内申点の計算方法を10都道府県で比較|満点・対象学年・実技の倍率【2027年度】

内申点の計算方法。10都道府県の違いを整理。168塾のコラム用アイキャッチ。

内申点って、通知表の数字を全部足せば出るの?

内申点が高校入試の合否に関わることは知っていても、どう計算するのかとなると、急に分かりにくくなります。よく見かける「9教科×5段階で45点満点」は計算の出発点にすぎず、実際の入試では、どの学年の成績を使うか、実技4教科を何倍にするか、最後に何点満点に直すかが都道府県ごとに違います。同じ評定でも、住んでいる地域が変われば内申点も変わります。

そこでこの記事では、東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・愛知・宮城・福岡・北海道・兵庫の10都道府県について、教育委員会が公表している令和9年度(2027年春入学)の公立高校入試の要綱から計算式を読み取り、比較できる形に並べました。自分の評定を当てはめる手順と、同じ評定を各都道府県の式で計算した例も載せています。

本記事の結論
  • 内申点のもとになるのは、中学校が調査書(内申書)に書く9教科の5段階の評定。1学年分の合計は最高45点
  • 使う学年は「中3だけ」(東京・愛知・兵庫・福岡)、「中2と中3」(神奈川)、「中1から中3まで」(埼玉・千葉・大阪・宮城・北海道)に分かれる
  • 実技4教科は東京・宮城で2倍、兵庫で7.5倍(5教科は4倍)。満点は福岡の45点から大阪の450点まで開きがある
本記事を監修する専門家
難波

独学で東北大学医学部に現役合格。塾講師として指導を行う中“塾外の時間”の使い方こそが成績向上の鍵だと気づき、1週間=168時間に着目したオンライン学習管理塾「168塾」を創設。全国の受験生を支援している。

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現在は東北大学大学院加齢医学研究所にて、脳科学と教育を融合させた研究を行うと同時に、東北大学病院 認知症外来で診療に携わる現役医師でもある。学術と現場の両視点から、「自走力を育む学習法」の確立を目指し、受験にとどまらない“生きるための学び”を提唱。

目次

内申点の計算に使うのは「9教科の5段階評定」

内申点は、中学校が志望校に出す調査書(内申書)のうち、各教科の評定を点数にしたものです。

教科は国語・社会・数学・理科・英語の5教科と、音楽・美術・保健体育・技術・家庭の実技4教科をあわせた9教科。それぞれ1〜5の5段階なので、1学年分を足すと最高45点になります。

この学年ごとの合計に、学年や教科ごとの倍率をかけて足したものが、入試で使われる内申点です。倍率のかけ方が都道府県で違うため、満点も計算の手順も変わります。

要綱では「内申点」と書かれていない

自分の都道府県の要綱を読むときに戸惑いやすいのが呼び方です。「内申点」は通称で、要綱の中では次のような名前で出てきます。

  • 東京都・宮城県:調査書点
  • 神奈川県:調査書の学習の記録における評定(Aの値)
  • 埼玉県・千葉県:調査書の得点
  • 大阪府:調査書の評定
  • 愛知県:評定得点
  • 北海道:評定の合計
  • 兵庫県:判定資料(A)
  • 福岡県:第3学年における各教科の評定の数値の合計

中3の評定は、いつの時点の成績か

中3の評定をどの時点のもので出すかも、都道府県で違います。要綱や調査書の作成要領に書かれている時点をまとめると、次のとおりです。

都道府県要綱等に書かれている中3の評定の時点
東京都令和8年12月31日現在の評定(1学期・2学期の成績を十分参考にする)
神奈川県2学期までの評定
埼玉県1学期と2学期の成績で判定
大阪府一般選抜は2月15日現在で作成(令和8年度入試の手引)
北海道出願の時点の学習状況をふまえて記入
兵庫県令和9年1月以降に、1学期・2学期の成績を十分参考にして判定
千葉県・愛知県・宮城県・福岡県要綱に時点の記載が見当たらない
公立高校の一般選抜。令和9年度(2027年春入学)の要綱・調査書の作成要領等による(大阪府は令和8年度の手引)。2026年10月時点。

千葉・愛知・宮城・福岡は、要綱から中3の評定の時点を読み取れません。中3のどの時点の成績が入るかは、在籍している中学校に確認してください。

10都道府県の内申点の計算式と満点

結局、うちの県の内申点は何点満点なの?

