東京一工って聞いたことあるけど、なんのこと…?
超一流大学らしいけど、どのくらい難しいの?
難関大の情報収集をしていると出会う「東京一工」について、難易度や学習計画、卒業後の進路などについてまとめました。
少しでも早く準備に取りかかって、東京一工への合格を果たしてください!
・東京一工は東京大・京都大・一橋大・東京科学大
・いずれもベネッセの模試で偏差値70程度が目安の超難関大
・勉強したいことをちゃんと決めて進学しよう
東北大学教育学部在学中に起業。現在はオンライン個別指導塾168塾の運営を行う。
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1年間の予備校浪人生活を経た後、東北大学教育学部に入学。ベンチャー企業2社で実務経験を積んだ後、浪人時に感じた大手予備校への違和感を基に、「168塾」の立ち上げ・運営。
東京一工とは
東京一工とは何の略?
「東京一工」とは、以下の超難関国立大学4校の総称です。
- 東京大学(東大)
- 京都大学(京大)
- 一橋大学(一橋)
- 東京工業大学(東工大)
東京工業大学は2025年から東京医科歯科大学と合併して「東京科学大学」となるので今後略称は変わっていくでしょうが、依然として超難関であることにかわりはありません。
これら4大学はいずれも各分野でトップレベルの教育と研究環境を誇り、日本の中でも最高峰の大学群として知られています。
偏差値レベルはどのくらい?
東京一工に合格するためには、ベネッセの模試で偏差値70以上(河合塾なら65以上)が目安です。偏差値70というと上位2%に相当するので、相当な難関であることがわかります。
また、各大学ごとの試験の特徴に合わせた対策が必要になるため、可能ならば早めに志望校を1つに絞り、しっかりと計画を立てて学習を進めていくことが重要です。
大学ごとの偏差値目安(参照:マナビジョン)
文科一類:75
文科二類:74
文科三類:74
理科一類:73
理科二類:72
理科三類:76
東京一工・各大学の入試問題の特徴
ここでは各大学の入試問題の特徴について簡単にまとめます。
東京大学の入試問題の特徴
東京大学の入試は、膨大な問題量とスピードが求められるのが大きな特徴です。
たとえば英語では読解問題の分量が多く、リスニング問題もあるので、幅広い知識と瞬時に理解する能力が重要になります。また数学や理科においても、制限時間内で解ける問題を見抜いて少しでも多く解く力が求められます。
理系にも国語の問題が用意されており、膨大な量の試験準備が必要です。文系は社会が二科目用意されており、相当な準備が必要です。
こうした特徴から、東大が求めるのは「幅広い分野に関心を持ち、どんな状況にも的確に素早く対応できる学生」だと考えられます。
京都大学の入試問題の特徴
京都大学の入試は東大とは対照的に、問題数が少ない一方で「じっくりと考えさせる」問題が多いのが特徴です。
英語の試験は和訳と英訳が中心ですが、単なる直訳ではなく、文章の意味や構成を深く理解し、丁寧に日本語や英語で表現する力が求められます。また、数学では解答のプロセスを重視する論理的思考が必要であり、いかに考えたか、どのように解答にたどり着いたかを示すことが大切です。
こちらも理系に国語が準備されています。東大は文章の核を短くまとめる必要がありますが、京大は解答欄が大きく、埋めていくのが大変で、対策はこちらも必須になります。
こうした入試傾向から、京大が求めるのは「一つのことを深く考え、粘り強く問題を解決する力を持つ学生」だと思われます。よく言われる京大の「自由な学風」に通じるものがありますね。
一橋大学の入試問題の特徴
一橋大学の入試は、特に論述力を重視している点が特徴です。
たとえば英語では長文読解や内容説明の問題が多く、テーマについて自分の考えを論理的に表現する力が求められます。さらに地歴科目では100字を超える記述問題も多く、内容の理解とともに自分の言葉で要点を伝える表現力が必要です。また、数学も文系ではトップレベルの難易度であり、高度な応用力が試されます。
こうした出題傾向から、一橋大学が求めるのは「社会科学に対して深い関心を持ち、論理的に考える力を持つ学生」と言えるでしょう。将来、ビジネスや法律などの分野でリーダーシップを発揮できる人材を育成する一橋大学らしい選考です。
東京工業大学(東京科学大学)の入試問題の特徴
東京工業大学と東京医科歯科大学が合併して新設された「東京科学大学」は、理工系と医療系の幅広い専門分野の教育を提供します。試験方式は当面は変わらず、理工系学部は旧・東工大の、医療系学部は旧・医科歯科大の出題傾向を受け継ぐ模様です。
旧・東工大では、数学・物理・化学といった理系科目が重視され、高度な応用力が問われます。数学は数IIIが中心で、解答までのプロセスをしっかりと示さねばなりません。物理・化学においても目新しい問題が多いので、目先の変化に惑わされず本質を見抜く力が必要です。
こういったことから、東京科学大学の理工系では「科学技術の根本を理解し、学習や研究を主体的に進める力を持つ学生」を求めているように思われます。
東京一工合格に必要な勉強時間と学習計画
超難関の東京一工に向けて、どのくらい勉強しなければならないのでしょうか。勉強時間や学習計画についてまとめます。
