東京農工大学はどこがすごい?入試傾向や難易度について徹底解説!

東京農工大学って難しいの?
実際にはどういうところがすごい?
・専門性が高く、最先端かつ、日常と地続きの問題を解決する研究を多く行っているところがすごい!
・偏差値は60弱、共通テストの平均得点率は80%前後。
・東京農工大学に合格するには、一年生の春からすべきことがある!

独学で東北大学医学部に現役合格。塾講師として指導を行う中“塾外の時間”の使い方こそが成績向上の鍵だと気づき、1週間=168時間に着目したオンライン学習管理塾「168塾」を創設。全国の受験生を支援している。
詳しくはこちら
現在は東北大学大学院加齢医学研究所にて、脳科学と教育を融合させた研究を行うと同時に、東北大学病院 認知症外来で診療に携わる現役医師でもある。学術と現場の両視点から、「自走力を育む学習法」の確立を目指し、受験にとどまらない“生きるための学び”を提唱。
東京農工大学は何がすごい?
学部、学科で何を学べるか
農学部の学科
生物生産学科、地域生態システム学科、環境資源科学科、応用生物科学科、獣医学科、共同獣医学科の6学科が存在します。東京農工大学が何に力を入れているのかわかる部分を公式HPから引用してみます。
「農学部は、農学、生命科学、環境科学、獣医学分野の諸問題の解決と持続発展可能な社会の形成に資するため、広く知識を授けるとともに専門の学芸を教授し、知的、道徳的及び応用的能力を展開させて優れた能力を有する人材を養成することを目的としています。」
168塾編集部つまり、専門的な知識や研究に力を入れ、社会課題の解決を目指しているということです!
工学部の学科
東京農工大学工学部は、2019年4月に、3つの分野軸に対応する6学科体制となりました。生命工学科、生体医用システム工学科、応用化学科、化学物理工学科、機械システム工学科、知能情報システム工学科の6学科です。
| 分野軸 | 学科名 |
| バイオ/医工系 | 生命工学科、生体医用システム工学科 |
| エネルギー/環境/マテリアル系 | 応用化学科、化学物理工学科 |
| モビリティ/ロボティクス/コンピュータ/AI系 | 機械システム工学科、知能情報システム工学科 |
どの点が社会から評価されているか?
例えば、農学部の遺伝子機能制御学研究室では、麹菌の研究が行われています。大学のパンフレットを見ると、研究している機関は世界的にもほとんどないことがわかります。
他にも、脱プラスチックの問題や、自動車の安全運転支援システムに代表されるようなスマートモビリティの普及の問題などに取り組んでいます。このように、専門的で最先端、かつ日常生活に深く貢献するような研究が行われていることが評価されています。
工学部では、生命工学科が日本で始めて設立されたという点で評価されています。例えば「先輩が東京農工大学に決めた理由」に次の文章が挙げられています。
農工大工学部の生命工学科は日本で初めて設置された生命工学科であり、生命工学のエキスパートを育てるカリキュラムが充実していて、研究意欲のある学生には非常に魅力のある大学です。また、太田善浩准教授の研究室が行っている『ミトコンドリアの制御を目指す』研究は、数あるミトコンドリア研究の中でも私が研究したいと考えるテーマに最も近いものだったので、農工大の工学部に進学を決めました。
/2020年度入学/工学部男性のコメント
東京農工大学の学部生は、就職よりも進学!
このように、研究の実績においてとても高く評価されている東京農工大学では、大学の公式HPに載っている進路状況を見ると、その学部生のほとんどが「博士前期・修士課程」へと進学します。就職をする人もいないわけではないですが、2割程度にとどまっています。
| 進路状況 | 進学 | 就職 | その他 |
|---|---|---|---|
| 学部 | 698人(77.6%) | 150人(16.7%) | 51人(5.7%) |
| 博士前期・修士課程 | 71人(10.6%) | 565人(84.3%) | 34人(5.1%) |
ほとんどの人は学部を卒業して修士課程に行き、修士課程を修了したあと就職をする、という進路を選びます。
東京農工大学の研究力が評価されているからこそ、進学を選ぶ人が多いのでしょう!