10都道府県の計算式を、要綱の書き方をなるべく崩さずに並べました。

「5教科」は国語・社会・数学・理科・英語、「実技4教科」は音楽・美術・保健体育・技術・家庭、「9教科」はその合計です。

都道府県計算のしかた内申点の満点
東京都中3のみ。学力検査を行う教科は評定×1、行わない教科は評定×2(5教科で検査する高校なら実技4教科が×2で65点)を300点に換算300点
神奈川県中2の9教科合計+中3の9教科合計×2(中1は使わない)135点(100点満点に換算して使う)
埼玉県中1・中2・中3の9教科合計に、高校が選んだ比率(1:1:1/1:1:2/1:1:3)をかけて足す135/180/225点を、高校が選んだ200/300/400点に換算
千葉県中1〜中3の9教科合計×K(原則1。高校が0.5〜2の範囲で決める)135点×K+記載事項による加点(上限50点)
大阪府中1×2+中2×2+中3×6(9教科とも同じ重さ)450点(各教科50点)
愛知県中3の9教科合計×2(評定得点)90点
宮城県中1〜中3の5教科合計+実技4教科合計×2(共通選抜)195点
福岡県中3の9教科合計45点
北海道中1×2+中2×2+中3×3(9教科合計)315点
兵庫県中3の5教科合計×4+実技4教科合計×7.5250点
公立高校(全日制)の一般選抜(宮城県は共通選抜)。令和9年度(2027年春入学)の各教育委員会の要綱等による。東京の65点、神奈川・千葉の135点、福岡の45点は、要綱の式に評定5を入れて計算した値。2026年10月時点。

同じオール5でも、福岡の45点から大阪の450点まで10倍の開きがあります。点数の大きさを他の地域と比べても意味がないので、自分の点は満点に対する割合で見るのがおすすめです。

実技4教科に倍率がかかるのは東京・宮城・兵庫

東京と宮城は、実技4教科の評定を2倍にして足します。兵庫は5教科を4倍、実技4教科を7.5倍にするので、実技の評定1つが、5教科の評定1つの約1.9倍の重さになります。兵庫の要綱では、次のように書かれています。

調査書情報の各教科の学習の記録の第3学年の、「国語」、「社会」、「数学」、「理科」、「外国語」の5教科の評定の和を4倍した値と、「音楽」、「美術」、「保健体育」、「技術・家庭」の4教科の評定の和を 7.5 倍した値との総和(総配点 250 点)

兵庫県教育委員会「令和9年度 兵庫県公立高等学校入学者選抜要綱」

実技4教科の倍率が基本の式に入っているのは、この3都県です。ほかに、福岡県は体育系コースの5校で保健体育の評定を1.5倍にします。愛知県の令和9年度入試の基本方針では、スポーツ科学科は保健体育、音楽科は音楽、美術科は美術、国際英語科・国際教養科・国際探究科は外国語の評定を1.5倍にします。普通科には倍率がかかりません。

満点を換算する都県と、高校が値を選ぶ県

東京は65点満点で出した調査書点を300点に、神奈川は135点満点の値を100点満点に直してから使います。埼玉は令和9年度入試の新しい制度で、高校(学科・コース)ごとに、学年の比率を3案(1:1:1、1:1:2、1:1:3)から、換算後の点数を3案(200点、300点、400点)から選びます。

神奈川は高校が3教科以内に1を超え2以下の係数を、千葉は高校がK(原則1、0.5以上2以下)をかけられます。千葉はさらに、調査書の記載事項に応じて50点を上限に加点できます。

こうした値は高校ごとに違うので、志望校の値を確かめてから計算してください。神奈川県は「選考基準」、埼玉県は「選抜実施内容」として、高校ごとの値を公表しています。

中1・中2の成績が内申点に占める割合

中1のときの成績って、今からでも関係あるの?

都道府県の違いがいちばん大きく出るのが、どの学年の成績をどれだけの重さで使うかです。学年ごとの倍率を、内申点全体に占める割合に直して並べました。

都道府県学年の重み(中1:中2:中3)内申点に占める割合(中1/中2/中3)
東京都0:0:1(中3のみ)0%/0%/100%
愛知県0:0:1(中3のみ)0%/0%/100%
兵庫県0:0:1(中3のみ)0%/0%/100%
福岡県0:0:1(中3のみ)0%/0%/100%
神奈川県0:1:2(中1は使わない)0%/33.3%/66.7%
大阪府2:2:620%/20%/60%
北海道2:2:328.6%/28.6%/42.9%
千葉県1:1:133.3%/33.3%/33.3%
宮城県1:1:1(共通選抜)33.3%/33.3%/33.3%
埼玉県高校が1:1:1/1:1:2/1:1:3から選ぶ中3は33.3%/50%/60%
公立高校の一般選抜。令和9年度(2027年春入学)の要綱等による。割合は学年の重みから計算し、小数第2位を四捨五入。実技4教科の倍率は学年の割合には影響しない。
公立高校一般選抜の内申点に占める中1・中2・中3の割合。東京・愛知・兵庫・福岡は中3が100%、神奈川は中2が33.3%・中3が66.7%、大阪は20%・20%・60%、北海道は28.6%・28.6%・42.9%、千葉と宮城は各学年33.3%。令和9年度。
令和9年度公立高校一般選抜の各都道府県教育委員会資料をもとに作成。
宮城県は共通選抜。埼玉県は学校別に比重が変わるため図から除外。

