推薦入試や総合型選抜では面接が実施されることがほとんどです。
面接当日、落ち着いて受験するためには準備が不可欠になります。
本記事では、面接で問われやすい質問内容や、身だしなみやマナーなど抑えておきたいポイントを紹介します。志望校合格を目指して、面接への準備を進めておきましょう。
- どの角度からの質問にも自分の言葉で語れるように準備が必須
- 入出から退出まで気を付けたいポイントはたくさん
- 面接練習を重ねよう
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面接の種類
大学入試の面接試験にはいくつかの形式があります。
受験する大学の面接形式によって対策内容も変わってくるので、事前に必ず確認しておきましょう。
1. 個人面接・個人面談型
面接官複数名で受験生1名の面接を実施する形式です。
周りを気にすることなく、自分のペースで面接に臨めるのがメリットです。
ただし、その分深く質問されることが多くなるので、面接準備をどれだけ十分にしておけるかがポイントになります。
事前に提出している志望理由書で書いた内容の確認や、よくある質問事項について自分なりの答えを事前に考えておきましょう。
万が一その場で答えられない質問をされた時にも、無言にならずに「少し考えさせてください。」というように何かしら返答できるようにしましょう。
2. 集団面接型
面接官複数名で受験生複数名の面接を同時に実施する形式です。
一つの質問に対して順番に答えることが多いため、自分より前の人の回答に引っ張られてしまうこともあるかもしれません。
準備してきた回答に自信をもって、自分のペースを崩さずに回答することが大切です。
また、話の流れの中で急に質問を振られるというケースも想定されます。
自分にされた質問への回答が終わっても気を抜かず、聞く姿勢を大切にしながら周りの面接内容もしっかり傾聴しましょう。
3. プレゼンテーション型
事前にテーマが用意されており、それに基づいたプレゼンテーションを面接の場で行うというものです。
学校ごとに時間や手法などが設定されているので、提示された条件に沿って準備しておきましょう。
多くの場合、質疑応答の時間が用意されています。
面接官からの質問にも慌てずに回答できるように、学校や塾の先生、家族、友人などを相手に事前に何度も練習しておくと安心です。
4. グループディスカッション型
受験生複数名でグループになり、与えられたテーマについてディスカッションを行うというものです。
扱われるテーマは大学、学部によって異なります。
話している内容やグループで導き出す結論も大切ですが、協調性やコミュニケーション能力も試されています。
初対面の相手に緊張するかもしれませんが、積極的な姿勢で議論に参加できるように努めましょう。
当日の流れとシーン別おさせておきたいマナー
面接当日の流れをまとめてご紹介します。
流れがわかっていると当日落ち着いて受けることができるので、頭に入れておくのがおすすめです。
気になる面接のマナーもシーン別でまとめているので、ポイントをおさえて臨めるように準備しておきましょう。
1. 控室
試験会場に着いたら、自分の面接の順番が来るまでの間、控室で待機するのが一般的です。
係員の指示に従って、静かに姿勢よく待機しましょう。
面接が始まってからスイッチを入れて頑張ろうと思っても、その切り替えは難しいものです。
大学に一歩入ったら面接は始まっているという意識を持って当日に臨みましょう。
- 控室で待機している時も姿勢を正しておきましょう。
- スマホをさわるなど、私的な行為は控えましょう。
2. 入室
名前や受験番号が呼ばれたら、まずははっきりとした声で返事をします。
いよいよ面接が始まるので、落ち着いて臨めるように呼吸を整えて入室しましょう。
ノックをして室内から「どうぞ」と声掛けがあってから、「失礼します」と言ってドアを開けます。
- 入室時は3回ドアをノックしましょう。
- 姿勢を正して入室しましょう。
- さわやかな明るい声を意識しましょう。
- ドアの開け閉めは静かにゆっくりと行いましょう
3. 着席
入室したら用意されている座席まで近づきます。
着席する前に、まずは面接官に自己紹介も兼ねて「高校名」「氏名」を伝え、「よろしくお願いします」とさわやかに挨拶をしましょう。
面接官から「どうぞ」と席を勧められたら、「失礼します」と述べて着席します。
- 緊張して顔がこわばりやすいので、いつも以上に笑顔を意識しましょう。
- 着席時には、背もたれにもたれないように浅く座ります。
- 背筋を伸ばした状態を保ちましょう。
- お辞儀をするときは「言葉」と「行動」をバラバラにしましょう。(例:「よろしくお願いします」を言い切ってからお辞儀をします。)
4. 面接
多くの人は緊張してうまく話せないのではないかと不安になるかと思います。
緊張をほどくためにも、面接官との対話を楽しめるかどうかがポイントです。
落ち着いて面接官の方にしっかり目を向けると、相手の反応がわかるので自然と話しやすくなります。
双方のコミュニケーションが繰り返されるうちに徐々に緊張は落ち着いてくるので、面接官とのコミュニケーションを楽しむ心持ちで臨みましょう。
- 早口にならないように、いつもの1.5倍を意識してゆっくり話しましょう。
- 面接官にしっかり伝わるように、聞こえやすい声量を意識しましょう。
- 質問を投げかけている面接官の方を見て、都度リアクションを取りましょう。
- 答えるときは、区切りに合わせて面接官一人ひとりに視線を向けましょう。
5. 退室
面接が終わったら座席から立ち上がり、「ありがとうございました。」と気持ちを込めてお礼を伝えます。
