指定校推薦を狙ってるんだけど、枠に入るのって難しいのかな?
どうやったら指定校推薦で決められるのか知りたい!
ほぼ間違いなく合格できる推薦として知られていることから、大学進学にあたり指定校推薦枠を狙っている人は大勢います。
成績を取っておかなければいけないということはわかっていても、実は具体的な制度などは詳しく知らないという人も多いのではないでしょうか。
指定校推薦はライバルが多いので、戦略的に狙うのが大事!
この記事では、指定校推薦の校内選考の決め方や、推薦で進学するためのコツについて詳しく解説していきます。
指定校推薦の利用を検討している方はぜひ参考にしてみてくださいね!
・指定校推薦の校内選考では基準が決まっている
・指定校推薦で進学したいなら早くからの対策が必須
・受かるまでは万が一に備えて他の受験対策も進めておく
東北大学教育学部を在学中、「学習管理塾168塾」および「東北大専門塾Elevate」 を創業し、現在は株式会社shared 代表。これまでに200名以上を指導し、旧帝大・医学部合格者を多数輩出。
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指定校推薦とは?
指定校推薦とは、大学が指定する高校に生徒の推薦枠を提供する制度のことです。
一般入試以外の受験方式には指定校推薦のほかに公募推薦や総合型選抜があります。
入試概要 | 指定校推薦 | 公募推薦 | 総合型選抜 |
---|---|---|---|
出願条件 | 校内選考を突破すれば出願可能 | 指定の評定平均を満たし、学校長の推薦があれば出願可能 | 誰でも出願可能 |
試験内容 | 書類選考・小論文・面接 | 書類選考・小論文・面接・学力試験 | 書類選考・小論文・面接・プレゼンテーション |
試験時期 | 11月~12月 | 11月~12月 | 9月~11月 |
合格発表時期 | 12月 | 12月 | 11月~12月 |
併願可否 | 不可 | 大学によっては可能 | 大学によっては可能 |
各学校によって特徴は異なりますので、志望校ごとに情報を確認するようにしましょう。
それぞれの試験の概要について紹介するので、一緒に確認してみましょう!
学校推薦型選抜の種類と特徴
学校推薦型選抜は、大きく「公募推薦」と「指定校推薦」の2種類に分けられます。
公募推薦は全国の高校生が対象で、面接や小論文が重視されます。公募推薦を実施している学校なら、条件さえ満たしていれば誰でも受験することが可能です。
指定校推薦は特定の高校に割り当てられる枠を使う制度です。枠の数が決められているため、成績や活動実績などの校内選考の基準を満たしたうえで枠を勝ち取る必要があります。
また、指定校推薦で合格した場合は、必ず進学することが条件です。やっぱり違う大学を受けたい!ということは認められていないので注意しましょう。
制度を正しく理解し、自分に合った入試方法を選択することが大切です!
学校推薦型選抜と総合型選抜の違い
推薦入試には指定校推薦や公募推薦のような学校推薦型選抜のほかに、総合型選抜(旧AO入試)という受験方式が存在します。
総合型選抜は、アドミッションポリシーに沿った人物かどうかを受験生の個性や意欲をもとに評価して合格を出す選抜方法です。学校推薦型選抜とは違い、学校の成績や学力試験がないのが特徴です。面接やプレゼンで自分の強みをアピールする力が求められます。
「早めに、確実に進路を決めたい」という学生には指定校推薦は良い選択肢になるでしょう。総合型選抜の場合には選考期間が長期になりやすく、合格も確実ではないため、リスクを考えたうえで受験することが大切です。
指定校推薦の校内選考の決め方
指定校推薦の校内選考は、評定平均や学校生活の態度、活動実績が評価基準です。公平性を保つため、複数の観点から総合的に判断されます。
それぞれの観点について詳しく解説していきますね!
