中学生向け個別指導塾の料金相場は?
個別指導のメリットやデメリットは?
授業料だけでなく、教材費や臨時費用についても細かく知りたい。
などの悩み・疑問を抱える方はいませんか?
そこで本記事では、中学生向け個別指導塾の概要と料金相場、メリット、デメリット、必要な諸費用、料金を抑えるポイントを解説します。
個別指導塾に通うことを検討している中学生やその親御さんは、ぜひ本記事を参考にしてください。
- 個別指導塾の料金相場は、対面の場合:月額3~8万円、オンライン塾の場合:月額1~8万円
- 授業料以外にも、教材費や入会金、季節講習費が必要になるケースもある
- 料金を抑えるには、苦手教科のみの受講や、オンライン塾の利用がおすすめ
東北大学教育学部在学中に起業。現在はオンライン個別指導塾168塾の運営を行う。
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1年間の予備校浪人生活を経た後、東北大学教育学部に入学。ベンチャー企業2社で実務経験を積んだ後、浪人時に感じた大手予備校への違和感を基に、「168塾」の立ち上げ・運営。
個別指導塾とは?中学生におすすめ?
個別指導塾とは、講師1人が1~3人の中学生に対し個別授業をおこなう塾のことです。
そして近年ではオンラインの個別指導塾が普及してきており、個別指導塾は大きく「オンライン型」と「対面型」に分類されます。
1.オンラインの個別指導塾
オンラインの個別指導塾では、1~3人の生徒に対し、講師1人がオンライン上で授業をおこないます。オンライン塾では、タブレットやパソコンを使用してオンライン上で授業が受けられます。
「オンライン上でうまく教えられるの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
しかし、ペンタブで計算式などを画面に映しながら問題を解くなど、工夫次第で対面で教えるのと同じように教えられます。
オンライン塾は「通塾時間が省ける」、「対面の塾よりも受講料が安い」などのメリットがあり、近年人気の形態です。
教室に通う必要が無いので、部活で忙しい中学生でも効率的に勉強を進められます。
2.対面型の個別指導塾
対面の個別指導塾では、生徒が塾に通い対面で個別授業を受けます。多くの人がイメージする塾の形態といえます。
対面の塾では、実際に講師と生徒がリアルのコミュニケーションを取れるので授業がスムーズに進みやすいです。
紙のテキストで勉強する中学生がまだ多いと思いますが、対面の塾ではテキストに書き込みながら勉強が進められるなどのメリットがあります。
ただ、通塾に時間がかかってしまったり、近くに塾がない中学生は利用できなかったりするなどのデメリットもあります。
個別指導塾の授業の進め方
一般的に、個別指導塾の授業の進め方は以下の通りです。
まず、前回の指導で指定された範囲の宿題をしっかりできているのかを確認します。
宿題でわからないところや間違っているところがあればその解説を行います。
塾指定の教材や参考書の演習を進める時間になることが多いです。講師とともに問題演習を進められるので、勉強が少し苦手という中学生でも手厚いサポートが受けられます。
集団塾では質問しにくいなど感じる生徒もいますが、個別指導塾では、講師がすぐ横にいるので分からない部分もすぐに質問できます。
個別指導塾では、生徒のレベルに合った教材演習を進めていくのが一般的です。教材演習を進めながら、講師と答え合わせをし、分からない部分は質問します。
中学生向けの個別指導塾と集団指導塾の違いとは
中学生向け個別指導塾と集団塾指導塾の違は、「教える生徒数」、「カリキュラムの組み方」、「費用」があります。
個別指導塾 | 集団指導塾 | |
教える生徒数 | 1~3人 | 10~30人 |
カリキュラムの組み方 | 個々に合わせたカリキュラム | 全体で同じカリキュラム |
費用 | 高い | 比較的安い |
一番大きな違いは、教える生徒数です。個別指導塾では1度に教える生徒数が1~3人なのに対し、集団指導塾では10~30人の生徒に教えます。
個別指導塾では生徒数が少ないので、ひとりひとりに向き合うことが可能です。
