【9時間で1問】努力の「量」より「質」。医学部合格者が実践していた「脳に汗をかく」勉強法
168塾塾長こんばんは、168塾代表の難波です。
「うちの子、机には向かっているんですけど、成績が上がらなくて…」
そんなご相談を受ける時、私はいつもこう聞きます。
「机に向かっている間、『作業』をしていませんか?」
多くの保護者様は最初、この質問の意味がよく分からず戸惑われます。しかし、実際にお子様の勉強のやり方を一つひとつ確認していくと、驚くほど多くの時間が「なんとなく手や目を動かしているだけ」の作業に使われていることに気づかされます。
勉強には「作業」と「訓練」がある
教科書を綺麗に写す。 英単語帳をただ眺める。 分かった気になって解説を読み流す。
これらは全て「作業」です。
楽ですし、時間は過ぎますが、脳には定着しません。
これを10時間やっても、成績は1ミリも上がりません。これが「報われない努力」です。
厄介なのは、こうした「作業」は本人も保護者様も「頑張っている」と感じてしまう点です。机に向かっている時間の長さで努力を測ってしまうと、実際には何も身についていないのに、「今日も3時間勉強した」という安心感だけが残ってしまいます。
一方、「訓練」とは負荷がかかるものです。
何も見ずに問題を解こうとして頭を抱える。 間違えた理由を自分の言葉で言語化する。
これは苦しいですが、確実に脳の回路が変わります。これが「報われる努力」です。
「訓練」は、正直に言えばやっていて気持ちのいいものではありません。分からない、できない、という不快な感覚と向き合い続ける必要があるからです。しかし、この不快感こそが、脳が新しい回路を作ろうとしているサインでもあります。楽に感じる勉強ほど、実は何も変わっていない可能性が高いのです。
もちろん、すべての勉強を苦しくする必要はありません。ただ、伸び悩んでいる時ほど「今の自分にとって心地よい勉強」を疑ってみる価値があります。
【私の原体験】たった1問の数学に「9時間」向き合った日
私が中学生の頃、先取り学習で高校数学の「微分」を勉強していた時のことです。
どうしても理解できない、ある1問の証明問題がありました。
公式を暗記して当てはめれば解ける問題でしたが、私の父や恩師の教えは「自分の言葉で説明できなければ、理解したことにならない」というものでした。
私はその1問に対し、朝から晩まで、なんと9時間も悩み続けました。
なぜここでこの式になるのか?
この変形の意味は何なのか?
9時間後、ようやく「あ、そういうことか!」と腑に落ちた瞬間の感動は今でも忘れません。
正直に言えば、途中で何度も「もう答えを見てしまいたい」という誘惑に駆られました。しかし、そこで諦めずに粘れたのは、「自分の言葉で説明できなければ理解したことにならない」という教えを、何度も自分に言い聞かせていたからです。
そして、その1問を通じて得た深い理解は、その後の数学の応用問題すべてに通じる強力な武器になりました。
もしあそこで、すぐに答えを見てわかったふりをしていたら。 今の私はなかったでしょう。
あの9時間は、傍から見れば非効率に見えるかもしれません。しかし、あの経験があったからこそ、私は”分かったつもり”と”本当に分かった”の違いを、身体で理解することができました。
「解いた数」ではなく「悩み抜いた深さ」
保護者の皆様にお願いしたいのは、 「何ページ進んだの?」ではなく「何ができるようになったの?」と聞いてあげてほしいということです。
168塾では、進んだページ数よりも「理解度」を徹底的にチェックします。
例えば、問題集を1ページ終えたという報告があっても、私たちはまず「その中の1問を、解説を見ずに自分の言葉で説明できるか」を確認します。それができて初めて、そのページは”終わった”と判断します。この一手間を惜しまないことが、結果につながる勉強とそうでない勉強を分ける、最も大きな違いです。
「報われない努力(=ただの作業)」を徹底的に排除し、 「報われる努力(=脳への負荷)」だけに時間を割く。
それが、私たちが提供する「質の管理」です。
「量をやらせる」ことは、実はそれほど難しくありません。難しいのは、その量の中身を一つずつチェックし、”作業”になっている部分を見抜いて”訓練”に変えていくことです。私たちプロコーチが日々担っているのは、まさにこの地道な質のチェックです。
お子様一人でこの見極めをするのは簡単ではありません。だからこそ、隣で「本当に理解できているか」を確認できる存在が、成績を伸ばすうえで大きな役割を果たすのです。
お子様の努力を結果につなげたい保護者様へ。
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