「子どもがいきなり暴言を吐くようになり戸惑っている」
「反抗期の子どもにどう接したらよいのか分からない」
子どもの反抗期で悩んでいる保護者の方も多いのではないでしょうか?
反抗期は多くの保護者の方にとって試練の時期となることが多いですが、その期間や特徴を知り、適切に向き合うことで、親子共につらい思いを抱え込むことなく関係を保つことができます。
本記事では、反抗期が始まるタイミングや終わる時期、年齢ごとの特徴を詳しく解説するとともに、親としてどのように接するべきか具体的なアドバイスもお届けします。
お子さんの反抗期に対して前向きに向き合うヒントを得たい保護者の皆様、必見です!
東北大学教育学部を在学中、「学習管理塾168塾」および「東北大専門塾Elevate」 を創業し、現在は株式会社shared 代表。これまでに200名以上を指導し、旧帝大・医学部合格者を多数輩出。
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反抗期とは?
そもそも「反抗期」とは何なのか、その意味や役割についてご存じですか?
反抗期の役割:自立に向けてのステップ
子供から大人へと成長する過程で誰もが通る自然な現象で、この時期には、親の価値観やルールに対して疑問を持ち、自分自身の価値観や信念を確立しようと試行錯誤する様子が見られます。
「反抗期」と聞くとネガティブな印象を受けがちですが、反抗期は子どもが自我を確立し、社会的自立に向けた準備を進める重要なプロセスです。親としては、「反抗期は子どもの成長に必要なステップである」という認識をもつことが、まず大切なことになります。
脳科学でみる反抗期:ホットブレインとクールブレイン
では反抗期とは一体なぜ起こるのでしょうか?
脳科学的には、「ホットブレイン」と「クールブレイン」のバランスが崩れている状態=反抗期であるという説明ができます。
ホットブレイン(熱い脳)とは大脳辺縁系、クールブレイン(冷たい脳)とは大脳皮質(前頭前野)を指す言葉で、ホットブレインは感情の脳、クールブレインは冷静な思考の脳です。
0歳の赤ちゃんは「あれがほしい、食べたい、眠たい…」と、自分の感情のおもむくままに生きていますよね。これは、クールブレインがほとんど発達しておらず、ホットブレインが中心となって機能しているからなのです。
成長段階でクールブレインが発達することで、状況を判断し先を見通すこと、我慢することができるようになり、子どもは社会へ適応していきますが、性ホルモンの影響により、ホットブレインの発達にクールブレインが追いつけない状態が起こると、「反抗期」が出現します。子どもたちの脳も戸惑っているのです。
参照:「反抗期を科学する」子どもの発達科学研究所 和久田学先生
年齢別反抗期の特徴
こんなキーワードを聞いたことはありませんか?
- イヤイヤ期
- 魔の2歳
- テリブル・ツー
- 悪魔の3歳
- ホリブル・スリー
- 4歳の壁
- ギャングエイジ
- 9歳の壁
- 10歳の壁
- 思春期
これらは全て反抗期を表すキーワードであり、反抗期は3歳~17歳頃にかけて大きく3つの段階に分けることができます。
第一次反抗期
第一次反抗期は、主に1歳半から3歳ごろにかけて現れます。
この時期の子どもは「イヤイヤ期」「魔の2歳」とも呼ばれ、自分の意思を言葉や行動で表現し始めます。親の指示に「イヤ!」と反発することが増えますが、これは自我の芽生えによるもので、「ああしたいこうしたい」という自分の欲求を、まだうまく言葉で表現できないため、「イヤ」という表現で癇癪を起こします。
中間反抗期
中間反抗期は、主に5歳~10歳ごろに見られます。
この時期の子どもは、友達との関係や学校生活を通じて社会性を形成することで、「集団内における自己認識」を発展させます。親に反発する一方で、大人からの承認を求める行動が見られる点が特徴的です。
第二次反抗期
第二次反抗期は、思春期にあたる13歳~17歳ごろに見られます。
この時期の子どもは、身体的・精神的に大きく成長します。自分の価値観やアイデンティティを確立し、自立に向けた歩みを進めるうえで、親に対して強い反発を示すことがあります。同時に内面的な悩みやストレスを抱えやすくなる時期でもあり、受験期などは注意が必要です。
一般的に反抗期は思春期の終わりと共に終息すると言われており、いつか必ず終わるときがきます。保護者にとってはつらく試練の期間ですが、「子どもの成長のために必要だから仕方がない」と割り切って考えるといいでしょう。
反抗期に見られる特徴
ここでは反抗期によく見られる特徴を4点挙げます。
