総合型選抜で受験したいけど、自己推薦書って何書くの?
文章書くの苦手だし、自信ない・・・
総合型選抜での入試方法を導入している大学も多くあるので、利用を検討している受験生も多いことでしょう。
しかし、総合型選抜には一般入試では用意する必要のない独自の書類の提出が求められます。文章を書くことに抵抗がある人は、その書類が理由で諦めてしまう人も少なくありません。
文章を書くのが苦手でも大丈夫!自己推薦書はコツさえつかめば誰でもちゃんと書けますよ!
この記事では、自己推薦書の書き方やコツについて詳しく解説していきます。自己推薦書と聞くと抵抗があるかもしれませんが、ポイント抑えることで書きやすくなります。ぜひ参考にしてみてくださいね!
・自己推薦書は準備が大事
・構成次第で評価の高い自己推薦書ができる
・ブラッシュアップさせるには添削が近道
東北大学教育学部在学中に起業。現在はオンライン個別指導塾168塾の運営を行う。
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1年間の予備校浪人生活を経た後、東北大学教育学部に入学。ベンチャー企業2社で実務経験を積んだ後、浪人時に感じた大手予備校への違和感を基に、「168塾」の立ち上げ・運営。
自己推薦書ってなに?
大学受験では、一般選抜だけでなく「総合型選抜」や「学校推薦型選抜」といった入試方式があります。
これらの方式では、面接試験などに加えて、自己推薦書や志望理由書などの提出書類が大きな役割を果たします。
自己推薦書とは、試験の点数だけでは分からない受験生の個性や実績、強みを大学に伝えるためのものです。「何を書けばいいのか分からない…」と感じる方も多いですが、この文章によって大学側に「ぜひこの学生に入学してほしい」と判断してもらえるかもしれない、重要な文章になります。
あなたの魅力を十分に伝えられるように、部活動やボランティア活動での経験、目標に向けてこれまで努力してきたことなど、日々の頑張りを具体的にアピールしていきましょう。
自己推薦書を書くための準備
自己推薦書は、しっかりとした準備があってこそ説得力のある内容が書けるものです。
志望大学の情報収集、自己分析、書きたい内容の整理、アドミッションポリシーの確認などが欠かせません。
こういったステップを踏み、具体的なエピソードや、入学後の自分までアピールすることができれば、「この学生に入学してほしい!」と思わせる自己推薦書に一歩近づくことができるしょう。
ここからは、それぞれの準備の内容について紹介していきます。
志望大学の情報を調べる
まずは、志望大学についてしっかりとリサーチしましょう。
各大学や学部には独自のアドミッションポリシー(入学者に求める人物像)やディプロマポリシー(卒業や学位の授与の判断基準)があります。これらを確認することで、大学側がどんな学生に入学してほしいかを把握できます。
例えば、志望する大学が「主体的に学ぶ意欲のある学生」をアドミッションポリシーに掲げているのであれば、
「目標である海外留学を目指して、英会話習得のためにボランティア活動や英会話サークルへの参加に取り組んでいます。」
といった具体的なエピソードを記入します。「目標のために自ら学ぶ姿勢を持っている」ということが伝えられるので、大学が求める人物像と自分の強みが一致していることが表現できます。
自己分析をする
次にじっくり取り組みたいのが自己分析です。これまでの経験や活動を振り返り、自分の強みや価値観、将来の目標を明確にしましょう。家族や友人に自分の強みを聞いてみるのも一つの方法です。
以下に自分の強み関する文章の一例を載せますので、参考にしてみてください。
「私は高校受験で第一志望校に合格することができず、挫折を経験しました。そこで、高校生活では勉学に励むことを心に決め、部活動と両立しながら計画的に学校の授業の予習・復習や定期試験対策に取り組むようになりました。結果として、高校3年間で高い評定平均を取ることができ、クラスでも常に上位の順位を維持することができています。忙しい学校生活の中でも計画を立てて継続して取り組むことで成果が出せることで、自信が持てるようになりました。」
実際のエピソードを入れることで高い説得力のある文章を作ることができます。ぜひ取り入れてみてくださいね。
書きたい内容をまとめる
最後に、書きたい内容を整理しましょう。
まずは、構成を大まかに決めて、どのエピソードをどの順番で紹介するか考えます。
この段階ではまだ文章を書き始めないで、箇条書きやメモ程度でアイデアをまとめておくと、その後スムーズに進められます。
大学のフォーマットに沿った内容を意識し、伝えたいことをできるだけコンパクトに絞ることも重要です。
ここまでしっかりと準備が整えば、ある程度スムーズに自分の考えを文章で表現することができるようになりますよ。
自己推薦書の書き方とは?
ちゃんと自分で自己推薦書を書けるか自信がないなー・・・
大丈夫ですよ!自己推薦書を上手に書くためには、実はコツがあるんです!
