子どもが勉強しない!中学生・高校生の原因と親ができる対処法|調査データと声かけの言い換え例

子どもが勉強しないとき。原因と親の関わり方。168塾のコラム用アイキャッチ。

テストが近いのに、うちの子が全然勉強しない。毎日「勉強しなさい!」と言っても聞かず、イライラが募るばかり…

中学生・高校生の子どもが家で勉強しないと、叱るべきか、見守るべきか迷います。ただ、東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所の2025年の調査では、上手な勉強のしかたがわからないと答えた中学生は72.1%、高校生は71.2%でした。勉強しない理由は、怠けだけでなく、やり方・やる気・目的・時間・疲れなど子どもによって違います。

理由が違えば、親がかける言葉も、家で整えることも変わります。ここでは、全国調査の数字で中高生の今の様子を確かめたうえで、お子さんの様子から原因の当たりをつける表、言いがちな言葉の言い換え例、家で話し合って決める手順を順に紹介します。

本記事の結論
  • 2025年の調査では、上手な勉強のしかたがわからない中高生が約7割、勉強しようという気持ちがわかない中高生が6割台。勉強のやり方や意欲に悩むのは珍しいことではなく、勉強しない原因も1つではない
  • まず責めずに理由を聞き、やり方・やる気・目的・時間・疲れのどれに近いかで対処を変える。勉強しなさいの代わりに、何を・どれだけ・いつを本人と決める
  • 悩みや疲れが大きいときは勉強より心のケアを先に。学校や24時間子供SOSダイヤルなど、家庭の外も頼る
本記事を監修する専門家
難波

独学で東北大学医学部に現役合格。塾講師として指導を行う中“塾外の時間”の使い方こそが成績向上の鍵だと気づき、1週間=168時間に着目したオンライン学習管理塾「168塾」を創設。全国の受験生を支援している。

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現在は東北大学大学院加齢医学研究所にて、脳科学と教育を融合させた研究を行うと同時に、東北大学病院 認知症外来で診療に携わる現役医師でもある。学術と現場の両視点から、「自走力を育む学習法」の確立を目指し、受験にとどまらない“生きるための学び”を提唱。

目次

中高生の勉強の悩みを調査データで見る

お子さんだけが特別に勉強しないのか、それとも同じように悩む中高生が多いのかを、2つの公表調査で確かめます。

上手な勉強のしかたがわからない中高生は約7割

東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所は、同じ親子を毎年追いかける調査を2015年から続けています。2025年の調査(2025年7〜9月、全国の小学生〜高校生と保護者が対象)では、勉強についての次の3つの質問に、中学生・高校生の多くがあてはまると答えました。

勉強について「あてはまる」と答えた中学生・高校生の割合を2016年と2025年で比べた図。上手な勉強のしかたがわからない:中学生62.9%→72.1%、高校生69.4%→71.2%。勉強しようという気持ちがわかない:中学生49.6%→65.0%、高校生51.4%→66.6%。何のために勉強しているのかわからない:中学生34.1%→46.6%、高校生36.7%→47.0%。どれも増えている。
出典:東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所「子どもの生活と学びに関する親子調査2025」ダイジェスト版 図1-7-1(2025年7〜9月調査、子ども本人の回答)。
とてもあてはまる+まああてはまるの割合。

3つの中でいちばん多いのは、上手な勉強のしかたがわからない(中学生72.1%・高校生71.2%)でした。勉強しようという気持ちがわかないは中学生65.0%・高校生66.6%で、2016年の調査(中学生49.6%・高校生51.4%)より15ポイントほど高くなっています。何のために勉強しているのかわからない、も中高生の半数近くにのぼります。

やる気の問題に見えても、やり方が分からないことが重なっている場合があります。やる気がないと決めつける前に、何から手を付ければいいか分かっているかを本人に確かめてみてください。

平日の授業以外の勉強が全くない・30分未満の中学3年生は18.4%

国立教育政策研究所の令和8年度(2026年度)全国学力・学習状況調査では、中学3年生に、学校の授業以外に平日1日どれくらい勉強するかを聞いています(塾や家庭教師、インターネットで学ぶ時間を含む)。

