群馬大学医学部はやばい?やばいと言われる理由を徹底解説

医学部なのにやばいと言われる理由は何?
国立医学部を目指しているけれど、群大を選んで後悔しないだろうか……
検索窓に「群馬大学 医学部」と打ち込むと、検索候補に「やばい」と出てくることがあります。医学部受験を控えている方にとって、かなり不安になる言葉でしょう。
群馬大学医学部は、決して悪い意味の「やばい」大学などではありません。むしろ、80年も歴史を持つ旧制医療専門学校を前身とした、北関東を代表する伝統ある名門校です。
なぜ「やばい」といった評価が散見されるのでしょうか。本記事で、過去の不祥事や最新の偏差値など、客観的なデータを用いて見ていきましょう。
- 過去に発生した大規模な医療事故が「やばい」と言われる理由?
- 偏差値は国立医学部の中堅上位に位置する。
- 現在は改革が進み、重粒子線治療などの最先端医療と、手厚い教育体制が最大の強みとなっている。

独学で東北大学医学部に現役合格。塾講師として指導を行う中“塾外の時間”の使い方こそが成績向上の鍵だと気づき、1週間=168時間に着目したオンライン学習管理塾「168塾」を創設。全国の受験生を支援している。
詳しくはこちら
現在は東北大学大学院加齢医学研究所にて、脳科学と教育を融合させた研究を行うと同時に、東北大学病院 認知症外来で診療に携わる現役医師でもある。学術と現場の両視点から、「自走力を育む学習法」の確立を目指し、受験にとどまらない“生きるための学び”を提唱。

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群馬大学医学部の基本情報
まずは群馬大学医学部の情報をご紹介します。
| 項目 | 内容 |
| 大学名 | 群馬大学 |
| 設置種別 | 国立大学法人 |
| 所在地 | 昭和キャンパス(群馬県前橋市昭和町3-39-22) |
| 創立 | 1943年(前橋医学専門学校として設立) |
| 学部構成 | 医学部(医学科・保健学科)、理工学部、共同教育学部、情報学部 |
168塾編集部医学部の学科構成は以下の通りです。
医学部の学部構成
医学科
医師免許取得を目指す6年制課程。重粒子線医学や内分泌学などの分野が強み。研究に興味がある学生にはMD-PhDコース、というものがあります。
MD-PhDコースでは、医学科の授業は通常どおり受け、夕方などの時間を利用して研究室での活動に参加する方式をとっており、医学部は6年間で卒業できます。
保健学科
| 看護学専攻 | 基礎から応用まで、高度な医療知識を持つ看護職を育成。 |
|---|---|
| 検査技術科学専攻 | 検査技術科学分野の専門知識や技術を学べる。臨床技師を育成。細胞検査士養成コース(定員5名程度)も設置しています。 |
| 理学療法学専攻 | 机上での学習だけではなく、臨床での体験や実習などの学習への支援を重視し、リハビリテーションの専門家を育成。 |
| 作業療法学専攻 | 生活をデザインし、共生社会を支える作業療法のリーダーを育成。こちらも能動的にリハビリテーションを学ぶことができます。 |
群馬大学医学部が「やばい」と言われるのはなぜ?その背景と検証
なぜ、名門であるはずの国立医学部が「やばい」という言葉で検索されるのでしょうか。ここでは、考えられる理由を3つ挙げています。
- 過去の重大な医療事故
- 偏差値が国立医学部の中で「狙い目」とされる風潮
- キャンパスの立地
①過去の重大な医療事故
「群馬大学医学部 やばい」と検索される最大の理由となっていると考えられるのが、2014年に発覚した腹腔鏡手術を巡る医療事故です。
2010年~2014年の間に手術を受けた患者のうちの8人がその後死亡していた、というもので、かなり大きな事故です。
この問題は、2010~14年の間に腹腔鏡手術を受けた患者のうち8人が相次いで死亡していたことを、14年11月に読売新聞がスクープして発覚。その後、開腹手術でも死亡例のあることがわかり、日本外科学会の調査対象となった死亡例50例のうち30例が同一医師の執刀によるものと判明した。
この事件は当時、全国ニュースで大々的に報じられ、「群馬大学附属病院は事故を起こした大学だ」というイメージが定着してしまいました。受験生の間でも「群馬大学はやばい大学だ」という心理的抵抗を生む結果となったのです。



