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【関西版】偏差値低いけどいい大学は?実就職率と偏差値を徹底調査!

関西版】偏差値低いけどいい大学は?実就職率と偏差値を徹底調査!

やばい、受験が近づいてくる…

そんなあなたのために、関西2府4県の「偏差値が低い割に就職が良さそうな大学」を調べました。まだ今からでも間に合う、就職できそうな大学はあります!ただし学部の特徴をよく知ってから進学してくださいね!

本記事の結論

・実就職率が高い学部の中では、偏差値との相関はほぼない

・実就職率が高くて偏差値が低い大学をピックアップ

・ただし学部の特性を把握して進学しよう

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本記事を監修する専門家
難波

独学で東北大学医学部に現役合格。指導経験の中で、“塾外の時間”の使い方こそが成績向上の鍵だと気づき、168時間に着目したオンライン学習管理塾「168塾」、東北大専門塾「Elevate」を創設。全国の受験生を支援している。

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現在は東北大学大学院加齢医学研究所にて、脳科学と教育を融合させた研究を行うと同時に、東北大学病院 認知症外来で診療に携わる現役医師でもある。学術と現場の両視点から、「自走力を育む学習法」の確立を目指し、受験にとどまらない“生きるための学び”を提唱。

本記事を監修する専門家
桑久保

東北大学教育学部在学中、自身の浪人体験から、モチベーション支援や学習戦略の大切さに気付き、オンライン学習管理塾「168塾」と東北大専門塾「Elevate」を共同創設し、IT技術を活用した学習管理で全国の受験生を支援している。

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現在は教育メディア「#スタシェア」の運営を行いながら、プロダクト開発と現場支援を両輪に、学びの選択肢と質の向上に取り組む。

目次
168塾【公式】密着伴走型オンライン学習管理塾

大学を出た後の就職の良さを示す指標のひとつ「実就職率」

この記事で利用する「実就職率」という指標について解説します。よく耳にする「就職率」との違いに注意してください。

実就職率とは

大学選びをする際に「この大学を出たら就職はどうなるんだろう」と不安になることは自然なことです。特に受験まであまり時間が残っておらず、今から偏差値を大きく上げるのは難しい場合などは、現実的に「就職に強い大学」を知っておくのはとても大切なことでしょう。

その判断材料のひとつになるのが「実就職率」という指標です。

実就職率(%)=就職者数 ÷(卒業生数 - 大学院進学者数)×100

で定められるものです。

これは、進学者を除いた卒業生全体に対して、どれだけの人が就職したかを示す割合です。

一方、文部科学省が推奨している「就職率」は、「就職希望者数に対する就職者の割合」です。

就職率(%)=就職者数 ÷ 就職希望者数 × 100

実際、各大学の広報資料などで見かける「就職率98%」などといった数字は、文科省方式の計算であることがほとんどです。

「就職率」では、大学院進学者だけでなく、公務員試験の受験準備に入る人、自営業に就く人などは就職希望者に含まれません。また、フリーター志望や就職浪人など「就職を希望しない」と判断された学生も除外されます。

ライター

つまり、就職する気がある人だけで計算するため、数字は実態よりも高く出やすいのです。しかも「就職希望者かどうか」は学生の自己申告に依存するため、大学側の解釈次第で統計にバラつきが生じる可能性もあります。

このような理由から、文科省方式の就職率では、進路状況が正確に見えにくくなりやすいという課題があるのです。

そのため「大学卒業後、すぐ就職しているかどうか」という視点で見るには、文科省の就職率よりも実就職率のほうが、客観的で現実に近い数値だと言えます。

ライター

特に進路に迷っている今の時期には、大学選びの参考として実就職率に目を向ける価値は十分にあるでしょう。

実就職率が低いからといってダメなわけではないが

実就職率は大学選びの参考にはなりますが、「実就職率が低い大学=良くない大学」と決めつけてはいけません。なぜなら、就職以外にもさまざまな進路があり得るからです。

たとえば、起業を目指す人は、新卒で企業に就職する道をあえて選ばないケースがあります。

また、公務員試験にチャレンジ中で就職活動を一時的に行っていない人もいれば、芸術・スポーツ・音楽といった専門分野でフリーランスの道を進む人もいます。家業を継ぐために就職活動をしていない人も含まれるでしょう。

つまり、実就職率が低めであっても、それがその大学や学部の「質の良し悪し」を示しているとは限らないのです。あくまで「新卒で企業に就職した人の割合」を見ている指標であることを理解し、数字だけにとらわれず、その背景にある進路の多様性にも目を向けるようにしてください。

起業などを考えないなら参考にしてよい指標

とはいえ、起業や家業の継承、公務員試験にチャレンジなどといった進路は(分野にもよりますが)比較的珍しいケースです。このようなケースに当てはまらない場合、多くの人は卒業後に企業や官公庁への就職を目指すのが普通でしょう。

もし、あなたが「特別な進路を考えているわけではない」「とりあえず就職できる大学を探したい」と思っているのであれば、実就職率はとても有効な判断材料になります。

実就職率を手がかりに志望校の候補を決めたら、次は合格に向けた準備を進める番です。毎日の勉強の進め方に迷ったら、学年に合った168塾の案内を見てみてください。

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関西地方の実就職率のいい大学、偏差値は?

