「高校の面接で何を聞かれるのか不安…」
「どのように答えれば合格するの?」
というお悩みはありませんか?
「高校受験の面接が人生で初めての面接なので分からないことが多く不安」という人は多いと思います。
本記事では、面接でよく聞かれる質問とその回答例、さらに当日のマナーや注意点を解説します。
面接の不安を解消し、自信を持って本番に臨んでください!
東北大学教育学部を在学中、「学習管理塾168塾」および「東北大専門塾Elevate」 を創業し、現在は株式会社shared 代表。これまでに200名以上を指導し、旧帝大・医学部合格者を多数輩出。
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高校受験の面接とは?
高校受験では、私立高校を筆頭に面接が課されることが多くあります。
ここでは、よくある面接の種類と方法について解説します。
個人面接
個人面接は、受験生一人ひとりに対して面接官1~3人が向き合う形式で行われ、1人あたり10分程度のことが多いです。受験生の個性や人間性が重視されるため、問に対する答えをしっかりと準備をして臨むことが求められます。
一方で、面接官との言葉のキャッチボールがうまくできているかという点も評価対象のため、長々と自分の話をしすぎないようにすることや、問いに対する答えを正確に返すことも大切です。
集団面接
集団面接では、複数の受験生(2人~10人)に対して複数の面接官(1人~3人のことが多い)が同時に面接を受けます。1つの質問に対して受験生が順番に答えていく場合と、挙手をした人や指名された人から答えていく場合があります。
集団面接では、受験質問に対する回答だけでなく、他の受験生とのやり取りや協調性も評価の対象となるため、集団の中で自分の考えを的確に伝えつつ、他者を尊重する姿勢をもつことが重要です。
集団面接においては、「自分の考えてきた答えが他の受験生とかぶってしまい、先に言われてしまった場合どうしらよいか」という質問がよくあります。その場合、その場で無理に新たな意見を考えだす必要はありません。
「〇〇さんもおっしゃっていましたが、私の考えも近い部分があります。私は~だと考えています。」というように、他の受験生の話をしっかりと聞いていたことを伝えつつ、自分の用意してきた意見を述べれば大丈夫です。
高校受験で面接がある理由
中学3年生のほとんどが、受験期になると「人前で話すことは苦手」「面接で不合格になったらどうしよう…」と不安な気持ちになると思います。
そんな時、教員時代の筆者はよく
「面接は高校への告白タイムだよ!話すのが上手い・下手ではなく、大好きですという気持ちが伝われば大丈夫!」
と受験生に声をかけていました。「なぜ面接があるのか」というそもそもの問いに対して答えがあると、自信をもって面接に臨むことができます。
高校側の求める生徒像に合っているか知りたい
どの学校にも必ず独自の「教育目標」や「教育理念」があります。高校は、高校側の求める生徒像を生徒が理解しているか、高校にふさわしい生徒かどうかを確認するために面接を行います。
高校は中学校までの義務教育と異なり、退学や留年ということが起こりえます。高校側としては「入学した生徒は全員卒業させてあげたい」と思っているので、学力だけでなく、学校の教育理念に共感しているかどうかや、学校生活に適応できる資質があるかを面接で判断しています。
学力試験だけでは分からない人間性を知りたい
面接では、学力試験では測れない受験生の人間性やコミュニケーション能力が評価されます。受験生がどのような価値観を持ち、どのように他者と関わるのかを知ることで、高校側とのミスマッチを防ぐ狙いがあります。
面接で聞かれる質問と回答例7選
高校受験の面接でよく聞かれる質問とその回答例をご紹介します。
ここで挙げた回答例はあくまで参考にすぎませんので、必ず自分自身のエピソードを自分自身のことばで伝える回答を作成してください。
- 志望理由を教えてください
- 自己PRをしてください
- 中学生活で頑張ったことを教えてください
- 得意教科・不得意教科を教えてください
- 部活動・委員会活動をしていましたか?
