高校に入ってから定期テストで点が取れない…
時間ばかりかかって効率的な勉強ができていない…
どうすればテストの点数を上げられるんだろう?
そんな風に悩んでいる高校生に向けた記事です。
高校生が定期テストで高得点を取るための勉強法や計画の立て方についてまとめたので、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。
・高校のテストは中学のときより遥かに難しい
・高校生らしい勉強方法を身に付ける必要がある
・科目別のテスト勉強法も紹介
東北大学教育学部在学中に起業。現在はオンライン個別指導塾168塾の運営を行う。
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1年間の予備校浪人生活を経た後、東北大学教育学部に入学。ベンチャー企業2社で実務経験を積んだ後、浪人時に感じた大手予備校への違和感を基に、「168塾」の立ち上げ・運営。
高校の定期テストで高得点を取るメリット
そもそも定期テストで高得点を取るメリットとはなんでしょうか。
中学のときは、高校入試の合否判定のために内申点も加算されるので、否応なく定期テストで点を取る必要がありました。大学入試にも内申点が必要なのでしょうか?
実は大学入試の場合でも、総合型選抜・学校推薦型選抜(かつて「推薦入試」や「AO入試」と呼ばれていたタイプの入試)を受けるなら内申点が必要。出願のための要件に「評定平均いくら以上」という項目が通常はあるためです。
ただし大学入試の一般入試では評定平均が不要、またはあったとしても極めてわずかしか加点されないケースがほとんどなので、最初から一般入試を考えている人には内申点そのものはあまり重要ではありません。
しかしその場合でも、定期テストを通じてそこまでの学習範囲の内容を身に付けることで、スムーズに受験勉強を始められます。決して「一般入試だから定期テストはどうでもいい」ということではありません。
中学と高校の定期テストの違い
同じ「定期テスト」と名前がついていても、中学と高校では違う部分があります。ここを勘違いして、中学のときと同じ感覚でテスト勉強を始めてしまい、悲惨な結果を出してしまう高校生はとても多いです。
まずは中学と高校の定期テストの違いについてしっかり把握しましょう。
1.内容が難しい
1つめの違いは「内容が難しい」こと。
なに当たり前のことを言っているんだ?と思うかもしれませんが、ここを感覚的にしっかり納得することが高校生のテスト勉強の始まりです。
中学の勉強は義務教育なので、全国民が最低限身に付けておくべき内容です。それに対して高校の勉強、特に大学を目指すような高校での勉強は「大学で高度な専門家になるための準備」なので、非常に難しくなります。
例えば大学に入って薬剤師になる場合、大学では高度な化学を学びます。そのための準備をするのが高校の「化学基礎・化学」という科目なので、なかなか難しい内容になることが納得できるでしょう。
2.範囲が広い
2つめの違いは「範囲が広い」こと。
この「広さ」は、ページ数などの数値で表されるものではなく主観的なものです。そのため具体的に表現するのは難しいのですが、中学時代と同じ感覚で準備を始めると「テスト開始までに間に合わなかった!」となりやすいのが高校のテスト勉強です。
テスト前に部活が休みになる期間は中学のときと変わらないので、その限られた期間をどのように使っていくか、工夫と戦略が必要になってきます。
3.課題が多い
3つめは「課題が多い」ことが挙げられます。
課題に苦しむ高校生はとても多いですね。「高校の数学の宿題が多すぎる」という特集記事が東京新聞で組まれたこともあるくらい、今や社会問題の側面もあるほどです。
数学に限らず、英語や国語など他の科目の課題もどんどん出されるので、全部合わせると課題をやるだけで時間が飛ぶように過ぎていく…という感覚になるのが高校生だと思います。
時間が足りなくて答えを写すだけになってしまうケースもあるでしょう。このように課題が多いことに対しても、何らかの方法で対処していかねばなりません。
高校のテストの点数を上げる方法
中学と高校での定期テストの違い、特に負担の大きさについて説明してきました。
それでは高校の定期テストで点数を上げる方法はどんなものでしょうか。1日でテストの点数を上げる方法があればいいのですが、残念ながらそのような方法はありません。以下のように地道に対処していく必要があります。
提出課題には前倒しで取り組む
まず提出課題については、提出日はテスト期間かもしれませんが、課題になりそうな問題集の範囲は前もって分かっていることが多いのではないでしょうか。
その場合、テスト期間に入る前から、毎日課題を少しずつ消化していくことが望ましいです。
特に数学や英語の場合、学校で教わった範囲の課題にすぐ取り組むことで、学習内容が定着して次の授業も理解しやすくなります。
テスト勉強は2週間前から
テスト勉強は1週間前から始めるケースが多いのではないかと思いますが、2週間前から始めるのがおすすめです。