ここから安全管理において、どのような取り組みがなされたのでしょうか。
しかし、これは10年以上前の出来事です。現在は病院長をはじめとする組織体制が刷新されています。
また、医学部における教育においても、医療の安全を第一に掲げられています。
全国の医学部の中でも先駆けて「医療の質・安全学講座」を設置しており、安心・安全で質の高い医療を提供する人材の育成を目指しています。6年聞を通して、基礎・臨床医学の知識・技能に加え、行動科学やシステム思考、コミュニケーション、チームワーク、患者参加型医療など、幅広く学べるカリキユラムを提供し、様々なバックグラウンドを持つ患者さんやご家族の多様なニーズに対応できる医師としての力を身につけます。
②偏差値が国立医学部の中で狙い目とされる風潮
医学部受験生の間では、群馬大学は共通テスト重視で二次試験の点数の配分が特殊なことから、旧帝大や都市部の医学部を諦めた層の受け皿のように言われることがあります。
これが、「第一志望で行くにはやばい大学だ」という意見に繋がっていると思われます。
では実際に偏差値や二次試験の点数の配分を見ていきましょう。
群馬大学医学部の偏差値(2025年度)
| 学部・学科 | 日程 | 偏差値 | 共テ得点率 |
| 医学部 医学科 | 前期 | 69 | 84% |
|---|---|---|---|
| 医学部 保健学科(看護科学) | 前期 | 52 | 63% |
| 医学部 保健学科(検査技術科学) | 前期 | 55 | 71% |
| 医学部 保健学科(理学療法学) | 前期 | 54 | 71% |
| 医学部 保健学科(作業療法学) | 前期 | 53 | 67% |
| 東北大学 医学部医学科 | 前期 | 72 | 90 |
医学科の偏差値69が「やばい」など、客観的に見ればあり得ない話です。全受験生のトップ数パーセントしか入れない超高難易度であります。
東北大学の医学部と比べてみると、共通テストの得点率が6%低くなっています。たしかに旧帝大や私立のトップクラスの大学の医学部と比べると低くなってはいますが、楽に合格できる範囲では決してないです。



共通テスト9割を取れる人も、その日の体調によって取りこぼしてしまう程度の差しかありません。
医学部医学科の配点比率(2025年度入試)
ここでは医学部医学科の前期入試の、共通テストと個別試験の配点比率を見ていきます。配点の比率はこちらです。
| 科目 | 必須/選択 | 配点 |
|---|---|---|
| 国語 | 必須 | 100 |
| 数学Ⅰ・A | 必須 | 100 |
| 数学Ⅱ・B・C | 必須 | 100 |
| 英語(リーディング) | 必須 | 80 |
| 英語(リスニング) | 必須 | 20 |
| 地総、地理探究 | 選択 | 50 |
| 歴総、日本史探究 | 選択 | 50 |
| 歴総、世界史探究 | 選択 | 50 |
| 公共、倫理 | 選択 | 50 |
| 公共、政・経 | 選択 | 50 |
| 物理 | 選択 | 100 |
| 化学 | 選択 | |
| 生物 | 選択 | |
| 情報Ⅰ | 必須 | 25 |
個別試験の配点はこちらになります。
| 科目 | 必須/選択 | 配点 |
|---|---|---|
| 数学Ⅰ | 必須 | 150 |
| 数学Ⅱ | 必須 | |
| 数学Ⅲ | 必須 | |
| 数学A | 必須 | |
| 数学B | 必須 | |
| 数学C | 必須 | |
| 物理基礎・物理 | 必須 | 150 |
| 化学基礎・化学 | 必須 | |
| 小論文 | 必須 | 150 |
| 面接 | 必須 |
合計すると、共通テストの配点が475点で、個別試験の配点が450点となっています。



