総合型選抜(旧AO入試)とは?仕組みと学校推薦型選抜との違いを解説

総合型選抜とは?。旧AO入試の仕組みと推薦との違い。

AO入試って、今も同じ呼び方なのかな。総合型選抜って、学力試験なしで合格できるの?

総合型選抜は、一般選抜と比べて何がどう評価されるのかが見えにくく、名前は聞いたことがあっても仕組みまでは分かりにくい入試です。

この記事では、総合型選抜(旧AO入試)の仕組みと、学校推薦型選抜との違いを整理して紹介します。

本記事の結論
  • AO入試は2021年度入試から総合型選抜に変わった。学力試験の有無は大学しだいで、学力不問とは限らない
  • 学校推薦型選抜は出身高校の校長の推薦が必要。総合型選抜は、大学の出願条件を満たせば本人の意志で出願できる
  • 2027年度入試(令和9年度大学入学者選抜)から、面接(プレゼンテーションや口頭試問なども含む)による評価が必ず行われる(すでにある選抜区分で導入が難しいものは、遅くとも2029年度(令和11年度)入試までに導入)。準備に時間がかかるので早めに始めたい
本記事を監修する専門家
難波

独学で東北大学医学部に現役合格。塾講師として指導を行う中“塾外の時間”の使い方こそが成績向上の鍵だと気づき、1週間=168時間に着目したオンライン学習管理塾「168塾」を創設。全国の受験生を支援している。

詳しくはこちら

現在は東北大学大学院加齢医学研究所にて、脳科学と教育を融合させた研究を行うと同時に、東北大学病院 認知症外来で診療に携わる現役医師でもある。学術と現場の両視点から、「自走力を育む学習法」の確立を目指し、受験にとどまらない“生きるための学び”を提唱。

目次

総合型選抜(旧AO入試)とは

総合型選抜とは、学力試験の点数だけでなく、志望理由書・活動実績・面接・小論文などを通じて、大学が求める人物像(アドミッション・ポリシー)に合っているかを総合的に評価する入試方式です。以前は「AO入試」と呼ばれていましたが、2021年度入試から名称が「総合型選抜」に変更されました。

名称の変更にあわせて、学力の3要素を多面的に評価する方針が明確になり、大学が実施する評価方法等または共通テストの少なくとも一つを活用することが求められています。

学力試験が一切課されないわけではありません。大学・学部によっては、小論文・プレゼンテーション・共通テストの受験を課すところもあり、学力不問という理解は誤りです。

さらに、2027年度入学者の入試(令和9年度大学入学者選抜)からは、総合型選抜で志望する分野への意欲や適性を確かめる面接(ディベート、集団討論、プレゼンテーション、口頭試問などを含み、オンラインでの実施も含む)による評価が必ず行われます。ただし、令和8年度にすでにあった選抜区分で、すぐに面接を入れるのが難しいものは、遅くとも令和11年度の入試までに導入することになっています。

総合型選抜の主な流れ

時期の目安やること
高3の春〜夏志望理由の言語化、活動実績の整理、オープンキャンパス参加など
9月以降出願開始(出願の受付は9月1日以降。大学により時期は異なる)
出願後〜11月頃書類選考、面接・小論文・プレゼンテーションなど
11月以降合格発表(発表は11月1日以降。共通テストを課す方式は共通テストの後)

表の9月1日・11月1日は、文部科学省の令和9年度大学入学者選抜実施要項で決められた日付です。出願・選考の時期は大学によって幅があるため、志望する大学の募集要項で正確な日程を必ず確認してください。

総合型選抜のメリット・デメリット

メリット
  • 学力試験の点数だけで評価されない:活動実績や意欲も評価対象になる
  • 年内に進路が決まる可能性がある:共通テストを課さない方式なら、一般選抜より早い時期に結果が出る
  • 自分の興味・経験を深く掘り下げる経験になる:志望理由を言語化する過程自体が力になる
デメリット・注意点
  • 準備に時間がかかる:志望理由書の作成や面接対策には、早期からの準備が必要
  • 不合格の場合、一般選抜の準備期間が短くなるリスクがある:併願戦略を考えておく必要がある
  • 活動実績がないと不利になりやすい大学・学部もある:すべての大学が実績不問というわけではない

