業が豊富で、国際的な視点を持つ人材が育成されています。
「女性の生きる力科目」で自立や主体的な選択をして生きるために必要な学びを提供しているのが大きな特色です。
「女性学研究所」を設置し、現代社会における女性学やジェンダーに関する社問題に向き合う機会を持てます。
施設やキャンパス環境
東京女子大学のキャンパスは、東京都杉並区にあり緑豊かで東京都内とは思えないのどかな環境が特徴です。
キャンパス内の建物は建築家アントニン・レーモンドの設計によるもので、全7棟がが有形文化財に登録されています。
歴史を感じさせる建物もたくさんある中、アリーナやトレーニングルーム、マルチメディア&ネットワークラボなど最先端の設備も備えています。
カフェテリアや専用寮があり、ステンドグラスが美しいチャペルでは定期的にコンサートなどが開催されているようです。
「東京女子大学学友会」は学部全学生からなる自治組織で、様々なイベントを主体的に運営しています。
「有名企業400社実就職ランキング」で11年連続女子大トップ3入りをしていていることから就職にも強いことがうかがえますね
日本女子大学
日本女子大学は、1901年に創設されました。
教育の理念は「実学主義」で、社会に出た際に役立つ実践的な知識やスキルを重視しています。
特に児童学、家政学など、日常生活や福祉に直結した学問分野で高い評価を得ています。
設立当初から女性の社会的な自立を支援してきた伝統があります。
学びの特徴
個性を大切にする少人数制のゼミ形式の授業で、生徒に一人ひとりに合った表現の方法や学びを提供しています。
近年、家政学部から住居学科を新設し身近な生活を女性の視点からより幸福で豊かに暮らしに生かせる学びが得られます。
教養特別講義として専門分野だけでなく多角的視野を養うための講演などがあり魅力的です。
幅広い教養を身につけるために学部、学科を横断して履修することができます。
企業と共同で研究を行うプロジェクトや地域と連携したイベントの開催、ボランティア活動なども盛んです。
「f-Campus(5大学単位互換制度)」と呼ばれる制度により他大学の授業の履修が可能となります。
施設やキャンパス環境
日本女子大学のキャンパスは東京都文京区文京区にありながら、広い敷地内には4学部15学科が統合され集約しています。
図書館や学生が滞在できるスペースが充実しており、空き時間に知識との出会いや人々との交流による学びの場として活用されています。
学生生活で不安を抱えたときに相談できる窓口が多くあり、多方面からサポートする体制が整っています。
キャリア支援プログラムでは一人ひとりに合ったきめ細やかなサポートの実施や卒業生によるバックアップ体制が整っていることでも有名です。
女性の自立を支援する教育から多くの女性リーダーを輩出している女子大の一つです
女子大御三家への進学メリット
女子大御三家に進学することには、多くのメリットがあります。特に女性特化型の教育や支援制度、充実したキャリア支援が魅力で、他の大学では得られない経験が可能です。
女性に特化した支援制度
女子大御三家では、女性の人生を包括的に支援する体制が整っています。学業だけでなく、ライフイベントやキャリア形成を見据えた支援が受けられる点が大きな魅力です。
- 育児・出産と学業の両立支援
- 妊娠や出産を経験する学生が学業を続けやすいよう、休学や復学制度が整備されています。一部の大学ではキャンパス内に託児所を設置し、育児中の学生や教職員が安心して学び、働ける環境を提供しています。
- 女性特有の健康支援
- 女性の健康やメンタルケアに特化した相談窓口があり、生理やホルモンバランスに関する相談も受け付けています。特にスポーツ施設やヨガなど、健康増進に役立つプログラムも充実しています。
- リーダーシップ育成プログラム
- 女性のリーダーシップ育成に特化したセミナーや研修が定期的に開催されています。これらのプログラムでは、企業や行政で活躍する女性リーダーからの講話やネットワーキングの機会が提供されます。
就職・キャリア支援が手厚い
女子大御三家の卒業生は就職活動で高い評価を受けており、その背景には大学の充実したキャリア支援体制があります。
- 女性に特化した就職サポート
- 企業との連携を強化した就職支援プログラムが充実しており、女性が働きやすい環境や役職での就職を目指す支援が行われています。特に、女性管理職を目指す学生向けの特別講座や研修も開催されています。
- OB・OGネットワーク
- 各大学の卒業生は多様な分野で活躍しており、卒業生ネットワークが非常に強力です。OB・OGによる就職セミナーや業界研究会が定期的に開催され、現場のリアルな声を直接聞ける機会が豊富です。
- インターンシップの機会
- 国内外の企業やNPO、国際機関でのインターンシップを紹介しており、実践的な経験を通じてスキルを磨くことが可能です。これにより、学生は卒業後の進路を明確にするだけでなく、即戦力としての能力を身につけます。
女性の雇用を増やそうとしている企業の多くは女子大に求人票を出していることも多く、そういった企業は女性へのキャリア支援も進んでいますよ!