ここからは、自己推薦書を書くためのコツについて詳しく紹介していきます。作成時に意識することで、読む側に明確に伝わりやすくなり説得力のある内容にできるので、ぜひ取り組んでみてください。
論理的な構成を意識する
自己推薦書では、論理的な流れを意識することが大切です。まずは「結論」から始め、次に「その理由」、その次に「具体的なエピソード」、最後にまた「結論」でまとめるように書くと、読み手に伝わりやすくなります。
このような書き方の基本はPREP法と言われており、ストーリー性が生まれやすく内容が相手にしっかり伝わる書き方になっています。
例えば、「私は○○大学の××学部で△△を学びたい」という結論から始め、その理由や動機を順序立てて述べていき、最後にまた結論で締めくくると、明確で説得力のある文章ができるでしょう。
エピソードを取り入れる
具体的なエピソードを盛り込むことも大切です。エピソードは、自分の強みや経験を具体的に伝えることができます。
単に「私は努力家です」と書くのではなく、例えば
「高校時代に部活動でキャプテンとしてチームをまとめ、〇〇大会で△△という成績を残した」
などを挙げると、よりリアルで説得力が加わります。
エピソードを通して読み手に感情移入を促すことで、記憶に残りやすい自己推薦書を作ることができますよ。
入学後の目標を含める
最後に、入学後の目標も明確に書いておくことも大切なポイントです。
大学でどのようなことを学びたいのか、そして将来は大学で身に付けた知識をどのように活かしたいのかまで具体的に示すことで、あなたの意欲を伝えられます。例えば、「貴学で学んだ知識を活かし、将来には〇〇の分野で△△のような仕事を通して活躍したい」といった具体的で明確な目標を示すと効果的です。
これにより、大学側に入学に向けた熱い想いをしっかりと感じ、入学後の活躍への期待を持ってもらいやすくなります。
【例文紹介】評価の高い自己推薦書の書き方
ここからは実際の自己推薦書の例文を紹介していきます。書き方のイメージがつかないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
例文① 国際系学部
私は、中学生の頃に両親の仕事の都合で、2年間アメリカで生活していました。アメリカでは初対面の人に対しても積極的でフランクなコミュニケーションを自然に取る人が多いことにとても驚かされました。
「恥ずかしくて声がかけられない」「声をかけて変に思われないか」といったことばかり気にしていた引っ込み思案の私にとっては衝撃を受ける文化の違いでした。
しかし、そこでの生活を送る中でコミュニケーションを取ることで豊かな人間関係が築けること、きっかけを自分から作ることで自信になることを学びました。日本に帰国してからも、アメリカで学んだことは活かされ、人とのコミュニケーションを取ることに抵抗がなくなりました。おかげで、自分の可能性を広げる機会が増えたと感じています。
自分の価値観だけに縛られるのではなく、広い視野を持つことの重要性を体感し、より多くの文化や価値観に触れたいと思い貴学を志望しました。これからのグローバルな世の中で活躍できる多様性のある人材になれるよう、学んでいきたいと考えております。
例文② 教育系学部
私は高校ではサッカー部に所属し、部活動を通して心身共に鍛えることができたと実感しています。スポーツは、ただスキルを磨くだけでなく目標に到達するために自分に何ができるのかを真剣に考えて行動に起こすことが求められます。
私は、高校2年生の頃に県大会出場が決まる試合で敗退するという悔しい思いをしました。高校3年生では同じことにならないよう、何ができるかを部員全員で話し合い1年後に向けて真剣に練習に取り組みました。部員同士で意見が対立したり、モチベーションがずれたりと衝突することは多々ありましたが、私は丁寧に話を聞いて相手の気持ちを受け止められる自分の長所を活かし、一人ひとりの部員の話をじっくりと聞いて「何が問題なのか」を明らかにして解決するように努めてきました。結果として、部員全員で目標に向かって練習を続けることができ、1年後の大会では県大会出場を果たしました。
この経験を通して、スポーツの取り組むことの意義を知ることができ、多くの生徒たちの成長をスポーツを通して支えていきたいという思いから、体育教師という夢を持つことができました。貴学での体育学や教育学を深く学べるを通して、自分の強みを生かしながら夢を実現していきたいと考えております。
ここで紹介したのはあくまで例文です。自分らしい文章で臨むことが大切なので、ぜひ書き方のイメージとして参考にして作成してみてください。
自己推薦書をよりよくするためにやっておきたいこと
自己推薦書を一度書き終えたら、さらに質を高めるためにいくつかの工夫をしてみましょう。この段階でしっかり確認しておくと、自己推薦書のクオリティがぐっと良くなります。
すぐにできることばかりなので、ぜひ実践してみてください!
自分で声に出して読み直す
まず、完成した自己推薦書を声に出して読んでみましょう。声に出して読むことで、文章の流れや言葉の響き、リズムが掴みやすくなり、読み手がどのように感じるかを自分で体感できます。
文章が不必要に長くなっていたり、無駄に感じる部分があったりと、伝わりづらい表現は声に出すことで気付けることが多いのでおすすめです。客観的な視点で内容を改善する手助けになるでしょう。
添削してもらう
第三者に添削をしてもらうことも効果的です。自分だけでは見つけにくいミスや不自然な表現も、第三者の目から見ると気付くことが多いものです。
可能であれば、大学受験に詳しい先生や、塾などの先生にも見てもらいましょう。第三者からフィードバックをもらうことで、より客観的で一貫性のある内容に仕上げることができます。
入念に添削してもらいフィードバックを受けるためにも、時間に余裕を持って準備を進めておくことが重要です。
自己推薦書をブラッシュアップすれば合格に近づく!
自己推薦書は、準備とブラッシュアップが鍵です。
論理的な構成や具体的なエピソードや入学後の目標をしっかり盛り込み、読み直しや添削を行うことで、内容をより充実させることができます。
時間に余裕を持ち、最後まで丁寧に仕上げることで、合格に近づくことができますよ。
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