平日1日の勉強時間中学3年生の割合
3時間以上9.0%
2時間以上3時間未満21.2%
1時間以上2時間未満31.5%
30分以上1時間未満19.5%
30分未満11.5%
全くしない6.9%
出典:国立教育政策研究所「令和8年度全国学力・学習状況調査」生徒質問 回答結果集計(中学校・全国・国公私立)。2026年4〜5月実施。無回答0.4%

1時間以上勉強する生徒が61.7%いる一方で、全くしない(6.9%)と30分未満(11.5%)を合わせると18.4%です。同じ調査で、平日にスマートフォンなどでSNSや動画を見る時間(勉強とゲームの時間は除く)が3時間以上の生徒は49.1%(4時間以上28.5%、3時間以上4時間未満20.6%)でした。

この全国調査の対象は中学3年生だけです。高校生の勉強時間とスマホの時間は、別の調査の数字で確かめられます。

高校生の家庭学習の時間を調査データで見たいときは、勉強時間は1日何時間?高校生の実データと受験までの総時間の計算で詳しく説明しています。

勉強しない原因を見分ける:お子さんの様子から当たりをつける

うちの子はどれに当てはまるんだろう。全部のような気もする…

原因は1つとは限りませんが、いちばん大きいものから手を付けると、親の関わり方を決めやすくなります。タブの中から、お子さんの様子にいちばん近いものを選んでください。見るのは成績ではなく、机に向かったときに何が起きているかです。

子どもが勉強しない原因を様子から見分ける図。手が止まるならやり方(単元をさかのぼる)、始められないならやる気(始める時刻を固定)、なんで勉強するのと言うなら目的(近い目標を決める)、スマホで夜が終わるならスマホ・時間(1日の時間を書き出す)、疲れて表情が暗いなら疲れ・悩み(勉強の話は止め、睡眠と休みを確保)。原因は1つとは限らない
お子さんの様子から考えられる原因と、家でできること
  • よくある様子:机に向かっても手が止まる。教科書を眺めて終わる。授業についていけていない
  • 聞いてみること:どの教科のどこから分からない?何から始めればいいか分かる?
  • 家でできること:分かるところまで単元をさかのぼる。1回の量を問題10問などに小さくする
  • 家庭の外で頼る先:学校の先生に復習の始め方を聞く。塾や家庭教師

聞き方のコツは、問い詰めずに、食事のあとなど落ち着いた時間に1つだけ聞くことです。答えが返ってこなくても、その日のうちに結論を出そうとしないでください。疲れ・悩みに当てはまりそうなときは、下の心のケアの節を先に読んでください。

勉強しなさいの代わりにかける言葉:言い換えの例

同じ親子調査2025では、保護者に子どもの勉強への関わりも聞いています。勉強しなさいと言う保護者は、中学生の保護者で62.3%、高校生の保護者で44.8%でした。一方、子どもに勉強する理由を聞くと、先生や親にしかられたくないからと答えた中学生は59.9%(2016年は46.7%)、高校生は53.8%(2016年は35.3%)で、増えています。

2025年の調査中学生高校生
保護者:勉強しなさいと言う62.3%44.8%
保護者:結果が悪くても努力したことを認める89.2%88.1%
保護者:テストの成績が悪いとしかる31.8%25.1%
子ども:先生や親にしかられたくないから勉強する59.9%53.8%
出典:東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所「子どもの生活と学びに関する親子調査2025」ダイジェスト版 図3-1-1(保護者回答)・図1-7-2(子ども回答)。とてもあてはまる+まああてはまるの割合

この調査は、声かけと子どもの勉強の関係(どちらが原因か)を示したものではありません。同じ調査では、勉強しなさいと言う・テストの成績が悪いとしかる保護者は2019年より減っています(中学生の保護者で66.0%→62.3%、40.7%→31.8%)。

それでもしかられたくないから勉強する子は増えているので、勉強するときに何を気にしているかを、本人に聞いてみる価値があります。そのうえで、勉強しなさいを繰り返すより、本人が自分で決めたことを親が確かめて認める形を試してみることをおすすめします。下の表は、言いがちな言葉を、何を・どれだけ・いつに置き換えた例です。

言いがちな言葉言い換えの例
勉強しなさい!今日は何をどれだけやる予定?
なんでやらないの?どこで手が止まってる?
また点数が下がったじゃないどの問題で点を落とした?次に直したいのはどこ?
お兄ちゃん(友達)はできてるのに前のテストよりできたところはどこ?
スマホばっかりして勉強中はスマホをどこに置く?一緒に決めよう
いつになったらやる気出すの?最初の5分だけ、何からやる?
ちゃんとやったの?今日決めた分、どこまで進んだ?