高校の定期テストは「内容が難しい」「範囲が広い」という特徴があるので、これに対応するには単純に準備期間を延ばすのが有効だからです。
2週間前は、まだ部活も続いていて大変だとは思いますが、毎日少しでも時間を取って、テスト勉強を始めましょう。
問題を解く前におさらいをする
いざテスト勉強を始めるとき、いきなり問題集の問題を解き始める人も多いと思いますが、これをやめましょう。
問題を解く前に、学校のノートや塾のテキストを読み直し、おさらいをすることが必要です。
なぜなら、テスト前に問題演習をする頃には内容を少し忘れかけているのが普通だからです。数学の公式が3つあるのに2つしか覚えていない状態で問題を見ても、その忘れている1つを問われていたらどうしようもありません。
高校の定期テストは内容が難しく、範囲が広いからこそ、一度聞いたぐらいでは覚えておけないんだ!という意識を持ちましょう。そうすれば、問題を解く前に一度おさらいをしようという気持ちに自然になりますよ。
前日には演習を心がける
テストの前日まで提出課題に追われるケースがありますが、これはもったいないことですね。
テストの前日は、翌日に出そうな問題をもう一度解き直す演習をするのがおすすめです。
入試や模試と違って、定期テストは「問題集の何番から何番の中から出します」という風に、出題される問題が決まっていることが多いと思います。
それならば、その問題をしっかり練習しておいて、問題をパッと見たときにサッと解けるようにしておくのがおすすめです。
ただしこのような練習をやりすぎると、模試や入試で初見の問題を見たときに「この問題は見たことないから解けない」となりやすいので、一般入試を受ける予定の人は「なぜこの問題はこの公式で解くのかな?」と考えるクセもつけておきましょう。
科目別のテスト勉強法
ここでは科目別のテスト勉強の方法をまとめます。ぜひテスト勉強の参考にしてくださいね。
【英語】教科書の英文を暗唱・単語の暗記
英語は出題範囲の英文を覚えていないと解けないことが多いと思います。そのため、教科書の範囲の英文を音読し、できれば英文そのものを暗記してしまうのがオススメです。
また、単語テストなどが出題される場合には、その範囲の単語も確実に覚えておきましょう。
ここまで済んでまだ時間があれば、文法事項をしっかり把握し、応用問題が出たときにも対処できるようにしましょう。
【数学】 式を立てる根拠を把握して演習
数学は提出課題などでとにかく問題演習をすることになると思います。
定期テストの場合は出る問題が決まっているので、演習をすればするほど点数アップにつながるでしょう。
ただし、模試や入試では初見の問題を解かねばなりません。そのため、一般入試を目指す人や、総合型選抜・学校推薦型選抜でも学力審査がある人は、「なぜその式を立てるのか」ということを意識しながら演習することがオススメです。
【国語】 授業中のノートをしっかり復習
国語は英語と似ていて、出題範囲の教科書の文章がそのまま出ることが多いでしょう。
授業中に書いたノートを取り出し、文章のどこでどんな説明がなされたかを、一通りゆっくり読み直しておきましょう。
ここでポイントなのは「ゆっくり」読み直すことです。ネットニュースを読むようなスピードで流し読みをしてしまうと、難しい国語の内容は頭に入りません。
そのため、「ゆっくり読んでるな~」と感じられるようなスピードで、じっくり理解しながら読んでいきましょう。
【理科】法則を理解するのが最優先
理科は、暗記すべきことは暗記し、計算問題については法則や原理を理解して練習することが大切です。
物理や化学の法則は、数学に比べると量が少ないはずですが、自分で思いつかないような法則が多いので、しっかり教科書やノートを読み直しましょう。
一度覚えてしまえばあとは簡単に解けることも多いので、まず法則や原理を理解することを重視してください。
【社会】暗記部分は一問一答などで反復
社会は暗記が多いので、教科書とノートでしっかり暗記し、暗記したことを一問一答形式の問題集などで反復演習することがオススメです。
テスト直前に着手しても間に合うことが多いかもしれませんが、もし一般入試で受験する予定があるなら、もう少し余裕を持って勉強を始めるとよいでしょう。そうすればテストが終わっても知識が頭に残るので、受験勉強がラクになりますよ。
コツを押さえて高校の定期テストの点数を上げよう
高校生になるとすごく難しく感じる定期テスト。でも、高校の定期テストならではの特徴を把握し、正しく対策すれば決して無理なものではありません。
この記事では、以下のような対策方法を紹介してきました。
- 提出課題は前倒しで
- テスト勉強は2週間前から
- 問題を解く「前に」おさらい
- 前日には演習をする
参考になることがあれば、ぜひ一つでもご自身の勉強に取り入れてみてください。
定期テストを通じて学力をつけて、希望の進路を実現できるよう頑張ってくださいね。
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