どうしても関西大学に行きたい!
総合情報学部が入りやすいと聞いたけど、本当にそうなのかな?
関西大学の学生に憧れを抱いていて、「学部に特別なこだわりはないけれど、どうしても関西大学の学生になりたい!」と考えている受験生が、「どうやら関西大学の総合情報学部が入りやすいらしい!」という話を耳にしたとき、受けてみたいと思う反面、本当に入りやすいのか気になりますよね。
本記事では本当に関西大学の情報総合学部が入りやすいのか、その真相と学部について解説していきます。
・関西大学の情報総合学部は、関西大学の他学部と比較すると偏差値は低め
・関西大学の情報総合学部は文理融合で情報に関する分野で幅広く学べる
・総合情報学部の偏差値が圧倒的に低いわけではない。関関同立に求められる難関私立大の学力が必須!

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関西大学の情報総合学部が入りやすいと言われている理由

ここでは、関西大学の情報総合学部が入りやすいと言われている理由を4つ解説します。
合格最低点が他学部と比較して低め
1つ目は、合格最低点が他学部と比較して低めであるということです。2024年度の3教科型の一般入試で450点満点の学部の合格最低点を確認しました。3教科型の受験の日数が数日設けられているため、その中で一番低い数字の合格最低点を以下の通り比較します。
学部 | 学科 | 合格最低点(450点満点中) |
---|---|---|
法学部 | 法学部政治学科 | 276 |
文学部 | 総合人文学科 | 263 |
社会学部 | 社会学科 | 279 |
経済学部 | 経済学科 | 268 |
商学部 | 小学科 | 270 |
総合情報学部 | 総合情報学科 | 250 |
政策創造学部 | 制作学科 | 260 |
国際アジア学科 | 261 | |
外国語学部 | 外国語学科 | 283 |
社会安全学部 | 安全マネジメント学科 | 246 |
人間健康学部 | 人間健康学科 | 251 |
総合情報学部の合格最低点は、他の学部と比較すると低めで、社会安全学部の次に合格点のラインが低くなっています。その影響により、「入りやすい」という印象を持たれているのかもしれません。
メインキャンパスにはない
2つ目は総合情報学部はメインキャンパスにないということです。関西大学の学生の大半は千里山キャンパスで4年間を過ごします。大阪の中心である梅田から電車で25分で、最寄り駅の関大前駅から徒歩5分という好立地のキャンパスです。
しかし、総合情報学部は高槻キャンパスにあり、最寄り駅の高槻駅や摂津富田駅からバスで20分ほどと、千里山キャンパスと比較すると少しアクセスの悪い場所にあります。
さらに、メインキャンパスにはない学部(総合情報学部、社会安全学部、人間健康学部)は、千里山キャンパスにある文系学部と比較すると偏差値が少し下がる傾向にあります。偏差値については次章以降で解説しますが、総合情報学部が「入りやすい」という印象はこのような要因から考えられるのかもしれません。
受験の科目数を選べる(2教科型、3教科型、共通テスト併用型)
3つ目は受験の科目数を選べることです。一般入試では、以下のような多くの試験形態があります。
・3教科型(英語+国語+地歴公民か数学を選択)
・2教科型(英語+国語)
・2教科型(英語+数学)
・2教科型(国語+数学)
・共通テスト併用型(共通テスト2科目+一般入試で英語)
・共通テスト併用型(共通テスト2科目+一般入試で数学)
・共通テスト4科目型総合(英語+数学ⅠA+国語+理科、地歴公民、数ⅡB 、情報から1科目選択)
・共通テスト4科目型理系(英語+数学ⅠA+数ⅡB+理科・情報から1科目選択)
・共通テスト3科目型文系(英語+国語+地歴公民か情報から1科目選択)
受験日程もいくつか設けられていて、その中で自分に合った試験形態を選んで受験することが可能なので、合格のチャンスが広がります。また、情報総合学部だけではなく、関西大学では他の学部でも一般入試で2教科型の試験形態を採用しています。2教科での受験は、科目数が限られるため、限られた教科を集中して多くの時間の勉強に費やせるという利点があります。
多くの私立大学では3教科型の入試を採用していることが多いこと、また、国公立大学を受験する際には多くの科目を勉強する必要があり、試験日程が限られていることを考えると、受験するチャンスが多く、難関大学でありながら科目数が少ないという印象から、関西大学と同じようなレベルの私立大学や国公立大学の受験と比較して、「入りやすい」という印象があるのかもしれません。
関西大学の総合情報学部はどんな学部?