- 評定平均
- 学校生活
- 校内活動
- 課外活動
1,評定平均
校内選考のメインの基準となるのは評定平均です。大学ごとに基準が異なりますが、一般的には4.0以上の評定平均があると望ましいと言われています。
希望者が推薦枠の数よりも多くいる場合には、評定平均が高いほど優位に立つことになります。ただし、僅差のケースでは他の評価ポイントも影響するので注意が必要です。
例えば、授業中の態度や提出物の期限遵守なども確認されます。成績を取るだけではなく、日々の学習への意欲を示していくことも大切です。
指定校推薦での進学を考えている場合は、「試験の結果だけではなく、授業での振る舞いも評価されている」と意識し、日々の授業に臨むようにしましょう。
2,学校生活
指定校推薦では、日々の生活態度や出席状況も観点の一つとして見られています。
遅刻や欠席が多いと、推薦に不利となってしまう可能性があるので注意が必要です。また、授業中の積極性や規則を守る姿勢も評価の対象となります。さらに、教員や友人への日頃の接し方や、クラスでの過ごし方も評価の対象です。
「推薦枠を利用する生徒としてふさわしいか」を見られているということを意識するようにしましょう。
「当たり前のことをきちんとこなす」ことが信頼につながります。指定校推薦での進学を目指す方は、普段の学校での過ごし方にも気を配りましょう。
3,校内活動
校内活動の実績も重要な選考基準となります。生徒会や委員会での経験は、高評価につながりやすいです。
「学校に貢献しているか」を重視するケースもよくあります。例えば、文化祭や体育祭の運営をサポートした経験や、後輩指導に関わった経験などがあると有利になるでしょう。活動の内容だけでなく「どのような姿勢で取り組んだか」も評価されているので、参加態度についても気を付けることが大切です。
与えられた役割をこなすだけでなく、自ら考えて動くことを意識して行動するようにしましょう。
4,課外活動
部活動や地域活動、ボランティアなどの課外活動も評価の対象となります。全国大会への出場や、表彰歴がある場合は強いアピールポイントとして有利に働きます。
もし目立った実績がなかったとしても「継続して努力したこと」も評価されます。「何に時間を費やし、どのように力を注いできたのか」を具体的に伝えられるよう、日頃から物事に対して真剣に取り組むようにしましょう。
課外活動は、授業以外に行う活動や経験を通じて自立性や責任感をアピールすることができます。指定校推薦を狙うのであれば、積極的に参加するのがおすすめです。
指定校推薦のメリット
指定校推薦は受験生にとってのメリットが多々あるため、人気の入試制度となっています。
ここからは指定校推薦だからこそ得られる具体的なメリットについて解説していきます。
指定校推薦のメリット
- 合格率が高い
- 進学が決まるのが早い
- 学力試験がない
メリット①:合格率が高い
指定校推薦は、合格率が非常に高い入試方式です。推薦を受ける時点で大学側からも合格がほぼ確約されている場合が多く、受験生からすれば安心感が強い制度です。よっぽどのことがない限りほぼ確実に進学することができるでしょう。
ただし、事前に校内選考を通過する必要があるため、日々の学校生活で、成績や態度を意識した取り組みが重要です。また、指定校推薦枠を狙う人は大勢いるため校内にいるライバルに勝たなければなりません。
指定校推薦で進学を目指す方は、学校生活を大切にし、計画的な努力を意識してくださいね!
メリット②:進学が決まるのが早い
指定校推薦の結果は、他の入試方法に比べて早期に合否が出ます。一般的に、11月頃には進学先が決まっているため、残りの高校生活を受験勉強以外のことに注力して過ごすことができるのが特徴です。
自分の時間を使う余裕も生まれるため、大学進学に向けた準備や資格取得など様々なことにチャレンジすることができます。
残りの高校生活を楽しむことも大事ですが、せっかく作れた時間を有意義に使えるように意識してみるのがおすすめです。
いざ大学に進学してみると、一般入試で合格して入学した人がたくさんいるので学力差が生まれている可能性もあります。先々のことを考えて、しっかり準備しておく期間に充てるようにしましょう。
メリット③:学力試験がない
指定校推薦には、学力試験がありません。面接や書類審査が中心となるため、試験が苦手な生徒でも挑戦しやすい入試方式です。
ただし、提出書類には志望理由書や活動実績のアピールが含まれるため準備は欠かせません。「学力試験がないからもう大丈夫」ではなく、推薦制度をしっかり活かせるように書類や面接の準備を進めておきましょう。
また、高校で学ぶ知識は大学で使うことも珍しくありません。受験勉強をする必要はありませんが、必要な教科は継続して勉強し続けておけると、入学後に慌てることがないので安心ですよ。
指定校推薦のデメリット
指定校推薦には合格率の高さなどのメリットがある一方、デメリットも存在します。
事前にしっかり理解したうえで、自分に合った入試方式を選択しましょ
う!