女子大御三家への進学デメリット
女子大御三家には多くのメリットがありますが、進学を検討する際にはデメリットも理解しておく必要があります。以下では主なデメリットについて解説します。
男女混合環境での経験不足
女子大学では、男性学生がいないため、男女混合の環境での経験が不足する場合があります。この点は、共学大学と比べた際の大きな違いとして挙げられます。
- 職場での男女間のコミュニケーション課題
- 卒業後、職場で男性社員と接する際に、経験不足からコミュニケーションに戸惑うことがあると言われています。特に、意思決定の場での議論や、異なる視点を取り入れる機会が少ないことが影響します。
- 課外活動やサークルでの補完
- 一部の学生は、大学外の課外活動や男女混合のサークルに参加して、経験不足を補っています。また、アルバイトやインターンシップを通じて異性との交流を積極的に図ることも一つの対策です。
学部選択の幅が狭い
女子大学では、提供される学部・学科が限られるため、興味や進路によっては選択肢が狭まる可能性があります。
- 理工系分野の選択肢
- 女子大学では伝統的に文系学部が充実している一方で、理工系分野の学部が少ない、または設置されていない場合があります。理系進学を希望する女性には、他の選択肢を検討する必要が出てきます。
- 総合大学との比較
- 総合大学と比べると、幅広い学問分野を横断的に学ぶ機会が少ないことが課題です。学際的な学びを希望する場合、他大学での単位互換制度やオンライン講座を活用する工夫が必要です。
- 特定分野の強みが裏目になる場合
- 家政学や看護学など、特定分野に強みを持つ大学では、専攻を選ぶ際に選択肢が限定される場合があります。自分のキャリアプランに合った学びが提供されているかを事前に確認することが重要です。
女子大御三家には多くの魅力がある一方で、共学環境や学部の選択肢の点で課題もあります。これらを理解し、進路選びに役立ててくださいね。
卒業後の主な就職先
女子大御三家の卒業生は、多様な分野で活躍しており、優れた就職実績を誇ります。特に企業や公共機関、教育分野などで信頼されているブランド力が強みです。
主な就職先
女子大御三家の卒業生は、社会のさまざまな分野で活躍しています。それぞれの大学が持つ教育方針や特色が、進路選択にも影響を与えています。
- 一般企業: 大手メーカーや商社、金融機関、IT企業など、幅広い業種に就職しています。特に、女性が活躍できるポジションを提供する企業とのつながりが強い点が特徴です。
- 例:三菱UFJ銀行、トヨタ自動車、ソニー、資生堂など
- 公共機関や教育分野: 教員免許を取得して教師として活躍する卒業生も多く、教育現場でのニーズが高いです。また、地方自治体や省庁での公務員としての就職も人気があります。
- 例: 各地方自治体、文部科学省、国際協力機構(JICA)など
- 医療・福祉分野: 特に日本女子大学では看護や福祉分野に強みがあり、医療機関や福祉関連の施設で働く卒業生が多くいます。
- 例: 国立病院機構、社会福祉法人、地域包括ケアセンターなど
- 国際機関やNGO: グローバルな視点を学んだ学生が、国際的な舞台で活躍する例もあります。特に国連関連機関や海外での社会貢献活動を目指す人もいます。
- 例: UNICEF、国連開発計画(UNDP)、国際赤十字社など
卒業生ネットワーク
女子大御三家の大きな強みの一つが、卒業生ネットワークの強さです。このネットワークは、就職活動やキャリア形成において非常に役立つとされています。
- 業界内でのつながり: 各大学の卒業生が多く活躍している業界では、信頼性が高いネットワークが形成されています。就職活動の際にOB・OG訪問を通じてリアルな情報を得られることがメリットです。
- 同窓会活動の充実: 国内外で定期的に同窓会が開催され、キャリアやプライベートの相談ができる場が提供されています。卒業後も学び直しや交流を深める機会を得られるため、長期的な支援が受けられます。
- 女性特化のキャリア支援イベント: 女子大学独自のネットワークを活用したキャリアセミナーや就職フェアが開催されます。特に育児やライフイベントを考慮した働き方についての情報が得られる点が好評です。
女子大御三家はどんな人におすすめ?
女子大御三家は、特定の志向や価値観を持つ人に特に適した環境を提供しています。以下の特徴に当てはまる人には、理想的な進学先となるでしょう。
自分の意見をしっかり持ちたい人
女子大御三家は、少人数制の授業やディスカッションを重視しており、自分の考えを持ち、論理的に表現する力を育てる教育が行われています。
学生自治会やイベント運営を通じて、リーダーシップを発揮する場が多く、学生時代からチームを率いる力や他者との協働力を磨くことができます。
女性視点から社会問題やジェンダーに関するテーマを学ぶ講義が充実しており、幅広い知識を背景にした意見形成が可能です。
女性に特化した環境を求める人
女性だけの環境で安心して学びたい人や、女性ならではの視点で学問やキャリアを深めたい人に、女子大御三家は最適です。
教職員の多くが女性であることから、女性特有の悩みや課題について相談しやすい環境です。また、性別を気にせず自由に発言できる雰囲気が整っています。
女性のライフイベントに配慮した柔軟な教育プログラムが提供されており、妊娠や育児との両立も可能です。
卒業生や現役の女性教授陣が学生にとって身近なロールモデルとして存在するため、卒業後の働き方やライフイベントに備えるなどの具体的な将来像を描きやすくなります。
女子大御三家には伝統だけではなく実績もある
女子大御三家は、日本の女子教育を牽引する伝統と実績を誇る大学群です。
それぞれの大学が持つ個性や強みを活かし、女性ならではの課題やキャリアを支援する充実した環境が整っています。
進学を検討する際には、各大学の特徴をしっかりと理解し、自分の価値観や将来像に合った選択をすることが重要です。
女子大御三家は、女性が輝く未来を実現するための第一歩を後押しする素晴らしい選択肢となるでしょう。
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