中3だけを使う東京・愛知・兵庫・福岡では、中1・中2の評定は内申点の計算に入りません。ただし兵庫は、社会・理科のように学年で分野を分けて学ぶ教科について、中1・中2の学習の記録も審査で「十分参考にする」としています。福岡も調査書には中1・中2の評定欄がありますが、順位づけに使うのは中3の合計です。

反対に、千葉・宮城(共通選抜)と、埼玉で1:1:1を選んだ高校では、中1の評定が中3と同じ重さで入ります。中2や中3で成績を上げても、中1の分は最後まで残ります。大阪(中3が6割)と北海道(中3が約4割)はその中間です。埼玉は志望校がどの比率を選んでいるかで、中3の重みが3割強から6割まで変わります。

高校受験に向けた時期ごとの勉強時間の目安は「【高校受験】勉強時間はどのくらいで合格できる?必要な時間を解説」でまとめています。

自分の内申点を計算する4つの手順

ここまでの表を使えば、自分の内申点の目安を出せます。手元に通知表を用意して、次の順に計算してください。

STEP
学年ごとに、9教科の評定を「5教科の合計」と「実技4教科の合計」に分けて書き出す

中3でまだ評定が出ていなければ、いまの成績で仮に置きます。

STEP
自分の都道府県の式で、使う学年だけを選び、学年と教科の倍率をかける

例:大阪なら中1と中2は×2、中3は×6です。

STEP
かけた値をすべて足し、満点で割って割合を出す

STEP
換算がある場合は、その割合に換算後の満点をかける

東京(300点)・神奈川(100点)・埼玉(200/300/400点)のように換算がある場合は、その割合に換算後の満点をかけます。

  • 入試で使われるのは、中学校が調査書に書く評定です。通知表から出した点は目安として使ってください
  • 神奈川の係数、埼玉の比率と換算点、千葉のKと加点は高校ごとに違うので、志望校の値で計算します
  • 端数は、埼玉は換算後の小数第1位を四捨五入、神奈川は100点満点に直すときに小数第3位を四捨五入と要綱にあります。東京の300点への換算の端数の扱いは要綱から読み取れないため、下の計算例では「約」をつけています

同じ評定でも点数は変わる:10都道府県の計算例

式の違いが点数にどう出るかを、同じ評定を入れて比べてみます。ここで使う評定は、計算のために置いた数字です。

5教科がすべて4、実技4教科がすべて3の場合

中1から中3まで、5教科がすべて4(合計20)、実技4教科がすべて3(合計12)で、9教科の合計が各学年32だったとします。

都道府県計算内申点(満点に対する割合)
東京都中3:20+12×2=44(65点満点)→44÷65×300約203点/300点(67.7%)
神奈川県32+32×296点/135点(71.1%)。100点満点に直すと71.11
埼玉県(1:1:2・300点換算の高校)32+32+32×2=128(180点満点)→128÷180×300213点/300点(71.1%)
千葉県(K=1、加点なし)32+32+3296点/135点(71.1%)
大阪府32×2+32×2+32×6320点/450点(71.1%)
愛知県32×264点/90点(71.1%)
宮城県(共通選抜)(20+12×2)×3学年132点/195点(67.7%)
福岡県3232点/45点(71.1%)
北海道32×2+32×2+32×3224点/315点(71.1%)。相関表の段階はE
兵庫県20×4+12×7.5170点/250点(68.0%)
評定は計算のために置いた数字。式は令和9年度(2027年春入学)の要綱等による。割合は小数第2位を四捨五入。

この例は3学年とも同じ評定なので、実技に倍率がない7道府県では、割合がどこも71.1%になります。実技4教科に倍率がかかる東京・宮城(67.7%)と兵庫(68.0%)だけ割合が下がります。実技の評定が5教科より低いと、この3都県では内申点で差がつきやすくなります。

中1から中3にかけて評定が上がった場合

次は、9教科の合計が中1で27(オール3)、中2で32、中3で40と、学年が上がるにつれて伸びた場合です。5教科と実技を分けずに計算できる、実技の倍率がない道府県で比べます。