ここからは、実際に関西地方にある大学を対象に、「実就職率」と「偏差値」の関係を見ていきます。就職に強い大学と聞くと、どうしても偏差値の高い大学ばかりを思い浮かべてしまうかもしれませんが、実際はそうでもありません。ではデータを見ていきましょう。

一覧表

大学通信ONLINEが公表している「2026年 学部系統別実就職率ランキング」(2026年3月卒業生、8月4日現在)と、河合塾が公表している「2027年度入試難易予想ランキング表」(2026年9月現在)を合わせました。

河合塾の偏差値は学科ごとに出ているため、その学部に属する学科のうち一番低い値を採用しています。2026年3月卒業生の学部が改組・名称変更されている場合は、後継の学部(学科)の偏差値を使いました。

関西2府4県(大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山・滋賀)の大学のみを取り出すと、有効なデータが91件得られ、そのうち実就職率が高いトップ20学部は以下のようになりました。なお、大学通信は系統ごとに実就職率の上位校だけを公表しているため、91件はいずれも実就職率が高い学部です(最低でも85.8%)。黄色で示した3つの学部については後ほど詳しく触れます。

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大学・学部偏差値実就職率(%)
大阪保健医療大学・保健医療学部37.5100.0
大和大学・教育学部47.599.5
大和大学・理工学部42.599.4
京都教育大学・教育学部42.599.3
関西福祉科学大学・保健医療学部3599.2
奈良学園大学・人間教育学部3598.9
滋賀大学・データサイエンス学部5598.6
大阪工業大学・工学部42.598.5
甲南大学・知能情報学部4598.4
大和大学・保健医療学部42.598.2
大阪電気通信大学・医療健康科学部※3598.1
大阪電気通信大学・工学部3598.1
森ノ宮医療大学・総合リハビリテーション学部42.598.1
大阪工業大学・ロボティクス&デザイン工学部42.598.1
武庫川女子大学・教育学部42.598.1
梅花女子大学・看護保健学部3598.0
甲南女子大学・看護リハビリテーション学部37.598.0
京都橘大学・看護学部47.597.9
大阪総合保育大学・児童保育学部42.597.8
大阪工業大学・情報科学部4097.7
データ出典: 大学通信ONLINEの実就職率(2026年3月卒業生、8月4日現在)・河合塾の偏差値(2027年度入試難易予想、2026年9月現在)。※大阪電気通信大学・医療健康科学部は2025年に健康情報学部へ改組したため、偏差値は健康情報学部の値

実就職率がトップの大阪保健医療大学・保健医療学部は偏差値が37.5、5位の関西福祉科学大学・保健医療学部と6位の奈良学園大学・人間教育学部は偏差値が35です。40台・50台の学部に混じって、偏差値30台の学部が上位に入っています。

このように、実就職率が極めて高い大学・学部の中にはいくつか、偏差値が低めの学部が混じっているようです。

散布図データ

次に、実就職率と偏差値の関係を散布図で示します。先ほどの表に掲載していない学部も含め、91件のデータ全てを図上に掲載しています。

2026年3月卒の実就職率と河合塾の2027年度入試難易予想を用いた関西の大学・学部91件の散布図。横軸は偏差値、縦軸は実就職率
データ出典:大学通信ONLINEの実就職率(2026年3月卒業生、8月4日現在)・河合塾の偏差値(2027年度入試難易予想、2026年9月現在)。いずれも公表時点のデータです。

実就職率と偏差値の相関はない

散布図から一目瞭然ですが、実就職率と偏差値にはほとんど相関関係がありません(相関係数は−0.13)。ただし、ここで扱っているのは実就職率の上位校だけなので、「実就職率が高い学部の中では、偏差値による差はほぼない」という意味です。

「偏差値が高ければ就職も有利なんじゃないか」となんとなく思っていた人もいるかもしれませんが、実際のデータを見ると、それが誤解だったことに気づくはずです。

むしろ、偏差値がさほど高くない大学の中にも、実就職率が非常に高い大学がいくつも存在します。つまり、卒業後すぐに就職するという進路を考えるなら、偏差値が高くない大学の中にも狙い目が潜んでいるかもしれないということですね。

お待ちかね「偏差値が低い割に実就職率がいい大学」

勉強する男子

それでは、偏差値が低い割に実就職率がいい大学についていよいよ見ていきましょう。

散布図で気になる3大学をご紹介

偏差値が低くて実就職率が高い大学・学部は、先ほどの散布図では左上の方に位置します。

偏差値35の学部を実就職率が高い順に3つ取り出すと、以下の通りです(同率の大阪電気通信大学・医療健康科学部は2025年に改組されて現在は募集していないため、工学部を取り上げます)。