また、個別指導塾と集団指導塾ではカリキュラムの組み方も違います。集団指導塾では学校の授業のように、全体で決まったカリキュラムに沿って授業が進められます。集団塾のカリキュラムは長年の実績から最大限効率化されたカリキュラムが組まれていることも多いです。
集団塾では塾のカリキュラムに沿って勉強するので、分からない部分を自分で分析しながら復習するなどの力が求められます。
個別指導塾では、生徒の苦手分野に特化するなどの、個々に合わせたカリキュラムが組まれます。個別指導塾が組むカリキュラムでは、自分のペースで勉強を進められます。
個別指導塾と集団指導塾の違いとして、最後にあげられるものは費用の違いです。
個別指導塾では講師に対する生徒数が少ないのでその分人件費も高くつき、受講料が高くなることが多いです。反対に集団塾では生徒数が多い為、費用相場は安くなります。
中学生向け個別指導塾のメリット
ここからは、中学生向け個別指導塾のメリットを解説します。
個別指導塾には集団指導塾とは異なるさまざまなメリットがあります。
自分のペースで勉強できる
個別指導塾では自分のペースで勉強を進められます。
集団塾の場合、塾が決めたカリキュラムに沿って勉強が進められます。集団塾では自分の苦手分野だけ重点的に学ぶことや、定期テスト対策をおこなうことは難いことも多いです。
一方、個別指導塾では個別カリキュラムが組まれるので、自分の苦手分野を重点的に行うなど柔軟な対応が受けられます。
分からない部分をすぐに質問できる
個別指導塾では、分からない部分をすぐに質問できます。
生徒が10~30人ほどいる集団塾ではひとりの生徒に割ける時間は少ないです。また、授業中に疑問点が出ても質問できない状況のときもよくあります。
個別指導塾では、1~3人の生徒を相手にするので、分からない部分はその場で聞くことが可能です。直接教えてもらいながら疑問点がでたら質問できるので、スムーズに勉強を進められます。
成績を伸ばすためには、細かい疑問点や苦手分野を無くしていくことが重要です。
分からない部分をすぐに質問できることは個別指導塾のメリットといえるでしょう。
通塾のスケジュール調整がしやすい
個別指導塾は通塾のスケジュール調整がしやすいです。
集団塾の場合、開講日が決められているのでその時間に合わせた通塾が必要です。オンライン塾の場合でも、集団タイプの塾では一斉授業がおこなわれるので、開講日にスケジュールを合わせる必要がでてきます。
個別指導塾では自分の好きな時間に好きなコマ数を設定できるのでスケジュール調整が可能です。
「習いごとで水曜日はどうしても塾に通えない…」「部活があるから土日は塾に行けない…」などといった場合でも、スケジュールを自由に設定できます。個別指導塾は忙しい中学生にもおすすめです。
中学生向け個別指導塾のデメリット
メリットが多い個別指導塾ですが、デメリットもあります。
一緒に勉強する仲間ができにくい
個別指導塾では、自分の好きな時間にコマを予約して通塾します。毎回授業を受ける生徒が違いますし、学習範囲も異なるので、生徒同士での交流は少なめです。
集団塾では決まった時間に同じ生徒が集まって授業を受けるので、生徒同士で仲良くなれることが多いです。一緒に勉強する仲間ができると、競争心などからやる気が出ることもあります。
一緒に勉強する仲間ができにくいことは個別指導塾のデメリットといえるでしょう。
講師によって授業の質が大きく変わる
個別指導塾は、講師によって授業の質が大きく変わります。
講師が指導経験が豊かな場合はうまく教えられますが、講師になりたての指導経験が浅い講師の場合、うまく教えられないといった事態も考えられます。
さらに、生徒と講師の距離が使い個別指導塾の場合、指導の質だけでなく性格的に合う合わないといった問題もあるのです。性格的に合わない講師から指導を受けても成績を上げることは難しいです。
講師によって授業の質が左右される点は個別指導塾のデメリットといえます。
個別指導塾がおすすめの中学生
個別指導塾がおすすめの中学生は以下のような人です。
・苦手な部分のみ勉強したい中学生
・部活や習いごとが忙しい中学生