トータルの勉強時間
「東京一工」に合格するためには、膨大な勉強時間が必要です。高校1年生の段階から計画的に学習を進め、トータルで約3,500~5,000時間の勉強時間が必要と言われます。
1日3時間の学習を350日繰り返すと1050時間ですから、ザックリしたイメージでは以下のようになるでしょう。
- 高1・高2のときは1日3時間。休日はできればもっと長く。これの合計が約2000時間
- 高3では平日は5時間、土日は8時間。これを9ヶ月繰り返すと約1700時間
とはいえ、実際に3年間の学習時間を測定した受験生はほとんどいないので、あくまで目安と考えてください。さらに机に向かっている時間だけが勉強というわけでもないので(たとえば「復習」は机に向かっていなくてもできます)、質と量を両立することが大切です。ただ、毎日コツコツと勉強を続ける習慣が必要なのは間違いありません。
東京一工のように偏差値70オーバーに向けた勉強法については、こちらの記事も参考にしてください。
学習計画の例
中高一貫校など高2までに全範囲の履修が済む学校に通っている場合は、そのスピードについていければ自然に東京一工対策につながります。
しかし一般的な公立高校に通っている場合は、以下のような点に注意する必要があります。
- できれば高3の夏休み開始までに、数学・物理・化学のどれか1つか2つは全範囲を終えることが望ましい(理系の場合)。
- 英語は高1のときから学校推奨の単語帳や文法書の内容をマスターし、高2以降は東大など難関大向けの単語帳などに取り組む。
- 高3の夏休み前ぐらいから過去問や予想問題を少しずつ解いてみて、今の自分の弱点を洗い出し、克服する。
いずれも一人ではかなり困難なので、プロに学習ペースを管理してもらったり、あるいは学校より早い進度で教えてくれる塾に通ったりすることをおすすめします。
東京一工の就職の選択肢は非常に多い
このように非常に難関である東京一工ですが、それだけに卒業後には幅広い就職の選択肢があります。東京一工は日本国内で最も高い評価を受けており、外資系企業、上場企業、官公庁、国の研究機関など、卒業後の進路は多岐にわたります。
東京一工の出身者は、新卒採用で学歴フィルターに引っかかることはほぼありません。さらに入社・入庁後は、幹部候補として高い期待を背負って社会人生活が始まります。
学問を究めて世界に貢献したい、あるいはビジネス分野でリーダーになりたいと考える人にとって、東京一工の卒業生としてのキャリアは多様で豊かなものとなるでしょう。
参照元:ダイアモンドオンライン
- 東京大学:146人
- アクセンチュア:57人
- ソニーグループ:57人
- 楽天グループ:47人
- 日本IBM :34人
- 野村総合研究所:32人
- マッキンゼー・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド・ジャパン:30人
卒業生が母校の東京大学に就職するケースは、以下のような部門や職種が考えられます。
- 教員職:教授、准教授、講師、助教などの教育・研究職です。特に博士課程修了者が多く就任します。
- 研究員:大学内の各研究所やセンターでの研究活動に従事します。ポストドクトラルフェロー(PD)として採用されることもあります。
- 事務職員:大学の運営や学生支援、広報などを担当する事務系の職員
- 技術職員:実験や設備の管理、技術サポートを行う。
入学後も勉強は続くので「合格」を目標にしないように
入試の難しさや卒業後の華やかな進路への憧れから、東京一工を目指すことは高校生にとって大きな目標の一つとなるでしょう。
ただし、これらの大学に「入ること」が目標になってしまうのはよろしくありません。
これらの大学では、専門的な知識やスキルを深く学ぶための高度なカリキュラムが用意されており、進学後も自らの興味や関心に基づいて主体的に学ぶ姿勢が求められるからです。
特に有名なのは東京大学・東京工業大学の「進振り」制度でしょう。1・2年生の間に幅広い教養教育を受け、その成績によって3年生から希望の学部・学科に進めるかどうかが決まります。このため、常に高い成績を維持し、学ぶ姿勢を持ち続けることが必要です。
「合格」はゴールではありません。進学後の学びのビジョンをもって「合格」という通過点を迎えてほしいと思います。
目的意識をしっかり持って東京一工を目指そう
この記事では「東京一工」がどんな大学群で、どのような入試の特徴があり、合格に向けてどれほどの努力が必要かをお伝えしてきました。
東京大学、京都大学、一橋大学、東京科学大学(旧・東京工業大学/東京医科歯科大学)は、いずれも日本を代表する超難関大学です。合格にはベネッセの偏差値70以上が目安となる高度な学力が必要ですが、ただ偏差値を上げるだけではなく「どんな学びを深めたいか」という目的意識を持つことが大切です。
東京一工を目指す道のりは大変厳しいものですが、皆さんの努力や情熱はきっと成果につながります。目標に向かって毎日の勉強を積み重ね、大学での学びが自分の将来の夢にどう役立つかを考えながら進んでいきましょう。乗り越えられない壁はありません。頑張ってください!
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