  • 関西福祉科学大学・保健医療学部(偏差値35・実就職率99.2%)
  • 奈良学園大学・人間教育学部(偏差値35・実就職率98.9%)
  • 大阪電気通信大学・工学部(偏差値35・実就職率98.1%)
前掲の91件の散布図。偏差値35で実就職率が高い関西福祉科学大学・保健医療学部、奈良学園大学・人間教育学部、大阪電気通信大学・工学部の3点を赤丸で示す
赤丸は偏差値35の3学部。データ出典:大学通信ONLINEの実就職率(2026年3月卒業生、8月4日現在)・河合塾の偏差値(2027年度入試難易予想、2026年9月現在)。いずれも公表時点のデータです。

以下では、これらの学部について特徴を紹介します。

関西福祉科学大学・保健医療学部の特徴

関西福祉科学大学・保健医療学部は、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の3つのリハビリ専門職を養成する学部です。リハビリテーション学科の中に、理学療法学専攻・作業療法学専攻・言語聴覚学専攻の3専攻があります。

就職の強さは国家試験の結果にも表れています。大学の公式サイトによると、2026年実施の国家試験の新卒者の合格率は理学療法士94.5%、作業療法士96.3%、言語聴覚士100%です(全国平均は既卒者を含む全体で、それぞれ89.7%・91.2%・66.4%)。また、2026年3月卒業生の就職率は3専攻とも100%です(2026年5月7日現在)。

資格を取ってそのまま医療・福祉の現場で働くことを考えている人には、選択肢に入れる価値がある学部です。

関西福祉科学大学・保健医療学部の国家試験・就職実績は公式サイトで確認できます(各専攻のページに掲載)。

奈良学園大学・人間教育学部の特徴

奈良学園大学・人間教育学部は、保育士や幼稚園・小学校・中学校・高校・特別支援学校の先生をめざす学部です。人間教育学科の中に、乳幼児教育・小学校・中等国語・中等数学・中等音楽の専修があります。

公式サイトによると、取得できる免許・資格は幼稚園教諭・小学校教諭・中学校および高校教諭(国語・数学・音楽)・特別支援学校教諭(いずれも1種)、保育士、学校図書館司書教諭です。主免許に加えて副免許を組み合わせて取ることもできます。

4年間のプログラムは、1年次の教科専門講座から始まり、2年次に教員採用試験の過去問、3年次から本格的な教採対策、4年次には面接や模擬授業などの講座と段階的に組まれています。先生になりたい気持ちがはっきりしている人に向いた学部です。

奈良学園大学・人間教育学部の取得できる免許と4年間のプログラムは公式サイトで確認できます。

大阪電気通信大学・工学部の特徴

大阪電気通信大学・工学部には、電気電子工学科・電子機械工学科(ロボティクス)・機械工学科・基礎理工学科(数理科学専攻・応用化学専攻)があります(応用化学専攻は、2027年4月に環境化学専攻から名称が変わります)。

公式サイトでは、学科ごとに想定する進路として電気・電子系エンジニア、ロボット・機械系エンジニア、機械設計・生産技術エンジニア、化学・食品メーカーの研究職や品質管理職、中学・高校の数学・理科の教員などを挙げています。

今回の偏差値35は、学部内で一番低い基礎理工学科・応用化学専攻の値で、電気電子工学科・電子機械工学科・機械工学科は37.5、数理科学専攻は40.0です(河合塾、2026年9月現在)。ものづくりや工学に興味がある人には、検討する価値のある学部です。

大阪電気通信大学・工学部の学科構成は公式サイトで確認できます。

偏差値や実就職率の小さな差より「何を学びたいか」を重視しよう

ここまで、関西の大学で実就職率と偏差値の関係をデータに基づいて見てきました。実就職率は、就職に向けた大学のサポート体制や実績を推測するうえで参考になり、「偏差値が高くなくても就職に強い大学はある」という事実は、今まさに進路に悩んでいるあなたにとって、安心材料のひとつになったかもしれません。

ただし、この記事で紹介した大学や学部が、すべての人にとってベストな進学先とは限りません。偏差値や実就職率といった数字は、年によって、あるいは集計方法によって少しずつ変動するものですし、何よりも大切なのは、あなたが大学で何を学びたいのかという思いです。

リハビリ、教育、工学…今回紹介した学部には、それぞれ専門的な学びがあります。それぞれの専門分野に興味がなければ、せっかく大学に入っても退学してしまう危険性もあります。卒業後のことも考えると、やはり「この分野を学びたい」「この仕事を通して人の役に立ちたい」という気持ちが、その後の人生に力を与えてくれるはずです。

受験が近づき、焦る気持ちもあるかもしれません。でも、今からでも十分間に合います。実就職率や偏差値といった数字にとらわれすぎず、自分に合った大学、自分の興味にぴったりの学びを見つけてください。進路は「誰かにとっての正解」ではなく、「あなたにとって納得できる選択」であれば、それが正解です。

あなたの進む道が、実りあるものになりますように。応援しています!

気になる大学があれば、個別の記事でくわしく紹介しています。

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