指定校推薦とは?仕組み・メリットデメリット・校内選考で見られるポイントを解説

指定校推薦とは?。仕組みと校内選考のポイント。

指定校推薦って、一般入試より楽に合格できるって聞いたけど本当?校内選考って、どうやって決まるの?

高3の秋になると急に具体的になる指定校推薦。制度の仕組みを正しく理解しておかないと、校内選考の時期を逃したり、専願のルールを知らずに併願校と出願時期が重なってしまったりします。

この記事では、指定校推薦の仕組み・メリットとデメリット・校内選考で見られるポイントを整理して紹介します。

本記事の結論
  • 指定校推薦は楽に合格できる入試ではなく、校内選考を通過すれば合格の可能性が高い入試。大学が特定の高校に推薦枠を割り当てる学校推薦型選抜の一種で、出願できるのは大学が指定した高校の生徒だけ
  • 原則は専願で、日頃の評定平均や出欠状況などの積み重ねが校内選考に直結する
  • 合格後に辞退すると、翌年以降その高校への推薦枠が減らされる・なくなるなど、後輩に影響が及ぶ可能性がある
本記事を監修する専門家
難波

独学で東北大学医学部に現役合格。塾講師として指導を行う中“塾外の時間”の使い方こそが成績向上の鍵だと気づき、1週間=168時間に着目したオンライン学習管理塾「168塾」を創設。全国の受験生を支援している。

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現在は東北大学大学院加齢医学研究所にて、脳科学と教育を融合させた研究を行うと同時に、東北大学病院 認知症外来で診療に携わる現役医師でもある。学術と現場の両視点から、「自走力を育む学習法」の確立を目指し、受験にとどまらない“生きるための学び”を提唱。

目次

指定校推薦とは?大学が高校に推薦枠を割り当てる入試

指定校推薦と、ほかの推薦入試は何が違うの?

指定校推薦とは、大学が特定の高校に対して「この枠で出願してください」と推薦枠を割り当てる入試方式です。学校推薦型選抜の一種で、同じ学校推薦型選抜でも「公募推薦」とは異なり、大学が指定した高校の生徒しか出願できません。

高校側で校内選考を行い、選ばれた生徒だけがその大学の推薦枠を使って出願できる仕組みのため、校内選考を通過できれば、大学側の選考(面接・小論文など)で合格できる可能性が高いのが特徴です。ただし「合格が確約されている」わけではなく、大学側の面接・小論文等で著しく評価を下げれば不合格になることもあります。

文部科学省の令和9年度大学入学者選抜実施要項では、学校推薦型選抜は出身高校の校長の推薦にもとづき、調査書を主な資料として評価する入試とされています。あわせて次のルールが示されています。

  • 面接:学校推薦型選抜では面接による評価を必ず行う。ただし、高校と連携した非公募型の推薦で、合格したら入学すると確約して受けるものは、大学の判断で面接を行わないこともできる(専願の指定校推薦はこれにあたると考えられます)
  • 書類以外の評価:調査書・推薦書などの書類だけでなく、教科・科目の個別テスト、大学入学共通テスト、小論文・面接・実技、資格・検定試験の成績のうち、少なくとも1つを必ず使う
  • 日程:出願は令和8年11月1日以降、合否の発表は令和8年12月1日以降。教科・科目の個別テストを2月1日より前に行うこともできる

推薦枠の掲示から合格発表までの流れ

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高3の夏〜初秋

大学から高校に推薦枠が届く。進路指導室等に募集一覧が掲示される

STEP
9月前後

校内選考(希望者による選考)。評定平均・出欠状況・課外活動などが見られる

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11月1日以降

校内選考通過者が大学へ出願

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12月1日以降

大学側の合格発表(選考日程は大学の募集要項で確認)

時期は大学・高校によって異なるため、上記はあくまで一般的な目安です。正確なスケジュールは、通っている高校の進路指導の先生に必ず確認してください。

校内選考では何が見られる?評定平均・出欠・課外活動

校内選考の主な評価項目(大学・高校により異なる)
  • 評定平均:大学・学部ごとに出願基準(例:5段階評価で3.5以上など)が設定されていることが多い
  • 出欠状況:欠席日数・遅刻早退の回数が基準として設けられていることがある
  • 課外活動・部活動の実績:生徒会活動や部活動の実績が評価に加味される高校もある
  • 生活態度・校内での評価:担任や学年の先生からの評価が参考にされる

基準は高校・大学ごとに大きく異なるため、「評定平均がいくつ必要か」は一概には言えません。志望する可能性がある大学の推薦枠がいつ・どんな基準で来るかは、できれば高1・高2のうちから進路指導の先生に確認しておくと、評定を意識した計画が立てやすくなります。

合格の可能性が高く、年内に進路が決まるのがメリット

メリット
  • 校内選考を通過すれば、合格の可能性が高い(ただし、大学側の選考で不合格になることもある)
  • 大学によっては、教科の学力試験を課さず、面接・小論文などで選考される:年内に教科の試験を行う大学もあるため、選考方法は募集要項で確認する
  • 年内(12月頃まで)に進路が決まるため、早い段階で安心できる