関西大学の総合情報学部は、どのような学部なのでしょうか。詳しく解説していきます。
関西大学の総合情報学部の概要
関西大学の情報総合学部は、1994年に開設され、「情報」という視点から社会的分野での探求を進め、情報に関わる知識を学び、文系・理系にとらわれない多彩な講義を行います。
また、データサイエンス情報プログラムも設けており、1年生から段階的に膨大な情報データの取り扱い方、情報の解析・活用方法、AIを活用したシステムの構築、プログラミングなど、基礎から応用までしっかり学びます。
「情報」というキーワードを軸に幅広い分野を学べる一方で、専門性も身につける必要があります。情報総合学部では、この専門性を高めるために、3つの「系」に分かれています。ここからは、それぞれの系について説明していきます。
①メディア情報系
メディア情報系は、インターネットをはじめとする情報メディアとコミュニケーションについて学ぶ分野です。心理、教育、社会など、さまざまな領域から情報に関する知識を身につけるとともに、専門的なメディア機器を活用して実際にメディア制作に取り組みます。知識と技術の両方を実践的に習得できる点が特徴です。
②社会情報システム系
社会情報システム系は、企業や自治体の運営において、情報をどのように活用するかを学ぶ分野です。さまざまな領域から得た情報リテラシーを基盤に、情報の視点から社会の仕組みを考察し、課題を解決に導く力を養います。
③コンピューティング系
コンピューティング系では、プログラミングやシステム構築などのコンピューターやWebに関わる技術を幅広く学びます。情報社会に必要な最新技術を習得しながら、人間とコンピューターが共存できる可能性を追求していきます。
関西大学の総合情報学部の就職率・就職先は?
関西大学の総合情報学部の2023年度の進路決定率は、98.4%と高い数字を誇っています。
情報通信業への就職が31%と、情報に関わる分野への就職が多いです。文理融合型の学部ということもあり、サービス業やメーカーなどの就職をしている人も多くいます。2024年度3月に卒業した学生の就職先は、以下の通りです。
・インテック ・SCSK ・SBテクノロジー ・エヌ・ティ・ティ・コムウェア
・NECソリューションイノベータ ・NECフィールディング ・NTTデータ関西 ・NTTドコモ、オービック、
・かんぽシステムソリューションズ ・キヤノンITソリューションズ ・キューブシステム
・京セラコミュニケーションシステム ・KDDI ・サイバーエージェント
・ソフトバンク ・東京海上日動システムズ ・西日本電信電話(NTT西日本)・日本アイ・ビー・エム、
・日本総合研究所 ・東日本電信電話(NTT東日本)・日立システムズ・日立ソリューションズ
・富士通Japan ・ベネフィット・ワン ・アクセンチュア ・伊藤忠食品 ・岩谷産業
・キヤノンシステムアンドサポート ・JFE商事 ・シャープマーケティングジャパン
引用・参照:関西大学 総合情報学部 就職実績・傾向
関西大学 情報総合学部の学生生活は?(口コミ)

関西大学の情報総合学部の学生は、どのような学生生活を送っているのでしょうか?みんなの学校情報からの口コミを紹介します。
授業での情報の勉強がITパスポートや基本情報技術者試験という資格の勉強にもなるので良い。
プログラミングをしたくて入学したけれど、一般教科の講義を受けて社会調査にも興味を持ち並行して学んでいる。
大学でなにがやりたいかまだ具体的に決まってない人にはおすすめかもしれません。
いろいろな進路先が見えてくると思います
情報の科目以外にも文系、理系と幅広いので選択科目は自分の学びたい内容が広くても選べるので良い。
学部名にもある「情報」をキーワードに、さまざまな分野を学べることが最大のメリットとして、学生の間でも広く認識されています。情報技術を深めたい人はもちろん、情報を通じて学びたい分野を見つけた人や、大学で何を学びたいかまだ決まっていない人にも、適した環境が整っています。
関西大学の総合情報学部の偏差値は?