都道府県計算内申点(満点に対する割合)
愛知県40×280点/90点(88.9%)
福岡県4040点/45点(88.9%)
神奈川県32+40×2112点/135点(83.0%)
大阪府27×2+32×2+40×6358点/450点(79.6%)
埼玉県(1:1:3の高校)27+32+40×3179点/225点(79.6%)
埼玉県(1:1:2の高校)27+32+40×2139点/180点(77.2%)
北海道27×2+32×2+40×3238点/315点(75.6%)。相関表の段階はD
千葉県(K=1、加点なし)27+32+4099点/135点(73.3%)
埼玉県(1:1:1の高校)27+32+4099点/135点(73.3%)
評定は計算のために置いた数字。式は令和9年度(2027年春入学)の要綱等による。割合は小数第2位を四捨五入。

中3だけを使う愛知・福岡では、後から上がった成績がそのまま点数になります。3学年を同じ重さで見る千葉と、埼玉で1:1:1を選んだ高校では、中1のオール3が最後まで割合を下げます。宮城の共通選抜も3学年を同じ重さで足すので、同じ傾向になります。東京と兵庫も中3の評定だけで計算するため、中1・中2の評定は点数に入りません。

上げたい学年・教科が決まったら、1週間の計画に落とし込む方法は「【無料】中学生の学習計画表ダウンロード|成績が上がる勉強計画の立て方ガイド」でまとめています。

当日の学力検査と内申点の合わせ方

内申点と当日のテスト、どっちが大事なの?

内申点を出したら、次は当日の学力検査とどう組み合わさるかです。比率が都道府県で1つに決まっているのは東京(原則7:3)と兵庫(同等)だけで、ほかは高校や選抜の枠ごとに変わります。

都道府県学力検査との合わせ方
東京都学力検査700点:調査書点300点=7:3(芸術・体育の学科は6:4)。第一次募集の北園・武蔵野北・深沢は7:3と10:0(学力検査のみ)で高いほうを使う。英語の学力検査を行う高校はスピーキングテスト(20点満点)が加わる
神奈川県100点満点に直した評定と学力検査を、高校が決めた比率(2:8〜8:2)で合計。特色検査を行う高校は加算。募集人員の90%までを選ぶ第1次選考のあとの第2次選考では評定を使わない
埼玉県学力検査500点+調査書200〜400点+面接30点または60点(共通選抜)
千葉県学力検査500点+調査書の得点+学校設定検査(1つあたり10〜100点で高校ごとに決める。2つ以上行う場合は合計150点まで)
大阪府学力検査450点と調査書450点に、高校が選んだタイプの倍率をかけて900点満点。学力検査:調査書=7:3〜3:7の5タイプ
愛知県評定得点90点と学力検査110点を、高校が選んだ方式(Ⅰ〜Ⅴ)で1倍・1.5倍・2倍にして足す
宮城県調査書点195点と学力検査500点を、高校が決めた比重(学力検査:調査書=7:3〜3:7)の相関図で選ぶ(共通選抜)
福岡県足し合わせない。調査書の評定の合計と学力検査(5教科×60点)で別々に順位をつけ、両方とも高校が定める順位内の人をA群とする
北海道募集人員の70%程度は評定と学力検査を同等に扱う相関表で選ぶ。15%程度は調査書などを重視、15%程度は学力検査を重視
兵庫県調査書250点と、学力検査500点を0.5倍した250点を同等に扱う。複数志願選抜の第1志望には加算点(20〜30点)
公立高校(全日制)の一般選抜。令和9年度(2027年春入学)の各教育委員会の要綱等による。2026年10月時点。

北海道の相関表では、評定の合計(315点満点)を20点ごとに区切り、上からA・B・C…と段階をつけます(296〜315点がA、最後のMは75点以下)。上の計算例の224点はE(216〜235点)、238点はD(236〜255点)にあたります。

東京都で総合得点まで計算した例

比率が決まっている東京で、学力検査まで含めた点を出してみます。中3の評定が国語4・数学3・英語4・理科3・社会4(5教科の合計18)、音楽4・美術4・保健体育5・技術・家庭4(実技4教科の合計17)、学力検査が500点中350点、スピーキングテストがBだった場合です。

  • 調査書点:18×1+17×2=52(65点満点)→52÷65×300=240点
  • 学力検査:350÷500×700=490点
  • スピーキングテスト:B=16点(Aは20点、Fは0点)
  • 総合得点:240+490+16=746点(1020点満点)

