指定校推薦をもらえることになった!
でも指定校でも落ちることがあるって聞いた…本当?
この記事では指定校推薦で落ちる確率や、その原因、防ぐための準備について解説します。万全の準備を整えて合格を勝ち取ってください!
・指定校推薦に落ちることは実際にあり得る
・医学部などでは指定校でも無視できない確率で落ちる
・しっかりした準備をすることで合格率を100%に近づけられる
東北大学教育学部在学中に起業。現在はオンライン個別指導塾168塾の運営を行う。
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1年間の予備校浪人生活を経た後、東北大学教育学部に入学。ベンチャー企業2社で実務経験を積んだ後、浪人時に感じた大手予備校への違和感を基に、「168塾」の立ち上げ・運営。
指定校推薦とは
指定校推薦とは、大学が特定の高校に対して推薦枠を提供し、その高校から選ばれた生徒が受験資格を得る推薦制度です。
大学と高校の信頼関係が基盤となっているので、高校側は評定平均や人物評価を基に校内選考を行い、学校代表として恥ずかしくない生徒を推薦します。
指定校推薦の特徴は「高い合格率」です。受験者のほとんどが合格すると言われます。ただし、例外的に不合格となるケースもあるので注意が必要です。その確率や原因について、以下で解説していきます。
指定校推薦で落ちる確率はどのくらい?
ほぼ合格すると言われる指定校推薦ですが、不合格になってしまう確率はどのくらいか気になりますよね。
通常の指定校推薦ではめったに落ちない
結論から言えば、通常の指定校推薦ではほとんどの受験者が合格します。具体的な確率を算出するのは難しいのですが、99.9%くらいは合格するのではないでしょうか。つまり、不合格になるのは1000人に1人程度です。
過去に指定校推薦で入学した先輩が留年や不始末をしてしまうと、指定校推薦の枠自体がなくなってしまうことはあります。逆に言うと、指定校推薦の枠があるということは、大学と高校の間に信頼関係があることを意味します。
その信頼関係に基づき、高校側が生徒を選抜して推薦しているため、大学がその生徒を不合格にすることは通常はありません。
注意!医学部の指定校推薦は別格
ただし医学部は別です。医学部の指定校推薦は倍率が2~3倍であることも多く、学力だけでなく適性や人間性、志望動機の強さが重視されるため、より厳しい選考が行われます。
例えばいくつかの医科大学や医学部の最新のデータは以下の通りです。指定校推薦でもかなりの割合で不合格になることが分かります。
- 北里大学医学部 学校推薦型選抜(指定校)令和6年度
倍率1.7倍(受験者60名 合格者35名) - 獨協医科大学 学校推薦型選抜(指定校制)令和6年度
倍率2.1倍(受験者54名 合格者26名) - 埼玉医科大学 推薦入試(指定校枠)令和6年度
倍率3.2倍(受験者16名 合格者5名)
指定校推薦で落ちる原因は?
医学部を除くと指定校推薦での合格率は非常に高いにもかかわらず、なぜ不合格になってしまうのでしょうか。以下で代表的な原因を具体的に見ていきましょう。
面接での受け答えが稚拙・態度が悪い
指定校推薦の選考では多くの場合、面接が課されます。この面接は学力を測るだけではなく、その大学で学ぶのにふさわしい人物かどうかを見極める場です。以下のような面接態度や回答内容が問題視され、不合格になるケースがあります。
- 敬語や礼儀を欠いている
面接官に対して「です・ます」の基本が守れない、乱れた服装で臨むなどは大きなマイナス評価になります。 - 質問に対して曖昧な回答をする
志望理由や将来の目標について明確に答えられないと、志望動機が薄いと判断されるでしょう。 - 面接に対する準備不足が露呈する
大学や学部についての理解が浅く、志望内容が具体的でない場合、選考基準に満たないとみなされることがあります。
面接では、特別に優れた回答を求められるわけではありません。誠実さや熱意、志望校に対する理解をしっかり伝えられることが重要です。
小論文の出来が悪すぎる
多くの指定校推薦では、小論文が選考の一部として課されます。小論文は学力や思考力だけでなく、志望学部や大学への適性を判断するための重要な材料です。以下のような場合、小論文の評価が著しく低くなり、不合格につながる可能性があります。