東京農工大学の入試傾向と難易度
偏差値、共通テストの得点率
農学部編
共同獣医学科がやはり飛び抜けて高くなっていますが、それ以外の学科では特に大きな差はありません。
| 学科名 | 偏差値(目安) | 共通テスト得点率(目安) | 備考 |
| 共同獣医学科 | 66〜69 | 87〜90% | 最も難易度が高く、共通テストで非常に高い得点率が求められる。 |
| 応用生物科学科 | 60〜65 | 79〜84% | 前期・後期で差がある。後期は偏差値・得点率ともに上昇する傾向。 |
| 生物生産学科 | 60〜65 | 79〜81% | |
| 環境資源科学科 | 59〜65 | 74〜83% | |
| 地域生態システム学科 | 59〜64 | 75〜81% |
工学部編
共同獣医学科を除いた農学部の学科の偏差値・共通テスト平均得点率とほぼ同じとなっています。
| 学科名 | 偏差値 | 共通テスト平均得点率 | 備考 |
| 生命工学科 | 59〜64 | 76〜81% | |
| 知能情報システム工学科 | 59〜61 | 77〜83% | |
| 機械システム工学科 | 58〜62 | 76〜83% | |
| 応用化学科 | 59〜62 | 77〜81% | |
| 化学物理工学科 | 58〜63 | 74〜80% | |
| 生体医用システム工学科 | 59〜64 | 73〜79% |
東京農工大学と同レベルの大学一覧(首都圏理系編)
東京農工大学と難易度が近い大学として、以下の大学が挙げられます。
芝浦工業大学(私立、工学部、偏差値56〜67)
工学院大学(私立、情報学部、偏差値59〜63)
電気通信大学(国立、情報理工学域、偏差値59~63)
千葉大学 (国立、情報学部、偏差値62)
東京電機大学(私立、工学部、偏差値54〜62)
東京工科大学(私立、メディア学部、偏差値54〜61



これらの大学と合格難度や求める学力水準が概ね重なるため、東京農工大学を志望する人は併願校選びの参考にしてみてください。
東京農工大学の二次試験の配点、配点比率
二次試験の配点、配点比率
農学部|生物生産、応用生物科学、環境資源科学、地域生態システム、共同獣医/前期(3教科700点満点)
【数学】(200点)
数Ⅰ・数A(図形の性質・場合の数と確率)、数Ⅱ・数B(数列)、数C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)
【理科】(300点)
「物理基礎・物理」、「化学基礎・化学」、「生物基礎・生物」から2教科
【外国語】(200点)
英語コミュニケーションⅠ、英語コミュニケーションⅡ、英語コミュニケーションⅢ、「論理・表現Ⅰ」、「論理・表現Ⅱ」、「論理・表現Ⅲ」
※獣医学科のみ、共通テストの理科の選択する科目で「地学」を選ぶことは出来ません。
工学部|生命工、応用化学/前期(3教科900満点)
【数学】(350点)
数Ⅰ・数A(図形の性質・場合の数と確率)、数Ⅱ・数B(数列)、数C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)
【理科】(400点)
「物理基礎・物理」、「化学基礎・化学」、「生物基礎・生物」から2教科
【外国語】(150点)
英語コミュニケーションⅠ、英語コミュニケーションⅡ、英語コミュニケーションⅢ、「論理・表現Ⅰ」、「論理・表現Ⅱ」、「論理・表現Ⅲ」
工学部|生体医用システム工、機械システム工、知能情報システム工/前期(3教科900満点)
【数学】(350点)
数Ⅰ・数A(図形の性質・場合の数と確率)、数Ⅱ・数B(数列)、数C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)
【理科】(400点)
「物理基礎・物理」必須、「化学基礎・化学」、「生物基礎・生物」から1教科
【外国語】(150点)
英語コミュニケーションⅠ、英語コミュニケーションⅡ、英語コミュニケーションⅢ、「論理・表現Ⅰ」、「論理・表現Ⅱ」、「論理・表現Ⅲ」