・勉強が少し苦手な中学生
苦手な部分のみ勉強したい中学生
個別指導塾では自分に合ったカリキュラムを組むことができます。
「数学の二次関数が苦手…」といった場合、二次関数を重点的に勉強できます。また、二次関数以前の範囲の苦手が絡んで、二次関数への理解が難しい場合は、さらに前の範囲に戻って復習することも可能です。
個別指導塾では、生徒に応じてカリキュラムを組み、柔軟に対応できるので苦手範囲だけの勉強もできるのです。
苦手な分野は塾で先生に教えてもらいながら勉強することで、効率的に勉強を進めることもできます。
部活や習いごとが忙しい中学生
部活や習い事が忙しい中学生にも個別指導塾はおすすめです。
運動部に所属していて土日は試合があって休めない人や、習いごとが忙しいくて特定の曜日は開けられない人などもいるのではないでしょうか。
個別指導塾では自分の好きな時間に授業予約ができます。
自分が通える日にコマを設定して予約すれば習いごとや部活とも両立できます。
部活や習い事が忙しい中学生は、集団塾よりもスケジュール調整が簡単な個別指導塾をおすすめします。
勉強が少し苦手な中学生
勉強が少し苦手な中学生には個別指導塾がおすすめです。
集団指導塾では学校のように大勢の生徒に対して授業を進めていくので、生徒個人の苦手分野に特化することや、ひとり一人に寄り添った指導を受けることは難しいです。
また、集団指導塾では分からない部分も自分で見つけて質問しにいく力も必要になってきます。
個別指導塾では講師が演習の章ごとに間違えた部分をチェックしたり、質問を受け付けてくれるので勉強があまり得意ではない生徒にも対応できます。
勉強が苦手な場合、個別カリキュラムを組んでもらい、丁寧に指導をしてもらう方が成績も伸ばしやすいです。
勉強が少し苦手だと感じる中学生は個別指導塾がおすすめです。
中学生向け個別指導塾の料金は?
お子様を個別指導塾に通わせる場合、料金が気になる親御さんも多いですよね。
つぎに、中学生向け個別指導塾の料金を解説します。
対面塾の料金相場
- 月額3~8万円
- 講師の質によって高額になることも
対面の個別指導塾の料金相場は、月額3~8万円です。
対面の個別指導塾の場合、料金は高額になることも多いです。
講師の人件費の問題から、集団塾と比べても個別指導塾の料金は高めに設定されています。
個別指導塾では、コマ数や科目数によって料金が変動します。料金を抑えたい場合、苦手科目のみ受講する、得意科目はコマ数を減らすなど、コマ数を減らして受講していくのもおすすめです。
オンライン塾個別指導塾の料金相場
- 月額1~8万円と幅が広い
- 基本的に安い塾が多いが、指導内容やプランによって割高になるケースも
近年では、オンラインで授業を受けられるオンライン塾も普及してきました。オンライン塾では、パソコンやタブレットを用いて、家にいながら授業を受けられます。
移動時間を省けることや、全国から塾に通えることから近年人気が高まっています。
オンライン塾では、料金は月額1~8万円になるケースが多いです。
オンラインの場合、塾によってさまざまな特色があります。有名大学卒業の講師や、指導経験が豊富な講師に授業をしてもらう場合、料金はかなり高額になるケースもあります。
塾の特色や料金幅は、対面塾よりもオンライン塾の方が広くなる傾向にあります。
個別指導塾で必要な諸費用
個別指導塾では、受講料だけでなく、入会金や、その他の費用が求められることもあります。
つぎに、中学生向け個別指導塾で必要な諸費用を解説します。
- 授業料
- 教材費
- 入会金
- 季節ごとの講習費
- テスト・模試受験料
- 電子機器・タブレット代など(オンライン塾の場合)
必要な費用をあらかじめ把握しておきたい方はぜひ参考にしてください。
授業料
まず必要な費用は毎月の授業料です。
個別指導塾の場合、授業料はコマごとに決められることが多いです。
授業料は塾によって幅がかなりあります。受験対策の専門的な授業をおこなう塾や、所属している講師の学歴や指導経験が豊富な塾の場合、授業料がかなり高額になるケースがあります。
授業料は、受講するコマ数によって授業料が変わります。