ここでは、関西大学の総合情報学部の偏差値について解説します。
関西大学の総合情報学部の偏差値
関西大学にある学部の偏差値は以下の通りです。総合情報学部の偏差値は52.5~55.0です。他の学部と比較すると、少し低めの偏差値ではありますが、突出して低い偏差値というわけではありません。
学部 | 偏差値 |
---|---|
文学部 | 52.5~57.5 |
外国語学部 | 57.5~60.0 |
社会学部 | 55.0~57.5 |
社会安全学部 | 52.5 |
法学部 | 55.0~57.5 |
政策創造学部 | 52.5~57.5 |
経済学部 | 55.0~57.5 |
環境都市工学部 | 50.0~60.0 |
化学生命工学部 | 50.0~55.0 |
システム理工学部 | 50.0~55.0 |
人間健康学部 | 52.5~55.0 |
情報総合学部 | 52.5~55.0 |
ビジネスデータサイエンス学部 | 52.5~55.0 |
関西私立大学の情報関連の学部との偏差値比較
関西の私立大学の情報系の学部との偏差値の比較は下記の通りです。
大学によっては理系寄りの情報学部もあれば、関西大学の総合情報学部のように文理融合型の学部も存在します。総合情報学部の偏差値は52.5~55.0ですので、以下の大学と比較すると、関西学院大学の総合政策学部と同じ水準の偏差値であると言えます。
大学 | 学部 | 偏差値 |
---|---|---|
関西学院大学 | 総合政策学部 メディア情報学科 | 52.5~55.0 |
同志社大学 | 文化情報学部 | 55.0~57.5 |
立命館大学 | 情報理工学部 | 55.0~57.5 |
近畿大学 | 情報学部 | 55.0 |
京都産業大学 | 情報理工学部 | 47.5 |
関西大学の総合情報学部の受験対策