部屋を出てドアを閉める前には、面接官の方を向いて再度お辞儀をして退室します。
面接が終わったという安心感から、姿勢が乱れたり無表情になったりということがないように気を付けましょう。
- お辞儀をするときは「言葉」と「行動」をバラバラにしましょう。(例:「ありがとうございました」を言い切ってからお辞儀をします。)
- 気を抜かずに引き続き正しい姿勢とさわやかな笑顔を意識しましょう。
よく聞かれる質問集5選
面接で聞かれやすい質問をご紹介します。質問の仕方は面接官や大学によって変わりますが、質問される切り口は似ているケースが多いです。定型文で答えを覚えておくのではなく、各質問内容についてどんなことを伝えたいかを事前に深く考えておきましょう。相手の質問に対して自分の言葉で答えやすくなりますよ。
1.志望理由
「この大学を選んだ理由」は最も問われやすい質問です。
どの角度からの質問にも自分の言葉で語れるように、しっかり考えておきましょう。
「志望理由」に関連する内容で、面接に向けて検討しておきたいのは以下の項目です。
- 本学を選んだ理由
- 本学部、学科を選んだ理由
- オープンキャンパスを訪れた時の本学の印象
- この受験方式を選択した理由
いずれも自分にとって魅力に感じたところを表現することが大切です。
項目ごとに3つ程度考えておけると安心です。
おさえておきたいポイント
面接官は志望理由書に目を通しています。記入した内容と食い違いがないように注意しましょう。
また、できる限り具体的に答えることを意識してください。
大学のHPに書いてあることや、オープンキャンパスで聞いた内容など、その大学ならではの内容を含めて話ができると効果的です。
大学への興味が強いということが伝わりやすくなるので、面接官へのアピールになるでしょう。
2.入学後に成し遂げたい事
大学側からすれば、入学後に充実した大学生活を送ってくれる学生に来てほしいという想いがあります。
その大学に入学すればどんなことができるのか、自分の将来にどうつながっていくのか、イメージを膨らませて言語化しておきましょう。
以下の項目は受験前に考えておきましょうです。
- 入学後に本学で学びたいこと
- 学業以外に本学で取り組みたいこと
おさえておきたいポイント・質問例
どの質問も理由もセットにして回答できるように準備しておきましょう。
過去の経験も交えながら、なぜ自分がそれを成し遂げたいと思っているのかを話せると、より説得力を持って伝わりやすくなります。
3.高校生活の思い出
高校生活での経験から、どんなことに興味を持って頑張れる人物なのかを知るための質問です。
初めて聞く人でもわかりやすいように、時系列に沿ってエピソードを話せるように準備しておきましょう。
- 高校生活の中で最も心に残っていること
- 高校生活で最も力を入れてきたこと
- 現在通っている高校の特徴
- 高校生活で最もつらかったこと
おさえておきたいポイント・質問例
「文化祭です。」「部活動です。」などのように、一言で回答してしまうのはNGです。
質問に対する回答と共に、その理由となるエピソードを添えて話せると伝わりやすくなります。
また、その経験が大学への進学や将来の夢に繋がるような内容になっていると尚良いです。
自分のアピールにもつながるような内容という観点も含めて、事前に考えておきましょう。
4.将来の夢
将来の夢に繋げるために、大学でどんなことを学びたいという意欲を持っているのかを知るための質問です。
夢と大学での学びが繋がるポイントを踏まえて話せるようにしておきましょう。
いかに熱意をもって話せるのかが重要になります。しっかりアピールできるように準備しておきましょう。
- 将来の夢
- 大学卒業後にやりたいこと
おさえておきたいポイント・質問例
まだ将来の夢が定まっていないという場合には、今どんな分野に興味を持っているかを伝えられるようにしましょう。
具体的な職業名でなくても問題ありません。
ただし、できるかぎり範囲を絞るなどの工夫が必要です。
志望している学部や学科に関連付けられると尚良いでしょう。
5.自己PR
受験生の人間性をより深く知るための質問です。
質問パターンが多い項目なので、この機会に様々な角度から自分自身についてしっかり掘り下げて考えておきましょう。
- 長所と短所
- 得意科目と苦手科目
- 自己PR・自己紹介
おさえておきたいポイント
どの内容についても、なぜそう思っているのかの理由を添えて答えられるように準備しておくことが肝心です。
短所や苦手科目などネガティブな内容について答える際には、それを今後どう克服しようと努力しているかを含められると好印象です。
また、大学のアドミッションポリシーをしっかり理解して、自分が大学の求めている人材に合致していることをアピールするのがポイントになります。その点も含めた内容を用意できると尚良いです。
等身大の自分で合格を勝ち取ろう!
合格を勝ち取るためにと気合を入れすぎて、自分のことを大きく見せようとしてしまいがちです。ですが、大切なのは等身大の自分を最大限魅力的にアピールすることです。
自分のこれまでの経験と、志望大学へ入学したいという素直な気持ちを表現して、面接官に伝えてきましょう。
模範解答を探すのではなく、自分の言葉で語ることがポイントです。
いかに準備・練習を重ねられるかで第一志望校への合格に近づきます。
今回紹介したマナー、面接の流れ、質問されやすいことを頭に入れて、しっかり準備して臨みましょう。
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