注意したいのは「原則専願」と「推薦枠の範囲でしか選べない」こと

デメリット・注意点
  • 原則として専願:合格したら、その大学に必ず入学することが前提。他大学との併願はできず、合格後の辞退は高校の信用問題になるため基本的にできない
  • 出願できる大学・学部が、高校に来ている推薦枠に限られる:志望する大学・学部に必ずしも枠があるとは限らない
  • 校内選考で他の生徒と希望が重なると、選考に通らないことがある
  • 校内選考に通らなかったときの備えが要る:一般選抜や他の入試方式に切り替える場合に備えて、受験勉強も続けておく必要がある

指定校推薦は原則として専願(合格したら必ず入学する)が前提です。万が一、合格後に辞退した場合、翌年以降その高校への推薦枠が減らされる・なくなるなど、在校生・後輩に影響が及ぶ可能性があります。「とりあえず出願して、もっと良い大学が見つかったら辞退しよう」という考え方は、指定校推薦には向きません。

公募推薦・総合型選抜(AO入試)とは、出願できる人と併願の可否が違う

方式出願できる人併願
指定校推薦大学が指定した高校の生徒のみ原則不可(専願)
公募推薦大学の出願基準を満たし、高校長の推薦を得た生徒大学により異なる
総合型選抜(旧AO入試)大学の出願基準を満たせば誰でも大学により異なる

合格のしやすさの傾向は、次のとおりです。

方式合格のしやすさの傾向
指定校推薦校内選考を通過すれば高い
公募推薦大学ごとの選考次第
総合型選抜(旧AO入試)大学ごとの選考次第(志望理由・活動実績などを重視)

指定校推薦は学校に来た推薦枠を使う方式であるのに対し、公募推薦は学校に割り当てられた指定校枠を使いませんが、高校長の推薦が必要です。総合型選抜は方式ごとに出願条件が異なるため、志望校の募集要項を確認しましょう。

高1から高3まで、学年ごとにやっておきたいこと

学年意識したいこと
高校1年定期テストの結果が評定に直結することを意識し、苦手科目を後回しにしない
高校2年進路指導の先生に、興味のある大学・学部の推薦枠の有無を相談してみる
高校3年(夏まで)評定平均を確認し、校内選考の基準を満たせそうか現実的に見積もる
高校3年(秋以降)校内選考に向けて、志望理由書・面接対策(指定校推薦でも実施する大学がある)を進める

指定校推薦は、高3の秋になってから急に始めるものではなく、入学当初からの積み重ねが土台になる進路選択です。早い段階で情報を持っておくことで、一般選抜との両立も含めた現実的な計画を立てやすくなります。

評定平均の計算方法|1科目の低い評定も全体に響く

評定平均は、高校の5段階評価の評定の平均値です。調査書の全体の学習成績の状況は、すべての教科・科目の評定の合計を評定の数で割り、小数点以下第2位を四捨五入して出します。高1からの評定が積み重なって反映されるため、1科目の評定を大きく落とすと全体の平均を押し下げます。どの学期までの成績が対象になるかは、高校の進路指導の先生に確認しましょう。

出願書類は4種類。志望理由書は校内選考の前から準備を

書類内容
調査書高校が作成する成績・出欠の証明書
志望理由書なぜその大学・学部を志望するかをまとめた書類
推薦書校長名で発行される推薦の書類
小論文・面接対策資料大学によって課される場合がある

これらの書類は、校内選考が決まってから準備を始めると時間が足りなくなりがちです。志望理由書は特に、自分の経験を振り返りながら書く必要があるため、校内選考の前から下書きを進めておくと余裕を持って対応できます。

保護者にできるのは、評定を責めずに進路を一緒に整理すること

保護者が意識したいこと
  • 評定への過度なプレッシャーをかけない:成績への不安が逆効果になることもある
  • 進路の選択肢を一緒に整理する:指定校推薦だけに絞らず、一般選抜・総合型選抜も含めて検討する
  • 学校との連携を大切にする:三者面談などの機会を活用し、進路指導の先生と情報を共有する

評定を意識した学習計画を立てるなら168塾

指定校推薦を選択肢に入れるなら、評定平均や出欠状況は入学当初からの積み重ねで決まります。定期テストの直前だけ頑張るのではなく、日々の学習の中で定期テスト・提出物の準備を進めておくことが土台になります。

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指定校推薦を考えているあなたへ。

校内選考で見られるのは、
定期テストの直前だけではなく、
入学当初からの積み重ね
です。

大切なのは、
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今のあなたは、次の問いに即答できますか?

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指定校推薦についてよくある質問

指定校推薦は誰でも応募できますか?

応募できるのは、大学から推薦枠が届いている高校の生徒のみです。さらに校内選考があるため、希望すれば必ず出願できるわけではありません。

指定校推薦で不合格になることはありますか?

可能性は低いものの、大学側の面接・小論文などの評価が著しく低い場合は不合格になることがあります。校内選考を通過した後も、気を抜かずに対策することが大切です。

指定校推薦に落ちたら一般選抜を受けられますか?

校内選考に通らなかった場合は、一般選抜や他の入試方式に出願できます。大学側の選考で不合格になった場合の扱いは大学によって異なるため、出願前に確認しておくとよいでしょう。

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