避けたい関わり方

  • 理由を聞かずに勉強しなさいを繰り返す:何で困っているかが分からないまま、言う側と言われる側の関係が固まる
  • 点数だけで叱る・きょうだいや友達と比べる:どこでつまずいたか、どれだけ取り組んだかが話題にならない
  • 親が計画を全部決める:本人が決めていない計画は、守れなかったときに自分の問題として振り返りにくくなりがち

家で勉強の習慣をつくる進め方

原因の当たりがついたら、次の順で本人と話し合います。全部を一度にやる必要はありません。1週間に1つずつ足していく形で十分です。

STEP
理由を聞く(責めない)

上のタブの聞いてみることを1つだけ聞きます。答えを否定せず、困っていることを親が言い直して確かめます。

STEP
近い目標を1つ決める

志望校のような遠い目標だけでは、毎日の行動に結びつきません。次の定期テストで数学の計算問題を落とさない、のように、できたかどうかが分かる目標にします。

STEP
何を・どれだけ・いつを本人が決める

例:数学の問題集の2次関数を、10問、夕食後の20時から30分。最初は少ない量で構いません。決めた分を終えられた日を増やすことを優先します。

STEP
スマホと場所のルールを話し合う

1日の時間を書き出し、勉強中にスマホを置く場所、勉強する場所(自室かリビングか)を本人と決めます。一方的に取り上げるより、本人が決めたルールにして、守れたかを一緒に振り返る形をおすすめします。

STEP
週に1回、一緒に振り返る

できた日・できなかった日と、その理由(量が多すぎた、予定が詰まっていたなど)を確かめ、次の週の量を調整します。点数が上がる前でも、続けたこと自体を具体的に認めます。

中学生向けの1週間の計画表と立て方は、【無料】中学生の学習計画表ダウンロード|成績が上がる勉強計画の立て方ガイドで紹介しています。

中学生と高校生で変わるところ

話し合いの進め方は同じでも、成績が使われる場面と、親の関わり方の実態は中学生と高校生で違います。

項目中学生高校生
成績が使われる場面高校入試の調査書(内申点)大学入試の調査書、学校推薦型選抜の出願条件(大学による)
近い目標にしやすいもの定期テスト、内申点定期テスト、模試、志望校の入試科目
勉強の内容を教える保護者(2025年)43.7%18.2%
保護者の割合は「子どもの生活と学びに関する親子調査2025」図3-1-1(とてもあてはまる+まああてはまる)

高校生になると、勉強の中身を親が教える家庭は2割を下回ります。高校生には、中身を教えるより、何を・どれだけ・いつを本人が決めているかの確認と、質問できる相手を学校や家庭の外に用意することが、親の関わり方の中心になります。中学生は、定期テストの結果が内申点に大きく関わるため、次のテストを近い目標にすると話し合いがしやすくなります。

内申点の計算方法と、どの学年の成績が使われるかは、内申点の計算方法を10都道府県で比較|満点・対象学年・実技の倍率【2027年度】で詳しく説明しています。

悩みやストレスが大きいときは、まず心のケアを

部活や友人関係の悩み、いじめなどで心が疲れているときは、勉強の話より先に、本人の話を聞くことを優先してください。家庭だけで抱え込まず、学校の担任やスクールカウンセラーに相談するのも一つの方法です。

  • 24時間子供SOSダイヤル(0120-078310):悩んでいる子どもや保護者が、夜間・休日を含めていつでも相談できる電話。原則として、かけた場所の教育委員会の相談機関につながる
  • 学校の担任・スクールカウンセラー:学校での様子と家庭での様子を合わせて相談できる

24時間子供SOSダイヤルの詳細は、文部科学省の案内ページで確かめられます。学校に行きたがらない日が続く、眠れない・食べられないなど体調にも変化があるときは、勉強の遅れより先に、こうした窓口や医療機関に相談してください。

