受験に向けて英語力を高めたいけれど、そもそもどんな勉強をしたらいいんだろう?
リーディングの点数がなかなか上がらない…
失敗しない参考書選びの方法を知りたい!
皆さんにはこんなお悩みがありませんか?受験で必須科目に設定されている「英語」ですが、避けられないからこそ苦手意識があったり、点数が伸びず悩みの種になったりしますよね。
本記事では、リーディングに焦点を当てた英語力を伸ばす勉強法とおすすめの教材についてご紹介します!
・単語帳はスキマ時間を利用して覚える&何周もする
・文法は自分で例文を作れるようにする
・長文は短く切って読む&時間を意識して読む
東北大学教育学部を在学中、「学習管理塾168塾」および「東北大専門塾Elevate」 を創業し、現在は株式会社shared 代表。これまでに200名以上を指導し、旧帝大・医学部合格者を多数輩出。
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AIを活用した学習管理システム を導入し、戦略的学習管理メソッド による個別最適化指導を展開。教育メディア「#スタシェア」を運営し、受験情報に関する情報を発信している。
単語、文法、長文、それぞれどうやって勉強するのがいいの?
「リーディング問題」と一口に言っても、穴埋め問題から長文読解まで出題方法は様々です。
大学受験や高校受験を突破するための英語力を身につけるためには、「単語」「文法」「長文」それぞれの能力をバランスよく伸ばすことが欠かせません。
「穴埋め問題がどうしても苦手…」
「いつも長文問題で時間が足りなくなってしまう…」
など、英語で得点を取れない理由は人によって違います。
ここからは、「単語」「文法」「長文」のそれぞれの勉強方法と併せて、つまづきやすいポイントも紹介していきます。
「単語」の勉強は生活の中に組み込もう
単語や熟語を知らなければ、「何についての文章なのか」がわかりませんよね。
「単語」および「熟語」の習得は、英語力を伸ばす上で重要な基礎となります。文章を正しく読み取ったり、文章のキーワードを見つけたりする上で欠かせません。
一般的に、難関大学や国立大学の受験に必要な単語量は1900語と言われています。
「1900語なんて、そんな膨大な量をどうやって覚えたらいいの?」
一度見ただけで覚えられたら苦労はしません。しかし、一気にたくさん覚えられる人はそうそういません。
ノートに何度も書いたり、声に出したりと様々な勉強方法があると思います。しかし、覚える過程はどうしても地味で、作業的になってしまい、飽きてしまいますよね。
単語・熟語学習は「単語帳を何周もする」「長期的なスパンで覚えるようにする」ことがポイントです。
単語や熟語は一度で覚えられません。何度見ても覚えられない単語も中にはあると思います。しかし、何度も復習をすることで、脳が「これは覚えておかなければいけないものだ!」と認識し、覚えられるようになります。
また、勉強や部活などの学校生活で忙しい皆さんにとって、わざわざ単語を覚える「作業」に時間を割くことは難しいかと思います。
そこで、「電車の中で50語ずつ覚えるようにする」「テレビCMの間に5単語覚えるようにする」など、生活の中で少しずつ覚えることを意識して、長期的な計画で少しずつ単語を覚えるようにしましょう。
・単語帳を何周もして、単語に触れる回数を増やす
・一気に覚えようとせず、長期的なスパンで覚えるようにする
・通学時間やテレビCMの間など、生活のルーティンの中に単語を覚える時間を作る
「文法」の勉強は自分で例文を作れるようになろう
いくつかの単語で構成される「文法」を覚えることは、構文や文章を理解する上で欠かせません。
特に、マークシート形式のテストでは適語補充問題や正誤選択で文法の知識が多く問われます。
文法は基本的に1つの文として意味をもつため、覚えるときは丸暗記してしまうことをおすすめします。
文法や語法をまとめた参考書を読んで、文の中で使われている文法はもちろん、同じような意味になる文法も併せて、丸ごと覚えるようにしましょう。
しかし、文法は単語よりもボリュームが増えるため、そのぶん覚えるのが大変になってしまいます。
そこで、文法をスムーズに覚えるためには、文の中で覚えたり、自分でその文法を使った例文を作ったりすることをおすすめします。
また、文法の成り立ちや仕組みを理解することで覚えやすくなることもあります。
脳は、バラバラの単語を覚えるよりも、文章やエピソードの中で覚えた方が覚えやすいという特性を持っています。
自分で例文を作ったり文章の中で理解することで、文章の流れや文法の流れを理解することにつながるため、ボリュームの多い文法でもスムーズに覚えられるようになりますよ。
・覚えるときは丸暗記する
・似た意味を持つ文法も一緒に覚えるようにする
・文法を使った例文を自分で作ったり、文章の中で覚えるようにする