指定校推薦のデメリット
- 指定校推薦は出願できる大学が限られている
- 志望大学の変更はできない
- 校内選考突破が難しい
1.指定校推薦は出願できる大学が限られている
指定校推薦では、高校が持つ推薦枠に含まれる大学しか選べません。希望する大学が枠に含まれていない場合、一般受験を選択する必要があります。
特に人気の高い大学には多くの希望者がいて、推薦枠も限られるため、競争は激しくなります。指定校推薦で進学したいけど、自分の希望する条件に合う大学がない…といったこともあるでしょう。
こうした可能性があるため、推薦枠が確定するまでは指定校推薦に頼りすぎず選択肢を広げられるよう準備を進めておくのがおすすめです。
自分の進路をじっくり考えた上で、選択するようにしてください。
2.志望大学の変更はできない
指定校推薦では、一度推薦が決定すると志望大学の変更はできません。そのため、進学先をよく検討した上で進めていく必要があります。
「推薦で決まったが、本当に進みたい大学だったのか迷いが生じた」というケースも実際にあります。このような後悔を防ぐためには、大学の特徴やカリキュラムを事前に十分に調べ、自分に合っているかを確認することが必要です。
後悔のない進路を選択するため、オープンキャンパスに参加するなど、事前の情報収集は徹底しましょう。
3.校内選考突破が難しい
校内選考では、評定平均や学校生活、活動実績など複数の要素が評価されます。特に人気の高い大学の推薦枠は競争が激しいため、優秀な生徒と評価を比較される可能性が高くなります。
評定平均が基準を満たしていても、推薦枠を超える希望者がいる場合、他の生徒が自分より評価が優れてれば選考で落ちます。指定校推薦を目指す場合は、早めに基準を把握し、成績や活動の成果をしっかり積み重ねましょう。
競争がある分、計画的に努力できるかがカギとなります。
校内選考に落ちたらどうしたらいい?
指定校推薦に落ちたらどうしたらいいの?
校内選考に落ちた場合は、すぐに次の選択肢を考えましょう!昨今の大学ではさまざまな入試方式を用意しているため、受験対策をすれば間に合う可能性も十分にあります。
気持ちを切り替えて次のステップに向けて行動するのが大事ですよ!
方法①:総合型選抜で受験する
校内選考に落ちた場合、総合型選抜での受験するという選択肢があります。総合型選抜では、書類審査や面接、小論文など、学力試験がない形で評価されます。受験勉強を全くしていないという人でも、合格できる可能性は十分にあると言えるでしょう。
特に「部活動での経験をアピールしたい」「志望理由を直接伝えたい」といった思いがある場合、総合型選抜は適した選択肢になります。ただし、準備には時間がかかるため、早めに対策を始めることが大切です。
自分に合った大学を探し、募集要項や入試情報を確認するようにしてください。
方法②:一般選抜を目指して受験勉強に励む
気持ちを切り替えて一般選抜を目指すということも可能です。ただし、周りの受験生と比較してスタートが遅れているのは間違いないので、一日でも早く受験勉強に着手することが重要です。急いで目標を設定し直し、今後の勉強計画を練りましょう。
実際にギリギリになって受験勉強を始めて合格を勝ち取っている高校生もいます。諦めずに受験に向けて何ができるかを前向きに考えて取り組むことが大切です。
とはいえ、受験までに勉強できる時間が限られているので効率的な勉強を心がけなければなりません。塾や家庭教師など、プロによるサポートを受けることも検討しましょう。
適切な志望校を選定し、「一般選抜に向けて本気で努力したい」という意欲があれば、十分に挽回のチャンスはありますよ!
指定校推薦の校内選考を突破するなら早めに対策を取ろう!
この記事では、指定校推薦の仕組みや校内選考の基準、メリット・デメリット、そして落ちた場合の対処法について詳しく紹介してきました。
指定校推薦は魅力的な入試制度ではありますが、その分ライバルが多いのが特徴です。周りに差をつけるためにも、早めの準備と計画的な行動を取ることがポイントとなります。
特に評定についてはできるだけ高い数値を目指すようにしましょう。自力で取り組むのが難しいと感じたら早めにプロの力を借りるのがおすすめです。
ポイントを押さえながら学校生活を送り、指定校推薦枠を勝ち取りましょう!
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