工学部|化学物理工/前期(3教科900満点)
【数学】(350点)
数Ⅰ・数A(図形の性質・場合の数と確率)、数Ⅱ・数B(数列)、数C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)
【理科】(400点)
「物理基礎・物理」、「化学基礎・化学」
【外国語】(150点)
英語コミュニケーションⅠ、英語コミュニケーションⅡ、英語コミュニケーションⅢ、「論理・表現Ⅰ」、「論理・表現Ⅱ」、「論理・表現Ⅲ」
それぞれ、学科ごとに選択できる科目が異なっている可能性があるので、よく調べることが必要です。
合格までの逆算スケジュールと勉強戦略
今まで見てきたように、特に二次試験では数学と理科(物理・化学)の配点比重が高いため、この2科目を最重要科目として計画を立てます。
高校一年生
| 時期 | 学習の目標 | 主要な学習内容 |
| 春・夏 | 英語と数学の土台作り。学習習慣の確立。 | 数IA/IIB: 網羅系参考書で基礎を固める。毎日少しずつ進める。 英語: 単語・熟語の暗記を習慣化(志望校レベルの約60%)。文法を完璧にする。 理科基礎: 共通テストを見据え、地道に進める。 |
| 秋・冬 | 数学と英語の応用問題に慣れる。理科専門科目(物理・化学)の基礎学習を開始。 | 数IA/IIB: 応用問題集に着手し、難問への対応力を試す。 理科: 物理・化学の教科書・基礎問題集を先取りし、概念理解を重視する。特に物理は力学・熱力学の概念理解を徹底。 進学校の授業: 遅れをとらないよう復習を重視し、理解度9割を目指す。 |
| 高1末 | 達成目標: 数IA/IIBの基礎・標準問題が安定して解ける状態。英語の基礎文法・単語の定着。 |
4月~9月
目標は英語と数学の土台作りと、学習習慣の確立です。
| 教科 | 学習内容 |
|---|---|
| 数IA/IIB | 網羅系参考書で基礎を固める。毎日少しずつ進める。 |
| 英語 | 単語・熟語の暗記を習慣化。 |
| 理科基礎 | 共通テストを見据え、地道に進める。 |
特に英語の単語・熟語の暗記は、早い内から大体を覚えてしまうとかなり楽になります。まだ覚えている語彙が少なくても焦る必要はありませんが、一日に何ページ進めるか決めるなど、せめて習慣にしましょう!
10月~3月
| 教科 | 学習内容 |
|---|---|
| 数IA/IIB | 応用問題集に着手し、難問への対応力を試す。 |
| 英語 | 単語・熟語を毎日暗記しながら、文法をしっかりと理解する。 |
| 理科 | 物理・化学の教科書・基礎問題集を先取りし、概念理解を重視する。 |
もちろん自主学習も大切ですが、高校では授業の内容をしっかりと理解することが大切になります。
授業中に自主学習をしてしまう、いわゆる「内職」をして、授業の内容について行けなくなったことはありませんか?先生によって授業の好き嫌いが生まれてしまうかもしれませんが、高校生活のほとんどは授業に当たるので、(当たり前ですが)高校の授業をよく理解して勉強することが最も効率的です。
高校一年生の終わり時点で、数IA/IIBの基礎・標準問題が安定して解ける状態であり、英語の基礎文法・単語の定着ができていれば、かなり順調に進んでいると言えるでしょう。
高校二年生
高校三年生なるとひたすら応用や練習を繰り返すことになるので、東京農工大学を受ける上での最重要科目(数III, 物理, 化学)の学習を加速し、高2の冬までに一通り終えることができれば、受験でかなり優位に立つことが出来ます。
4月~9月
| 教科 | 学習内容 |
|---|---|
| 数Ⅲ | 計算練習を徹底し、網羅系参考書を一通り終わらせる。 |
| 英語 | 共通テストレベルの長文問題演習を開始。 |
| 物理・化学 | 応用問題集に進み、分野ごとの典型問題を習得する。 |