「長文」の勉強は時間と構成を意識しよう
長文読解に苦手意識を持っている方は多いのではないかと思います。
その原因は、長文を正しく理解するためには「単語」や「文法」の知識が必要であること、また試験を突破するために「読むスピード」や「問題を解くテクニック」も必要であることにあります。
長文読解を攻略するためのカギは、「多読」ではなく「精読」です。
長文問題で点数をとるためには、「速さ」よりも「正確な文の理解」が重要になるためです。
どんな文法が使われているのか、どのように文と文が繋がっているのかといった文構造を精読して理解することにより、読み間違いの防止に繋がります。
最初から長い文章に挑む必要はありません。短い文章からスタートして、きちんと文の構造を理解して原文に忠実な日本語訳ができるように意識していきましょう。
読むスピードは、速いことに越したことはありません。しかし、正確に読むことが第一なので、あくまでも「正確に読めるスピードを速めること」を意識しましょう。
志望校が決まっている人は、まずは時間を測って志望校の長文問題を読んでみましょう。そして、実際のスピードと制限時間を比べてみて、どれくらい速めていく必要があるのか把握することをおすすめします。
・長文読解は「多読」よりも「精読」
・文の構造を理解して、原文に忠実な日本語訳をできるようにする
・「正確に読めるスピード」を速めていく
英語力を高めるおすすめの参考書
ここまで英語力を上げるための勉強方法についてお話ししてきました。
ここからは、「単語」「文法」「長文」それぞれにおすすめの参考書を紹介していきます。
レベル別に紹介しているので、志望校や今現在のレベルと照らし合わせて参考書選びに役立ててくださいね!
「単語」の力を伸ばすおすすめの参考書
単語帳を選ぶポイントは「自分のレベルと志望校のレベルに合っているか」。
覚えている単語は多ければ多いほど良いですが、基本的な単語がままならない状態で難しい単語を覚えても英語力は伸びません。
今自分がどれくらいのレベルにあるのか、そして志望校のレベルどれくらいの単語量が必要になるのかということを見極めた上で、入試に必要十分な単語帳を選ぶようにしましょう。
- 大学受験の基礎「ターゲット1900」
- 国立大〜難関私大レベル「システム英単語」
- 難関国立大〜最難関私立大「鉄壁」
ターゲット1900(旺文社)
対象:共通テスト〜国公立大学、MARCHレベルの私立大学を目指す方
1単語に1語ずつ日本語訳がついている「一語一義」が特徴の、キャラクターなどがほとんどないとてもシンプルな作りの単語帳。
出題頻度順に100語ずつまとめられているので、「登校する電車の中で100語覚える!」などペースメイクしやすいこともポイントです。
受験に必要な単語を網羅していて、かつ使いやすい、ベーシックなものを探している方におすすめです。
無料アプリも付属しているので、耳で聞いて覚えたり、定期的にテストをしたりできるところも嬉しいですね。
システム英単語(駿台文庫)
大学入試だけでなく、民間資格などでも出やすい単語を2000単語集録している単語帳です。
システム英単語といえば「ミニマルフレーズ」。単語の意味だけでなく、実際にその単語を使ったフレーズも併せて記載されているため、「英単語と日本語訳だけだと覚えにくい」「文の流れで覚えた方が覚えやすい!」という方におすすめです。
最後のパートには多義語も集録されているので、難易度の高い文章が出題される入試を受験する方は、一度システム英単語を検討してみてくださいね。
鉄壁(鉄緑会)
約3000語の単語と約1000語の熟語を集録していて、東京大や京都大、大阪大学といった旧帝大や、早稲田大や慶應大、上智大といった難関私立大学の合格を目指すため十分な語彙力を身につけることができます。
鉄壁の最大の特徴は「語源の記載があること」。ただただ単語とその意味を覚えることが苦手な方には、語の成り立ちを理解することで覚えやすくなる場合があります。
語源に基づいた簡単なイラストも描かれているため、視覚的にも理解しやすくなっています。
基本的な単語が身についていて、かつ高いレベルの志望校を目指す方には鉄壁をおすすめします。
「文法」の力を伸ばすおすすめの参考書
上で「文法は丸暗記しましょう!」と言いましたが、単語よりも長くなるからこそ丸暗記が難しくなるのが文法です。
文法の参考書を選ぶときは、英単語帳と同様に「自分のレベル」と「志望校のレベル」に合わせて選ぶことはもちろん、文法の仕組みを理解しやすい参考書を選ぶようにしましょう。
- 大岩のはじめての英文法
- 英文法・語法Vintage
- 英文法ファイナル問題集
大岩のいちばんはじめの英文法(東進ブックス)
東進ハイスクールの有名講師、大岩先生が監修している参考書。