- テーマから大きく外れた内容を書く
提示されたテーマに対して適切に答えられない場合、基本的な読解力や論理力が不足していると見なされます。 - 内容が薄い、具体性に欠ける
主張が弱く、根拠や事例が乏しい文章は、説得力がなく評価が低くなります。 - 誤字脱字や文章の構成の乱れがひどい
基本的な文法ミスや誤字が多いと、準備不足と見なされることがあります。
小論文では「自分の考えをわかりやすく、論理的に伝える力」が重要です。事前に過去問やテーマ別練習を重ね、文章構成を磨くことが求められます。
試験日に遅刻・欠席をした
指定校推薦では「基本的な責任感や規律性」が評価の大きなポイントであり、以下のような行動は大きなマイナスとなります。
- 開始時刻に間に合わない
交通機関の遅延や道に迷うといった理由でも、大学への関心や準備の甘さを疑われることがあります。1本早い電車に乗る、前日に下見に来るなどで解決できるためです。 - 体調不良で欠席する
欠席すると評価のしようがないため、不合格になってしまうでしょう。日頃から体調管理を徹底する必要があります。
高校を卒業できなかった・入学手続きを怠った等
指定校推薦の前提条件として、当然ですが「高校卒業」は必須です。また、合格後も入学手続きや課題の提出などを怠ると、不合格や合格取り消しになるケースがあります。
- 出席日数や成績が不足して卒業できない
校内選考を通過している時点でほぼ問題ないはずですが、原則的に出席日数や成績が不足すると卒業できず、合格も取り消しになります。 - 入学手続きを行わない
合格通知を受け取った後の手続き期限を守らない場合、大学側から合格を取り消されます。 - 課題や書類の不備
合格後に課題を出される大学の場合は、提出を怠ると大学の基準を満たせないと判断されることがあります。
指定校推薦で落ちないためには?
指定校推薦の合格率を100%に近づけるためには、しっかりと準備を整えることが欠かせません。次に、具体的なポイントをいくつか挙げて解説します。
志望理由書をきちんと自分で書く
志望理由書は、大学があなたの意欲や適性を判断するための重要な資料です。評価のポイントは「自分の言葉で具体的に書けているかどうか」です。先生に頼りっきりになるのではなく、自分の考えを正直に表現しましょう。以下の点を意識すると良い結果につながります。
- 大学や学部の特徴を理解する
志望校のカリキュラムやアドミッションポリシー(受験生への期待)を調べ、それをもとに自分の目標や学びたいことを具体的に記載します。 - 将来の目標や具体的なビジョンを示す
その大学で何を学び、それが将来どのように役立つかを考え、自分の進路や夢をしっかり伝えましょう。 - 文字数を守る
多くの志望理由書には「○○字以内」という制限があります。この範囲内で簡潔かつ説得力のある内容を心がけましょう。
適切な書き方がわからない場合は、高校や塾の先生に添削を依頼すると良いでしょう。あなたの志望理由書がより具体的で魅力的なものになります。
過去の状況について情報収集する
指定校推薦の試験内容や選考基準は、大学や学部ごとに異なります。そのため、事前に情報収集を行い、試験の傾向や要求されるスキルを把握しておくことが重要です。
- 過去の小論文テーマや面接内容を調べる
学校の進路指導室で過去の状況を調べられます。また、先輩から直接聞くチャンスがあれば遠慮なく尋ねましょう。よく聞かれる質問やテーマに基づいて準備することで、余裕を持って試験に臨めます。 - 大学の公式情報を確認する
大学のホームページや入試要項には、選考に関する詳細が記載されています。必要な書類や試験内容を正確に把握しておきましょう。
面接の準備を万全に行う
指定校推薦では、面接が選考の重要なポイントになります。面接では、学力だけでなく、志望動機や人間性が重視されます。以下の点に注意して、万全の準備をしましょう。
- 敬語や礼儀作法を身につける
面接時の言葉遣いや態度が悪すぎると、不合格の恐れが出てきます。模擬面接を繰り返すことで、丁寧な話し方や礼儀を身につけましょう。 - 志望動機や自己PRを練り上げる