学校推薦型選抜との違い

いちばんの違いは、出身高校の校長の推薦が要るかどうかです。総合型選抜は、大学の出願条件を満たせば本人の意志で出願できます。学校推薦型選抜は、高校の校長が推薦した生徒だけが出願できます。令和9年度大学入学者選抜実施要項をもとに、主な違いを整理しました。

項目総合型選抜学校推薦型選抜
出願本人の意志で出願できる出身高校の校長の推薦が必要
主な評価資料本人が書く資料(活動報告書・志望理由書・学修計画書など)を必ず評価に使う調査書を主な資料とし、推薦書も使う
面接必ず行う必ず行う(高校と緊密に連携し、合格したら入学を確約する非公募の推薦は、大学が要否を判断できる)
出願・発表の時期出願は9月1日以降、発表は11月1日以降出願は11月1日以降、発表は12月1日以降

面接の欄は令和9年度の実施要項によるものです。どちらの選抜でも、すでにある選抜区分で2027年度入試からすぐに面接を入れるのが難しいものは、遅くとも2029年度(令和11年度)入試までに導入すればよいとされています。

どちらも、調査書などの書類だけでなく、小論文・プレゼンテーション・口頭試問・共通テストなどのうち少なくとも1つを使って学力も評価します。また、学校推薦型選抜の募集人員は、学部などの入学定員の5割を超えない範囲と決められています。

大学が指定した高校の生徒が出願する指定校推薦は、指定校推薦とは?仕組み・メリットデメリットを解説で詳しく説明しています。

総合型選抜の準備の進め方

総合型選抜は「学力がなくても受かる入試」ではなく、「自分の経験・興味を言語化し、大学が求める人物像と結びつける力が問われる入試」です。

評価される活動と書き方

活動例
探究活動・研究活動学校の探究学習、自由研究、コンクールへの応募など
課外活動部活動、生徒会活動、ボランティア活動の継続的な取り組み
資格・検定志望分野に関連する資格や検定の取得
学校外での学び大学のオープンキャンパスやオープン講座への参加、独自のプロジェクト活動

実績の大きさよりも、その経験から何を学び、志望する学問にどうつながっているかの説明が重視されます。特別な実績がなくても、日々の活動を具体的に言語化できれば評価の材料になります。

準備を始める時期とスケジュール

志望理由の言語化、活動実績の整理、小論文・面接対策を一通り準備するには、まとまった時間がかかります。直前に志望理由書を書き始めても説得力のある内容にはなりにくいため、高3の春、できれば高2のうちから少しずつ準備を進めましょう。

令和9年度の実施要項では、出願の受付は9月1日以降、合格発表は11月1日以降と決められています。ただし、学校推薦型選抜との併願の可否や、出願に必要な評定の基準の有無は大学ごとに異なります。

志望校が複数ある場合は、アドミッション・ポリシーと募集要項を早めに一覧化し、提出書類・試験日程が重ならないよう調整しておきましょう。

併願の考え方

併願を考えるときに意識したいこと
  • 出願時期が集中しすぎないようにする:複数校の書類・面接対策が同時期に重なると準備が追いつかなくなる
  • 一般選抜の対策時間を必ず確保する:総合型選抜が不合格だった場合に備える
  • 大学ごとに求める人物像を比較する:似たような志望理由書を使い回すと、各大学への熱意が伝わりにくくなる

面接で聞かれやすいこと

面接で聞かれやすい質問の例
  • 「なぜこの大学・学部を志望しますか」
  • 「これまでに力を入れてきたことは何ですか」
  • 「入学後、具体的に何を学び、将来どう活かしたいですか」
  • 「志望理由書に書いた内容について、もう少し詳しく教えてください」