家庭だけで勉強の習慣づくりが難しいなら168塾

168塾は1週間168時間の使い方を設計し、勉強・生活・睡眠まで一体で管理するオンライン塾

何を・どれだけ・いつを決めて毎日確かめる役を親が続けると、どうしても言う側と言われる側の関係になりがちです。やり方が分からない、続かないといった原因なら、塾や家庭教師、学習の進み具合を確認してくれるサービスなど、第三者に確認役を任せることで、親は応援する立場に戻りやすくなります。

168塾は、授業を受ける時間だけでなく、家で過ごす時間に何をどれだけ進めるかを一緒に決め、毎日の進み具合を確認するオンラインの学習管理塾です。

  • 毎日の進捗管理+週1回の面談:学習アプリで毎日の勉強を報告し、コーチがフィードバック。週1回60分の面談で1週間の計画を立て直します
  • 全科目の質問をチャットで24時間送れる:参考書や過去問の質問も学習アプリからいつでも送れて、回答は遅くとも翌日に返ってきます
  • どちらのコースも全科目に対応:科目ごとの契約ではなく、定期テストから受験まで学習全体をまとめて見ます
  • 授業は必要なときだけ:希望制のオプションで、1回80分の個別授業(8,000円・税込)を追加できます

無料相談のあと7日間の無料体験もできます。コースと料金は「168塾のコース・料金」で確認できます。

お子さまの勉強に悩む保護者の方へ。

勉強の習慣がつくかどうかは、
「勉強しなさい」と言う回数よりも、
何を・どれだけ・いつやるかが本人と決まっているかで変わります。

大切なのは、
今の家庭での関わり方が 「お子さまの状況に合っているか」 を
一度立ち止まって確認することです。

お子さまの今の勉強について、次の問いに答えられますか?

  • お子さまが勉強しない理由が、やり方・やる気・目的・時間・疲れのどれに近いか、本人と話せていますか?
  • 毎日何を・どれだけ・いつやるかを、本人が自分で決められていますか?
  • 決めた勉強がどこまで進んだかを、週に1回、責めずに一緒に振り返れていますか?

1つでも迷ったなら、
学習の整理が必要なサインです。

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子どもが勉強しないときによくある質問

中学生は家で何時間くらい勉強しているのが普通ですか?

令和8年度(2026年度)の全国学力・学習状況調査では、平日に1時間以上勉強する中学3年生は61.7%、2時間以上は30.2%でした(塾などの時間を含む)。一方で、全くしない・30分未満の生徒も合わせて18.4%います。時間には大きな幅があるので、平均と比べるより、決めた分を続けられているかを見るほうが話し合いに使いやすくなります。

スマホを取り上げれば勉強するようになりますか?

取り上げれば勉強時間が増える、と言える調査はこの記事で確かめた範囲にはありません。全国調査では、平日にSNSや動画を3時間以上見る中学3年生は49.1%でした。まず1日の時間を一緒に書き出し、勉強中にスマホを置く場所やゲームの時間を本人と決め、守れたかを振り返る形をおすすめします。

塾に入れれば勉強するようになりますか?

塾に通うだけで決まるわけではありません。原因がやり方が分からない・続かないなら、教わる場や進み具合を確認してくれる人が助けになります。目的が見えない場合は志望校の情報に触れることが先、疲れや悩みが大きい場合は休養と相談が先です。上の原因のタブで、どれに近いかを先に確かめてください。

まとめ|原因を見極めて、親子で一つずつ取り組もう

2025年の調査では、上手な勉強のしかたがわからない中高生が約7割いました。勉強しない理由はやり方・やる気・目的・時間・疲れなど子どもによって違うため、頭ごなしに叱るのではなく、まず理由を聞き、原因に合った対処を一つずつ試すことが大切です。

  • 責めずに理由を聞き、原因の当たりをつける
  • 勉強しなさいの代わりに、何を・どれだけ・いつを本人と決める
  • スマホのルールや勉強する場所は話し合って決める
  • 週に1回振り返り、結果より取り組みを認める
  • 悩みが大きいときは学校や相談窓口、外部のサポートも頼る
この記事の出典

親子調査2025は、同じ親子に毎年回答してもらう調査で、2025年は7〜9月に実施(2025年の回収数は、中学生の学年で2,483、高校生の学年で1,927)。割合は、とてもあてはまる+まああてはまるの合計です。全国学力・学習状況調査は中学3年生が対象です。

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