自分の言葉で堂々と話せるようにするため、志望理由や自己PRを何度も練習しておくことが重要です。内容が具体的であるほど、面接官に良い印象を与えます。 - 質問に対する柔軟な対応力を磨く
面接では事前に予想していない質問を受けることもあります。焦らず、落ち着いて答えられるよう、様々な質問に対する準備をしておきましょう。
模擬面接は高校や塾の先生に協力してもらい、実際の試験と同じ環境を作ることで、当日の不安を減らせます。
小論文の練習を重ねておく
指定校推薦の選考で小論文が課される場合、準備不足は不合格のリスクを高めます。小論文は短期間で実力を伸ばすのが難しいため、早い段階から計画的に練習を始めましょう。以下のポイントを押さえることが重要です。
- テーマを理解し、意見を述べる練習をする
小論文では、提示されたテーマに対して自分の意見を論理的に表現する能力が問われます。社会問題や志望学部に関連するテーマについて、背景知識を広げておくことが大切です。 - 具体例を挙げて説得力を高める
単に自分の意見を述べるだけでなく、それを支える具体的な事例や根拠を挙げることで、内容の説得力を高められます。 - 文章の構成を練る
序論、本論、結論という基本的な構成を意識し、読み手にわかりやすい流れで書くことを心がけましょう。構成力が不足すると、どれだけ内容が優れていても評価が下がる可能性があります。
市販の小論文問題集を活用したり、学校や塾の先生に添削を依頼したりすることで、客観的なフィードバックを得て改善を重ねることが効果的です。
試験当日の行動はゆとりをもつ
試験当日の行動は、指定校推薦の結果を左右する大きな要因の一つです。遅刻や準備不足によるトラブルを避けるため、事前の準備と余裕を持った行動を心がけましょう。
- 会場までのルートを事前に確認する
試験会場への行き方を下見しておくことで、当日道に迷うリスクを減らせます。また、交通機関の遅延などに備え、時間には十分な余裕を持ちましょう。 - 持ち物の確認を徹底する
受験票、筆記用具、時計など、必要なものが揃っているか事前にチェックリストを作成し、忘れ物がないように準備してください。 - 健康管理に気を配る
体調不良で力を発揮できないことがないよう、試験前日は早めに就寝し、健康的な生活を心がけましょう。
焦りや不安を軽減するためには、事前準備が欠かせません。ゆとりを持った行動を意識して、最高のパフォーマンスを発揮しましょう。
合格後も品行方正に過ごして卒業する
指定校推薦で合格した後も、気を抜かないことが大切です。高校卒業までの期間に問題を起こしてしまうと、合格が取り消されるリスクがあります。また、推薦を受けた高校への信頼が損なわれることにもつながります。
- 出席日数や成績を維持する
高校を卒業するためには一定の出席日数が必要です。欠席や遅刻を繰り返さないよう注意し、成績も最低限の基準を保ちましょう。 - 校則を守り、トラブルを回避する
飲酒や喫煙などの校則違反、SNSでの不適切な投稿などは、推薦取り消しの原因になります。合格後も高校生としての自覚を持った行動が求められます。 - 推薦された責任を意識する
自分の行動が後輩や学校の推薦枠に影響を与える可能性があることを理解し、誠実な生活を送るようにしましょう。
大学に進学するまでの数か月間、浮かれず規律正しく過ごすことが、自分自身のためだけでなく、学校や後輩たちのためにも大切です。
万全の準備で指定校推薦の合格を勝ち取ろう
指定校推薦は、合格率が非常に高い特別な制度です。しかし、ここまでの記事で述べたように、少しの油断や準備不足が原因で不合格になる可能性もあります。
指定校推薦での成功を確実なものにするためには、志望理由書の作成、小論文や面接の対策、試験当日の準備、合格後の規律ある生活といった基本をしっかりと押さえることが重要です。万が一不合格になった場合は、次の選択肢に向けて気持ちを切り替え、前向きに取り組みましょう。
校内選考を突破できたなら、合格までの道のりはあとわずかです。焦らず、一つ一つのステップをしっかりと進めることで、必ず成功を手にできるでしょう。あなたの努力が実を結ぶことを心から応援しています!
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