- 高校入学後はどんなことを頑張りたいですか?
- 長所と短所を教えてください
面接の答え方のコツ
答えは結論→詳細の順
面接での受け答えは「結論を最初に言う」という点を意識しましょう。
例えば、「志望理由を教えてください」という質問がされたとします。
私は数学よりも英語が好きで、毎日英語の本を読んでいます。そして将来は海外留学をしたいと思っています。読んでいる本がハリーポッターなので、イギリスに興味をもち、特にイギリスに行ってみたいと考えていて、〇〇高校ではイギリスへの交換留学プログラムがあるので、いいなと思って志望しました。
このような答えは、結論にたどり着くまで遠回りのしすぎで、面接官に良い印象を与えません。
イギリスへの交換留学プログラムがあることに魅力を感じ、志望します。私は英語が好きで毎日ハリーポッターを英語で読んでいます。そこからイギリスに興味をもち、留学したいと考えるようになりました。
このように、結論→詳細の順を意識して答えを作成しましょう。
答えは端的に
「合格したい!」という気持ちで、ついつい答えが長くなりがちな受験生が多いです。しかし、面接の受け答えはなるべく短く、要点のみを伝えるようにしましょう。
面接官は答えの内容だけでなく「会話のキャッチボールができているか」という点も見ています。
上述の例を用いて具体的に考えると、以下のようなラリーが考えられます。
志望理由を教えてください。
イギリスへの交換留学プログラムがあることに魅力を感じ、志望します。私は英語が好きで毎日ハリーポッターを英語で読んでいます。そこからイギリスに興味をもち、留学したいと考えるようになりました。
読書が好きなのですか?
はい。読書は小学生から大好きです。
最近ではどんな本を読みましたか?
面接官は、このキャッチボールを行うことを望んでいるので、受験生が全てのことを語る必要性はないのです。
答えは自分だけのエピソードで具体的に
インターネット上の模範解答をそのまま使うのはやめましょう。
何千人という受験生を見てきている面接官には、すぐにばれてしまい良い印象を与えません。部活動や委員会など何もしてきていないので書くことがないという生徒が必ずいますが、大丈夫です。
自分のことをよく考えれば、答えが作れないことは絶対にありません。
①志望理由を教えてください
志望理由は、受験生の熱意や目的意識を確認するための重要な質問です。ほぼ全ての高校で必ずと言っていいほど聞かれる質問です。具体的なエピソードを交えて答えると説得力が増します。
志望理由の回答例
「貴校のグローバルプログラムに参加し、国際理解をより深めたいと考え志望します。英語が好きなので、高校ではより実践的な英語学習に励むと共に、世界について学びを深めたいと考えています。」
②自己PRをしてください
自己PRでは、自分の長所や特技を具体的な例を挙げて話すことがポイントです。
自己PRの回答例
「私は継続力に自信があります。中学では所属するバレーボール部で市大会優勝という目標を掲げて練習に励み、3年生のときに目標である優勝を達成しました。」
③中学生活で頑張ったことを教えてください
具体的なエピソードを通じて努力や成長の過程を伝えます。委員会や部活動に所属していなくても、行事や毎日の学習など、自分のことばで語れることが必ずあるはずです。
中学生活で頑張ったことの回答例
「文化祭の実行委員長をつとめました。学校全員が楽しめるよう、委員会メンバーと話し合いを重ね、舞台発表という新たな企画を考え、実行しました。」
④得意教科・不得意教科を教えてください
得意教科や不得意教科についての質問では、学習への姿勢をアピールすることが大切です。
得意教科・不得意教科の回答例
「得意教科は数学です。学んだ公式を使い正答できたときが楽しいと感じます。一方で、苦手教科は英語です。克服するために毎日リスニングに取り組んでいます。」
⑤部活動・委員会活動をしていましたか?