同じ評定を兵庫の式に入れると、18×4+17×7.5=199.5点(250点満点)です。学力検査が350点なら0.5倍して175点、合わせて374.5点(500点満点)になります。複数志願選抜で第1志望にした高校では、さらに学区ごとの加算点がつきます。

内申点と当日の学力検査の両方に備える塾の選び方は「【中学生】公立高校受験にも対応できるオンライン塾の選び方」でまとめています。

2027年春の入試で、計算にかかわる変更点

内申点の計算や使い方は、年度によって変わることがあります。令和9年度(2027年春入学)の入試に関係する変更と、この先の予定をまとめました。前の年度の解説を参考にするときは、次の点がずれていないか見てください。

  • 埼玉県:令和9年度入試から新しい制度。共通選抜では、高校が学年の比率を3案から選び、調査書を200〜400点に換算する。全受検生に面接を行う
  • 愛知県:令和9年度入試から、調査書情報の「性別」「行動の記録」「出欠の記録」を削除。評定得点(90点満点)の計算は変わらない
  • 兵庫県:学力検査による選抜で、特別活動や部活動などの記録に顕著な内容がある場合に特別に扱う規定を削除。調査書と学力検査を同等に扱う点と、第1志望加算点は変わらない
  • 福岡県:令和9年度の要項でも、中3の9教科の評定の合計で序列を決める方式と、体育系コースの5校で保健体育の評定を1.5倍にする扱いは変わらない
  • 大阪府:令和10年度(2028年春入学)の入試から制度が変わる。学年の比率は中3:中2:中1=3:1:1(今の6:2:2と同じ比)、学力検査と調査書の5タイプも続くが、選抜の機会や学校特色枠などが変わる。いまの中2以下が対象

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計算してみると、中1・中2の評定がそのまま点数に入る地域や、実技4教科が2倍以上になる地域があることが分かります。どの学年・どの教科の評定を上げたいかが見えたら、次はそれを毎日の勉強に落とし込み、続けられるかどうかです。

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内申点の計算でよくある質問

内申点は何点満点ですか?

都道府県で違います。9教科×5段階で1学年分は45点満点ですが、学年や教科の倍率をかけるため、この記事で比べた10都道府県では、福岡の45点から大阪の450点まで幅があります。東京は300点、埼玉は高校が選んだ200・300・400点のどれかに換算します。

オール3やオール4だと、内申点は何点になりますか?

どの都道府県の式でも、オール3なら満点の6割、オール4なら8割です。たとえば東京は180点と240点(300点満点)、大阪は270点と360点(450点満点)、愛知は54点と72点(90点満点)になります。千葉の記載事項による加点は含みません。

中1・中2の成績も内申点に入りますか?

都道府県によります。中3だけを使うのは東京・愛知・兵庫・福岡、中2と中3を使うのは神奈川、中1から中3まで使うのは埼玉・千葉・大阪・宮城・北海道です。兵庫は点数を中3の評定だけで出しますが、社会・理科などは中1・中2の記録も審査で参考にします。

中3の評定は、いつの時点のものが使われますか?

要綱や調査書の作成要領では、東京は令和8年12月31日現在の評定、神奈川は2学期まで、埼玉は1学期と2学期の成績で判定とされています。千葉・愛知・宮城・福岡の要綱には時点の記載が見当たらないので、在籍している中学校に確認してください。

内申点は何点あれば高いといえますか?

何点以上なら高いという公式の基準はありません。満点が都道府県で違うので、まず満点に対する割合で見て、そのうえで志望校が内申点と学力検査をどの比率で使うかをあわせて確認してください。

推薦入試や私立高校でも同じ計算ですか?

この記事の計算は公立高校の一般選抜のものです。推薦・特色選抜は扱いが別で、たとえば宮城の特色選抜では、高校が教科・学年ごとに倍率(5教科は0.25〜2.0倍、実技4教科は0.5〜4.0倍)を決めます。私立高校の内申の基準は学校ごとに決まっています。市立高校は、千葉のように市の教育委員会が別に定める場合があります。

まとめ:内申点は自分の都道府県の式で計算し、割合で比べる

内申点は、9教科の5段階評定に学年と教科の倍率をかけて足した点数です。使う学年、実技4教科の倍率、満点と換算は都道府県ごとに違うので、まず自分の都道府県の式を確かめ、通知表の評定を入れて満点に対する割合を出してみてください。

神奈川・埼玉・千葉・大阪・愛知・宮城のように高校ごとに値が変わる府県では、志望校の比率まで調べると、内申点と当日の点数のどちらにどれだけ力を入れるかが見えてきます。受験する年度の要綱で最終確認をしてください。

この記事の出典

2026年10月時点の各公式サイトの記載。

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