授業料を抑えたい場合、苦手教科のみに絞って受講したり、得意教科のコマ数を減らしたりすることで授業料を抑えることも可能です。
教材費
受講料以外にも、授業で用いる教材費が必要です。
教材については、塾のオリジナルテキストを用いることもあれば、講師からの指定の市販教材を用いることもあります。
科目数が多くなればなるほど、教材費も多く必要になります。
入学金
入学金が別途必要になるケースもあります。
入学金に関しては、無料の塾もありますが、数万円かかる塾もあるなど塾によって幅が広いです。
入会金無料キャンペーンなどをおこなう塾もあり、時期によってはお得に入会できるときもあります。入会する際には確認しておきましょう。
季節ごとの講習費
春休み、夏休み、冬休みで季節講習をおこなう塾は多くあります。
季節講習には、休みの期間に習った範囲の復習ができたり、定期的に塾に通うことで生活リズムの乱れを防げたりするなどのメリットがあります。
季節ごとの講習費も塾によって幅があります。コマ数を増やした分だけ授業料が増えるのが一般的ですが、毎日塾に通う季節講習の場合、100万円以上必要な塾もあります。
テスト・模試受験料
塾によっては、テストや模試受験料が必要になることがあります。
特に、受験対策塾では、テストや模試の受験料は別途必要になるケースが多いです。
毎月テストを実施する塾では、テストや模試受験料の費用がかさむケースもあります。入塾前にしっかり確認しておきましょう。
オンライン塾の場合はタブレット代なども必要
オンライン塾の場合、対面塾とは違い用意するべき機材があります。
一般的に、オンライン塾で必要なものは以下の通りです。塾によって必要な機材は異なります。
- スマホ、タブレット、パソコンなどオンライン面談ツールが使える電子機器
- インターネット環境
- (塾によっては)タッチペン
スマホやタブレット、パソコンなどは、オンラインで授業を受ける際に使用します。
中には、タッチペンを使用するオンライン塾もあります。オンライン塾の場合、講師や生徒がお互いの手元が見えず、問題の解き方を教えにくいといったデメリットがありました。そのため、手元を写すためにタッチペンを使用することもあります。
機材に関しては、機器のレンタルが可能な塾もあります。入塾希望の塾がある場合、ホームページで確認するか問い合わせてみましょう。
個別指導塾の料金を安くするには?
個別指導塾は集団塾と比べると、人件費などの問題から料金が高額になることが多いです。「丁寧なサポートが受けやすい個別指導塾に通わせたいけれど、料金が不安の方もいますよね。
つぎに、個別指導塾の料金を抑える方法を解説します。
苦手科目のみ受講する
個別指導塾で料金を抑えるには、苦手教科のみ受講するのがおすすめです。
個別指導塾の授業料はコマ数で決まるのが一般的です。
科目数が増えるとコマ数が増え、授業料も高額になりやすいです。
苦手教科のみ受講するようにすれば、授業料をおさえることも可能です。
特に社会や理科などの暗記科目は、勉強方法が分かれば自分で勉強を進めやすいです。数学、国語、英語など、自習が比較的難しい科目の中で、苦手科目のみ受講するのもおすすめです。
オンライン塾を利用する
授業料を抑えるためには、オンライン塾の利用もおすすめです。
オンライン塾の費用には幅がありますが、教室の賃料を削減できることや、講師の移動費を削減できることなどから、比較的安い受講料で設定されている傾向にあります。
受講料だけでなく、移動費も省けるので、電車やバスを使用して塾に通う場合、全体的なコストがかなり抑えられることもありあす。
また、全国のなかから塾が選べるので、選択肢も多くあります。コストパフォーマンスの良い塾も多くあるので、料金を抑えたい場合、オンライン塾の中から料金とサービスが自身にマッチした塾を探してみることをおすすめします。
受講料を抑えたい場合、オンライン塾の利用も検討してみてください。
自分にぴったりの塾を見つけて、効果的に勉強を進めよう!
本記事では、中学生向け個別指導塾の概要と料金相場、必要な諸費用、料金を抑えるポイントを解説しました。
自分に合う塾を探して、効果的に勉強を進めていきましょう!