長文読解のスピードは、正直慣れの部分がかなり大きいので、共通テストレベルの長文なら読み慣れているレベルになるのが好ましいです。一度取り扱った問題文でも構わないので、長文を読まない日はないようにしましょう。
10月~3月
今まで本格的に受験勉強をしていない人も、この時期から本腰を入れる人がほとんどでしょう。受験本番の一年前ということで、ここでは共通テスト、二次試験に分けてスケジュールを書きます。
| 教科 | 学習内容 |
|---|---|
| 共通テスト | 国語・社会などの共通テストでのみ使う科目の知識定着を図る。模試を意識した学習を開始。 |
| 二次試験 | 農工大の二次試験過去問(直近数年分)を「試しに」解き、レベルと傾向を把握する |
| 理科 | 物理・化学の教科苦手分野を洗い出し、集中的に克服する。 |
共通テストでのみ使う科目の中で、特に現代文に関しては成績を急にあげることは難しいので、高校一年生から集中して勉強することをおすすめします。古語単語についても一年生時に定着しているのが好ましいです。この時期は主に古文の難しい文法や、漢文の知識の定着を図りましょう。
また、二次試験の過去問を試しに解いてみることはとても大切です。敵のことを知らなければ戦えません。高校三年生の本格的な演習に入る前に、今の自分の実力を知っておきましょう。
高校三年生
4月~9月
| 教科 | 学習内容 |
|---|---|
| 共通テスト | 共通テスト形式での演習を週に数回取り入れ、時間感覚を養う。 |
| 二次試験 | 農工大の過去問演習を本格化(10年分を目標)。時間配分、解法の記述方法を確立する。 |
| 理科 | 難易度の高い二次試験対策問題集(ハイレベルな問題集、大学別対策など)に着手。 |
共通テストで大切なのは、時間感覚です!慣れるまで繰り返しましょう。
また、二次試験のどのパートにどれくらいの時間をかけるのか(時間をかけても解けない場合の最終デッドラインの時間など)を決めておきましょう。この時間感覚は自分固有のものなので、自分で確立する必要があります。
10月~本番直前
| 教科 | 学習内容 |
|---|---|
| 共通テスト | 国語・社会・理科基礎は安定して目標点を取れるように調整。最新の過去問を解く。 |
| 二次試験 | 他の旧帝大や類似大学(例:東工大、筑波大など)の過去問から、良質な問題をピックアップして演習し、応用力を高める。 |
| 二次試験直前 | 農工大の過去問の解き直し(特に間違えた問題)。新しい問題には手を出さず、すでに学習した内容の完璧な定着を目指す。 |
共通テストも二次試験もそうなのですが、最新の過去問が最も本番の形式に近いことが予想されます。よって、最新の過去問を受験直前まで残しておき、近くなったら仕上げとして解く、という方法もかなりおすすめです。
まとめ|東京農工大学を目指すなら、一年次からの戦略と管理が大事
ここまで見てきたように、東京農工大学では日常生活に密着した問題の研究が評価されており、その技術は最先端です。そのため、学部生の院への進学率も70%以上に及びます。
そんな東京農工大学の偏差値は平均60前後であり、余裕を持って試験に合格するには、試験日から逆算して、一年生から計画を立てて学習を進めていく必要があります。
自分で分析し計画を立てるのが苦手な人は、168塾のようなコーチング塾の利用を検討してみましょう!応援しています。
戦略的な学習ならオンライン学習管理塾の168塾がおすすめ
「1人で毎日の学習を継続することが難しい…」と感じる方は、168塾のサポートを受けてみませんか?





168塾では、専用の学習管理アプリを使用して、学習計画作成と徹底した学習管理の指導をうけられます。学習の方針で悩んでいたり、自力で学習継続が難しい人におすすめです!
- あなた専用の学習計画 × 週次面談でサポート
- 毎日、応援アドバイスで勉強習慣定着を徹底サポート
- 学習戦略プランナー×学習管理コーチのW指導体制
\今の勉強法で大丈夫?プロがあなた専用の計画を作成!/