面接では、志望理由書に書いた内容を深く聞かれることがあります。提出書類の内容を自分の言葉で説明できるようにし、模擬面接で想定外の質問にも落ち着いて答えられるよう練習しておきましょう。

総合型選抜の難しさと、よくある勘違い

倍率・難易度は大学ごとに違う

総合型選抜の倍率は大学・学部によって異なり、一般選抜より低い場合も高い場合もあります。書類・面接・小論文の総合力で選考されるため、対策なしで臨むと思うような結果にならないこともあります。

高校による違い

総合型選抜は、大学が指定した高校に限られる指定校推薦と違い、どの高校の生徒でも挑戦できます。探究学習に力を入れている高校では日頃の活動を実績として使いやすい一方、部活動や個人での活動も丁寧に言語化すれば評価の材料になります。

よくある勘違い

よくある勘違い実際
学力は一切関係ない大学によっては共通テストや基礎学力試験が課される
部活動の実績がないと出願できない部活動などの実績を出願条件にしていない大学もある。条件は募集要項で確認する
落ちたら後がない一般選抜など他の入試方式への切り替えは可能

総合型選抜と一般選抜の準備を計画的に進めるなら168塾

総合型選抜は、志望理由書・面接・小論文の準備に時間がかかるうえ、不合格の場合に備えて一般選抜の対策時間も確保しておく必要があります。何をいつまでに進めるかを早めに決めておくことが、併願を含めた準備の土台になります。

168塾は、志望校から逆算して毎日やるべきことを決め、合格までの学習を伴走・管理するオンライン塾です。週1回60分の面談で、戦略コーチと志望校までの戦略と学習計画を立てます。チャットでの質問は、小論文や英作文などの添削の質問にも対応しています。

  • 毎日の進捗管理+週1回の面談:学習アプリで毎日の勉強を報告し、伴走コーチがフィードバック。週1回の面談で1週間の計画を立て直します
  • 全科目の質問をチャットで24時間送れる:参考書や過去問の質問も学習アプリからいつでも送れて、回答は遅くとも翌日に返ってきます
  • 全科目に対応:科目ごとの契約ではなく、定期テストから受験まで学習全体をまとめて見ます
  • 授業は必要なときだけ:希望制のオプションで、1回80分の個別授業(8,000円・税込)を追加できます

総合型選抜を考えているあなたへ。

総合型選抜で問われるのは、
出願書類・面接・小論文の準備と、
一般選抜の対策を両立できているか
です。

大切なのは、
今の準備が 「志望校の選抜方法に合っているか」 を
一度立ち止まって確認することです。

今のあなたは、次の問いに即答できますか?

  • 志望校の出願条件と選考方法を確認できていますか?
  • 志望理由書や面接・小論文を、いつまでに仕上げるかは決まっていますか?
  • 不合格の場合に備えた一般選抜の対策時間を確保できていますか?

1つでも迷ったなら、
学習の整理が必要なサインです。

\総合型選抜と一般選抜の準備が、今のままで足りるか確認するために /

※無理な勧誘はありません。LINEではテキストでのご相談も可能です。


LINE追加の前に、168塾について知りたい方へ

総合型選抜についてよくある質問

総合型選抜は学力試験なしで合格できますか?

大学・学部によります。共通テストや小論文を課す大学もあり、「学力不問」とは限りません。志望大学の募集要項を必ず確認してください。

総合型選抜に落ちたら、一般選抜は受けられますか?

受けられます。ただし、総合型選抜の準備に時間を使った分、一般選抜に向けた学力対策の時間が短くなる可能性があるため、両方を見据えた計画が必要です。

部活動の実績がなくても総合型選抜に出願できますか?

実績を出願条件にしていない大学もありますが、実績が評価の一部になる大学もあります。出願条件は募集要項で確認し、大学が何を重視しているか(アドミッション・ポリシー)も事前に確認しましょう。

参考になったらシェアお願いします!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次