面接があるとはいえ、共通テストの比率が個別試験を上回っていることがわかりますね。
さきほど引き合いに出した東北大学医学部の配点比率は、共通テストが550点、個別試験が2200点です。まったく違うことがわかります。
共通テストの比率が大きいことから、旧帝大や難関私立医学部を目指す人から狙い目とされ、結果第一志望にするのには「やばい」という感想を抱いてしまうのかもしれません。
③キャンパスの立地
「北関東の田舎にある」というイメージが、都会志向の強い若者から「やばい」と揶揄される原因になっている可能性があります。群馬大学医学部がある昭和キャンパスは、閑静な住宅街にありますが、東京のような華やかさはありません。
駅からはかなり距離があり、周りに遊べるような公共施設はあまりない。県庁所在地だが期待しないほうがいい。高崎まで行けばある。
立地やアクセスに関して言うと、ご飯を食べる場所の選択肢がない、バスの本数が少なくて混む、などネガティブな意見も目立ちます。
しかし、医学部は6年間、膨大な勉強量と実習に追われる場所です。



誘惑の少ない環境は、むしろ国家試験合格を目指す上ではメリットと言えるでしょう。
群馬大学医学部の強み
次に、群馬大学医学部が業界でどのように評価されているかなど、強みを詳しく解説します。
- 世界をリードする重粒子線医学研究
- 「地域医療」のリーダーシップ
- 教育・研究体制の質へのこだわり
①世界をリードする重粒子線医学研究
群馬大学医学部は、世界でも数少ない「重粒子線がん治療」の拠点を持っています。
Q1-1 重粒子線治療とはどんな治療ですか?
放射線治療の中で、ヘリウムイオンより重い粒子線を体に照射してがんを治療するものを重粒子線治療と言います。 群馬大学を含め、現在治療を行っている施設では全て炭素イオンを用いるので、炭素イオン線治療とも言います。



これは、最先端の放射線治療の一種で、日本国内でも限られた施設でしか行えません。
Q1-11 群馬大学の他に現在重粒子線治療を行っている施設はどこですか?
日本では、現在、量子科学技術研究開発機構 QST病院(旧 放射線医学総合研究所病院)、兵庫県立粒子線医療センター、九州国際重粒子線がん治療センター、神奈川県立がんセンター、大阪重粒子線センター、山形大学医学部東日本重粒子センターで治療を行っています。
日本では、この治療を行っているのは6つしかありません。そのうちの1つがこの施設があることで、放射線腫瘍学や核医学の分野において、群馬大学は高く評価されています。これほど高度な技術を持つ大学を悪い意味で「やばい」と呼ぶことはできないでしょう。
②地域医療のリーダーシップ
群馬大学は地域医療に貢献できる人材を育成しており、地域医療においてリーダーシップを発揮しています。
群馬県の地域医療に貢献したいという強い意思を持って、これまでに250名を超える「地域医療枠学生」が群馬大学で学んでいます。学生時代から地域医療マインドを培っていけるよう、「群馬県キャリア形成卒前支援プラン」に沿って、低学年から医師不足地域での地域医療体験セミナーや地域医療枠上級生との情報交換会など、複数の活動に参加します。
医学生自らが「地域で」学ぶことを通じて、医師としての将来像を描きながら県内の医療情勢について関心を深めていきます。
地域医療研究・教育センター、群馬県、関連医療機関と連携し、地域医療に関心のある医学生を「オールぐんま」で支援しています。