「これって反抗期?」と思ったら、以下のような行動がないか、チェックしてみてください。
- 暴言を吐く
- モノに当たる
- 人の言うことを聞かない
- 学習態度が悪化する
1,暴言を吐く
反抗期の子どもは自分の感情をコントロールするのが難しく、親に対して暴言を吐いたり、言葉遣いが悪くなることがあります。「暴言をはいても大丈夫」と安心している親や家族に対してのみ発せられることが多いと言われていますが、ヒートアップしてしまい、他者へ暴言を吐く場合もあります。
2,モノに当たる
ストレスをうまく発散できずにいるとき、子どもは感情発散手段の1つとして、モノを投げたり壊したりします。これも反抗期の子どもによく見られる行動の1つです。自分の思いを言葉で表現することが難しい場合が多く、女の子に比べ男の子に多く起こりがちです。
3,人の言う事を聞かない
親や教師の指示に従わず、反抗的な態度を取ります。言われれば言われるほど、まったく逆のことをしようとします。言われていることの正当性や内容に関わらず、「親や教師に言われたこと」は全て聞きたくない、従いたくないという状態になることも珍しくありません。
4,学習態度が悪化する
反抗期には、「学習自体が嫌」というよりは「親や大人からやらされることに素直に従うことが嫌」という気持ちから、学校の勉強に対するやる気を失ったり、授業態度が悪化することがあります。
子どもの反抗期に向き合うポイント6選
子供の反抗期に向き合うときに気を付けることを説明していきます。
- 子どもの話をよく聞く
- 子どもの感情を認める
- 否定から入らない
- 積極的に褒める
- 子どもを信頼し干渉しすぎない
- 第三者のサポートを活用する
1.子どもの話をよく聞く
反抗期の子どもが抱える感情や悩みを理解するためには、話をしっかりと聞くことが重要です。反抗期ですから、子どもが素直に自分の思いを吐露することはほとんどないかもしれません。
しかし、親が子どもの話に耳を傾ける姿勢をもつことで、会話の端々から今子どもが考えていることや悩み、思いを感じ取ることができます。(あくまで「聞く」のみで、保護者からの「話す」はぐっとこらえてください!)
「保護者は自分のことを分かってくれている」という安心感をもつことは、子どもにとって大切です。
2.子どもの感情を認める
子どもが感じている怒りや悲しみを否定せず、その感情を受け止めることが大切です。大人からすると些細なことだったり、なぜそうなるのか理由が分からないこともあるでしょう。
しかし、「あなたはそう感じたんだね」と、子どもの感情を認めることで得られる安心感を子どもは必要としています。
3.否定から入らない
子どもの言動を頭ごなしに否定するのではなく、時には軽く受け流す姿勢も必要です。特に暴言をはかれたときなど、大人がヒートアップしてしかりつけると子どもの反発心はますます強まり、親子共々悪循環に陥りますので、「反抗期だから仕方ない」と大人側が納得して受け流しましょう。
4.積極的に褒める
第一次反抗期・中間反抗期の子どもには、褒めることも有効です。この時期の子どもは「大人に認めてもらいたい」という承認欲求を持ち合わせているためです。
一方で、第二次反抗期の子どもは「子ども扱いされている」と感じ反発する可能性があるため、この方法はあまりおススメできません。
5.子どもを信頼し干渉しすぎない
反抗期の子どもには、必要以上に干渉せず適度な距離を保つことが信頼関係を築く鍵となることも多いです。特に第二次反抗期の子どもには、干渉しすぎず「あなたのことを信頼しているから任せるね」という態度をとることで、反抗期が収束に向かいやすくなります。受験期などついつい親が口をはさみたくなる場面も多いと思いますが、子どもの言葉に耳を傾け、ぐっとこらえる場面も必要です。
6.第三者のサポートを活用する
親だけでは対応が難しい場合、学校の先生やカウンセラー、塾の先生・アドバイザーなど、第三者のサポートを活用することも選択肢の一つです。専門家の助けを借りることで、適切な対応が見つかることがあります。
子どもが、保護者以外の大人の言葉には耳を傾ける場合も多いので、1人で悩まず多くの大人の手で子どもをサポートしてあげることが大切です。
反抗期の時期や特徴は人によって違う!
さて、今回の記事はいかがだったでしょうか。
反抗期の期間や特徴は、子どもの性格や性差、家庭環境、成長のペースによって異なります。保護者としてはつらい期間ですが、子どもの成長過程を温かく見守りながら、個性を尊重し柔軟に対応していくことが大切です。
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