部活動や委員会活動をしていた人はそのことを伝えます。活動をしていなかった人は、その代わりにしていたことを伝えるといいでしょう。
部活動・委員会活動の回答例
「バレーボール部に所属していました。副キャプテンとして、練習計画を立てたり、大会に向けメンバーをサポートすることで、チームワークの大切さを学びました。」
「部活動や委員会活動には所属していませんでしたが、サッカークラブに所属し、他の中学校の生徒と共にチーム一丸となって練習に励んできました。」
⑥高校入学後はどんなことを頑張りたいですか?
高校で行われている教育プログラムや行事、部活動について具体的に述べ、意欲を伝えます。
高校入学後の回答例
「貴校の国際交流プログラムに参加し、英語力を高めるとともに異文化理解を深めたいです。」
「バレーボール部に所属し、先輩方とともに優勝を目指して努力したいです。」
⑦長所と短所を教えてください
長所と短所の質問では、短所を改善するための努力も併せて伝えます。
長所と短所の回答例
「長所は好奇心旺盛なところです。短所は慎重すぎる点ですが、行動力を意識するようにしています。」
自宅で行う効果的な面接準備の方法
面接は練習を重ねれば重ねるほど上達します。
学校だけではなく、保護者の方にも協力してもらい自宅での練習も十分に行いましょう。
1,自分の言葉で回答例を作成する
回答例を参考に、自分自身の言葉で回答例を作成します。同時に、自分の回答に対して予想される面接官からの質問とその回答も作成しておくと、心の余裕がうまれます。
2,回答例をスラスラ読めるよう練習する
作成した回答を暗記してスムーズに話せるようにします。暗記に時間がかかる人も多いと思いますが、ここで確実に暗記しておくことで自信がつきます。
3,模擬面接を行う
保護者や友人に協力してもらい、模擬面接を行います。事前に作成した問いと回答のやりとりに、事前に作成していないプラスαの質問を加えることで、より実践に近い面接練習ができます。
4,面接の様子を動画で撮影する
自分の表情や声のトーン、目線を確認するために、面接練習を動画で撮影して振り返ることをおススメします。「暗記した文章をただ読んでいるだけ」という状態から脱却するためには、繰り返し練習を行うことが最も有効です。
面接時に気をつけるべきマナー
面接では、受け答えだけではない部分にも気を付ける必要性があります。
服装・髪型
清潔感のある服装・髪型で面接に臨みましょう。中学校の校則に違反していなければ大丈夫ですので、心配な場合は先生や保護者の方にチェックしてもらいましょう。女子はスカートの丈や髪型、男子は腰パンになっていないか、といった点がよく見られるポイントです。
言葉遣い
丁寧な言葉遣いで、敬語を正しく使いましょう。「貴校(きこう)」など、面接でしか使用しない特殊な言葉を用いる場合がありますので、違和感なく話せるようにしておきましょう。面接官と目を合わせて話すこともポイントです。
動作
入室や退室の際には、礼儀正しい動作を意識しましょう。
自分の番が来るまで静かに待機する。
受験番号を呼ばれたら大きな声で「ハイ」と返事をする。
ドアがある場合には、コンコンと2回ノックし、「どうぞ」と言われたら、ドアを開け入室する。
ドアを閉めたら面接官のほうを向き、「失礼します」と一礼する。
椅子の前まで進んだら姿勢を正して「お願いします」と言い、面接官から「どうぞ」と言われてから、着席する。
面接が終了したら椅子から立ち上がり、「ありがとうございました」と一礼する。
ドアの前で「失礼します」と一礼したら、ドアを開け退室する。
付け焼き刃のマナーはNG
マナーや言葉遣いは、どんなに気を付けていてもとっさのときにはいつもの姿がでてしまいます。面接では何が起こるか分からないので、普段から礼儀正しい言葉遣いやマナーを心がけることが重要です。
面接準備も受験学習も並行して進めよう!
面接の準備はもちろん、受験学習も計画的に進めることが合格への鍵です。
バランスよく取り組むことで、学力と人間性の両面で評価される受験生を目指しましょう!
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