ここでは、関西大学の総合情報学部の受験対策について解説します。
英語
英語の一般入試は、試験時間90分、大問3つで構成されています。全問マーク方式で、すべて長文読解の問題です。英語の文法や熟語の知識を直接問うのではなく、文章の内容を正確に理解できているかを問う問題形式となっています。
長文問題では、文章量が多いため、速読力と正確な読解力が求められます。時間を計りながら長文問題に取り組む練習を重ね、解答スピードを高めることが重要です。
また、会話文の空所補充問題やパラグラフの整序問題では、文脈を把握する力や、文章全体の流れを読み取る力も問われます。
試験全体としては、単語・熟語・文法の基礎知識がしっかり身についていることを前提に、応用力が求められます。実践的な問題演習を通じて、自分の弱点を把握し、復習を重ねながら着実に基礎を固めていきましょう。
数学
2教科選択型・2教科型(英数方式)は、試験時間90分で大問4つ、3教科型は試験時間60分で大問3つという試験形式です。出題範囲や傾向に大きな違いはありません。空所補充問題と記述式問題が出題され、基礎〜標準レベルの問題が中心となっています。
また、記述式問題では、正答だけでなく、答えに至るまでの過程も採点対象となります。解答欄には、どのようなプロセスを経てその答えにたどり着いたかを、わかりやすく示すことが求められます。
基礎・標準レベルの知識をしっかりと固めたうえで、過去問や演習問題を繰り返し解き、記述式問題にも慣れておくことが重要です。
国語
3教科型は試験時間75分で、現代文と古文それぞれ大問1題ずつ、合計2題で構成されています。マーク式と記述式が併用される形式です。2教科選択型では、3教科型と同じ問題が出題されますが、試験時間が90分となるため、設問が追加されます。
現代文では評論文が出題されます。文章量が多いため、限られた時間内に素早く、かつ正確に内容を理解する力が求められます。また、設問は傍線部に直接対応したものばかりではないため、独特の試験形式となっています。英語と同様、時間を計りながら長文問題を解き、理解力を高めるとともに、過去問を活用して出題形式に慣れておくことが重要です。
古文では、文章の内容理解を問う問題もあるため、単語や文法の知識に加え、文章問題に数多く取り組み、文脈を正確に把握する力を養うことが求められます。
日本史
試験時間は60分で、大問4つから構成されています。すべてマーク方式で解答する形式です。
出題範囲は古代から近現代までと幅広く、文化・経済・外交など各分野に関する歴史学的な出題も見られます。時代ごとの流れを押さえることはもちろん重要ですが、それに加えて、主要な出来事がどの分野に関わり、どのような背景で起こったのかを深く理解しておくことが求められます。
対策としては、用語集や資料集を活用して基礎知識を整理し、標準レベルの問題集で演習を重ねながら、歴史の流れと背景をしっかりとつかんでいきましょう。
世界史
試験時間は60分で、大問4つから構成されています。全問マーク方式による出題です。
さまざまな分野から出題されるため、どの地域・どの時代から問われても対応できるよう、幅広い対策が必要です。問題自体は基礎~標準レベルが中心となっているため、過去問や標準的な問題集を繰り返し解き、用語集や資料集を活用しながら、時代の流れと出来事の背景をしっかりと理解しておきましょう。
地理
試験時間は60分で、大問4つから構成されています。全問マーク式の問題が出題されます。
問題は基礎・標準レベルですが、系統地理を中心に幅広い範囲から出題され、統計表や図を利用した問題も出題されます。教科書の理解を深め、過去問を繰り返し解くことで、問題形式に慣れておくことが重要です。
公民
試験時間は60分で、大問4つから構成されています。全問マーク式の問題が出題されます。
政治分野や経済分野から幅広く出題され、特に国際経済や憲法に関する問題が出題されることが多いです。基本的な知識を問う問題が中心となるため、教科書の語句は単に暗記するだけでなく、その意味をしっかりと説明できるようにしておくと良いでしょう。また、時事問題では直近の話題が出題されることもあるため、ニュースで流れる情報をチェックしておくことも大切です。
共通テスト対策
河合塾Kei-Net(関西大学 偏差値 ボーダーライン)によると、共通テストを使用した試験形態の共通テストボーダー得点率は78%~86%と非常に高い水準です。
入試形態 | ボーダー得点率 |
---|---|
*共通テストのみ | 前期総合型(4科目)83% |
*共通テストのみ | 前期文系型(3科目)81% |
*共通テストのみ | 前期理系型(3科目)78% |
*共通テスト2科目と英語 | 併用2科目英語87% |
*共通テスト2科目と英語か数学 | 併用2科目英数86% |
共通テストを利用して受験をする場合、すべての科目で「ミスを極力少なく、確実に得点する」ことを心掛けて、対策を行うことが必要です。不得意な科目はボーダーラインの得点を目指し、得意な科目では90%以上の得点を目標に勉強しましょう。
特に併用型の試験を利用する場合、共通テストの2科目選択では、ボーダー得点率が86%~87%となるため、90%以上の得点が求められます。選択した2科目は満点を目指すつもりで、共通テストの過去問を繰り返し解いて、実力をしっかりつけていきましょう。
関西大学の総合情報学部は狙いやすいが、難関私大レベルの対策は必須!

関西大学の総合情報学部は、他の学部と比較すると偏差値がやや低めですが、それでも関西大学にどうしても合格したい場合には、現時点では狙いやすい学部の一つと言えるでしょう。
ただし、他の学部と比較しても、偏差値が突出して低いわけではなく、穴場学部と言えるほど簡単ではありません。また、関西の難関私大群「関関同立」と同じ水準の偏差値を持っており、そのため、関西大学の総合情報学部に入学するためには、難関私大レベルの入試対策が必要不可欠です。
総合情報学部は、情報化社会に適応した教育を行い、社会で活躍できる人材を育成する優れた学部です。関西大学への受験を希望する方は、ぜひ総合情報学部の受験も検討してみてください。
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