「群馬県キャリア形成卒前支援プラン」は、地域医療に貢献する意識を高めるために、一年次から実施されるものです。
群馬大学の医学部の地域医療枠の学生は、一年次から県庁訪問や、臨床研修病院等見学バスツアーに参加し、「自分は地域医療に貢献するんだ」という意識を高めることができます。
意識を高められるだけでなく、「地域医療体験セミナー in 群馬」など実際に地域医療を体験することができます。



群馬県の地域医療に貢献したい人にとってはこれ以上ない環境です。
③教育・研究体制の質へのこだわり
群馬大学は少人数教育やシミュレーション医療教育に力を入れています。
附属病院には、シミュレーション教育施設である「スキルラボセンター」があります。
当センターは、群馬県内の全ての医療従事者と、本学学生のための、シミュレーション教育施設です。目的や人数に応じて利用できる4つのスペースと、豊富なシミュレータが特徴です。当センターの設備を使って、医療技能習得のための講習会や、個人でのトレーニングを行うことが出来ます。担当の臨床工学技師が、シミュレータの使用をサポートします。



約50のシミュレータをスキルラボセンターで活用することができます。
現場で活躍することができる医師になるための教育が充実していると言えます。
群馬大学医学部に向いている人・向いていない人
他人の「やばい」という評価に左右されないように、自分の適性を見極めるための指標を提示します。
- 最先端のがん治療を学びたい人: 重粒子線治療施設を活用した研究や臨床は、他大学では得られない経験です。
- 北関東で医師として活躍したい人: 群馬・栃木・埼玉北部の医療現場で群大のネットワークを活かすことができるでしょう。
- 静かな環境でじっくり医学に向き合いたい人: 繁華街から離れたキャンパスは、誘惑に負けず勉強に没頭したい学生に最適です。
- 「大学名」のブランドだけで人を判断したい人: 旧帝大(東大・京大など)の肩書きがどうしても欲しいなら、群大では満足できないかもしれません。
- 都会での華やかな学生生活を重視している人: 東京の中心街のような遊ぶ場所をイメージしているとギャップがあるかもしれません。
群馬大学医学部は「やばい」大学ではない!
「群馬大学医学部はやばい」と言われるのは、過去の事故のイメージが先行していることや、偏差値や配点によってほかの国立大学と比べられて判断されるからではないでしょうか。
その実態は、「医療安全」に力を入れ、かつ「最先端がん治療」の最前線を走る国立大学の医学部です。また、群馬県周辺の地域医療に貢献したいなら、大学全体がサポートする風潮もあり、最適な環境と言えます。
群馬大学医学部の共通テスト・個別試験の配点比率は、上で見た通りで共通テストの配点が大きくなっています。この点で注意が必要です。



共通テストの配点が大きいということは、「共通テストでうまくいかなかったときに個別試験で逆転できる可能性が小さい」ということです。
ということは、安定して共通テストの点数を取れる学力が必要、ということであり、結局はほかの医学部を目指した場合と同じ勉強量が必要になります。試験当日から逆算し、学習スケジュールを立て、最低でも一年次の後半には勉強をこなしていかなければ合格できません。
学習スケジュールを立てることが苦手だったり、低学年で入試のスケジュール感がつかみにくかったりするときは、168塾など学習コーチング塾の活用を検討してみてください。
ここまで読んだあなたへ。
大学受験では、
「情報を知っているか」よりも、
日々の勉強が正しい方向に積み上がっているかが結果を左右します。
大切なのは、
今の学習や計画が 「自分の状況に合っているか」 を
一度立ち止まって確認することです。
今のあなたは、次の問いに即答できますか?
- 今の成績・志望校を踏まえて、今やるべき勉強の優先順位は明確ですか?
- 今、受験までの長期計画を持って勉強できていますか?
- このまま続けて、ちゃんと前に進んでいる実感はありますか?
1つでも迷ったなら、
学習の整理が必要なサインです。
\今の勉強や計画が、ズレていないかを確認するために /
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