中学レベルの英文法から解説しており、またほとんどの例文にSVOCが振られているため、基礎から文構造の理解をしたいという方におすすめです。
講義形式の参考書で、イラストや色使いも豊富なため、特に英語に対して苦手意識を持っている方にも取り組みやすい参考書となっています。
英文法・語法Vintage(いいずな書店)
基礎が定着していて、かつより高いレベルの志望校を目指す方には「英文法・語法Vintage」がおすすめです。
問題を解き、解説を見ながら英文法の仕組みを理解するというスタイルの参考書で、これ一冊を完璧に仕上げることで国公立大やMARCH以上の私立大を目指す上で必要な語彙量をしっかりカバーしています。
集録されている語彙量と解説が豊富ですが、その分難易度も高まるため、「とにかく語彙力を増やしたい!」「とりあえず1冊買おうと思っているけれど何を買ったらいいかわからない」という方にはおすすめです。
英文法ファイナル問題集(桐原書店)
難易度が高いため、Vintageなどの英文法参考書をまるまる仕上げた方におすすめの1冊です。
上の2つがインプットを重視した参考書である一方で、こちらの参考書はアウトプットを重視した参考書になっています。様々な文法がランダムに出題されるため、苦手な問題や理解できていない問題を見つけ、苦手をなくす上でおすすめです。
詳細な解説もついているため、「なぜ苦手なのか」「なぜ間違えたのか」という点をしっかり理解できるようになっています。
「長文」の力を伸ばすおすすめの参考書
長文読解の力を伸ばすためには、一文ごとに文の構造を理解して、より原文に忠実な日本語訳をできるように精度を上げていくことが欠かせません。
文章の構造は簡単なものから複雑なものまで様々です。そのため、「とにかく長文を読むのが苦手」という方は、短く、単純な構造な文章から始めることをお勧めします。
長文読解は「多読」よりも「精読」が重要です。参考書を何周も繰り返して文構造の理解や読解の精度を高めるように心がけてくださいね。
- 英語長文ハイパートレーニング
- 特訓リーディング
- 富田の長文読解100の法則
英語長文ハイパートレーニング超基礎編(桐原書店)
対象:長文問題に苦手意識をもっている方
東進衛生予備校の有名講師、安河内先生による参考書です。
長文読解の能力を高めるために最適な英文が厳選されており、また問題や文構造の解説が丁寧にされています。
付録にCDがあるため、シャドーイングをしたり、リスニングのために耳を慣らしたりすることもできます。
「これから長文読解の対策を始めたい」「とりあえず初級におすすめの1冊がほしい」という方におすすめです。
比較的手に取りやすい値段なのも嬉しいポイントです。
特訓リーディング(旺文社)
対象:難関大学受験を目指す方
国公立大・MARCHレベルの「標準問題」と、難関国公立大レベルの「上級問題」があります。
標準問題であってもある程度レベルが高いため、文構造の理解がある程度できている方や、もっと量をこなしたい方におすすめです。
標準問題で30問、上級問題では35問が集録されており、問題数の豊富さが特徴です。また、すべての問題に音声データが付属しているため、リスニング力を高めることもできます。
問題そのものだけでなく、文構造の解説や長文を読むときのポイントも丁寧に紹介されているため、長文読解を解くのに必要な力を身につけたり、理解を深めたりすることができます。
富田の英文読解100の原則(大和書房)
対象:長文読解のテクニックを磨きたい方
長文問題を攻略するためには、英文を正しく読む「能力」だけでなく、問題を解くための「テクニック」も重要です。
富田の長文読解100の法則は、どんなところに目をつけて読めばよいのかといった、テクニック面を解説している参考書です。そのため、「なんとなく長文を読んでいるから解ける時と解けない時の差が大きい」という方におすすめです。
紹介されているテクニックに当てはめて長文を読むと、センスがない方でもある程度読めるようになるので、「単語も文法も身についているのに長文になると読めなくなってしまう」という方は一度目を通してみてください。
「早く読む」「正しく読む」には慣れも大切ですが、コツを掴むことでよりスムーズに読むことができるようになりますよ。
【まとめ】英語力を高めるためにはレベルに合った参考書を繰り返すことが重要!
いかがでしたか?
本記事では、「単語」「文法」「長文」それぞれの勉強法とおすすめの参考書について紹介してきました。
英語力は一朝一夕で身につくものではありませんが、あなたの現在のレベルや目指すレベルに合った参考書を、完璧に理解できるまで何周も地道に取り組むことで、皆さんの英語力は確実に上がっていきますよ。
・単語帳はスキマ時間を利用して覚える&何周もする
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