国公立大や難関大に行きたい…
高校1年生のときの勉強時間はどのくらい?
そんな風に思っているあなたに、大学受験に向けた勉強時間や中学との違いについて説明します。
この記事を読むと、高校1年生・2年生・3年生に必要な勉強時間や、勉強の質の確保の仕方が分かりますよ。受験勉強を早く始めて、合格を勝ち取ろう!
・高1生は平日2時間・休日4時間を最低限の目標にしよう
・高校生活は忙しいので集中できる環境の確保も大切
・テスト前に一気に勉強する中学スタイルからは卒業しよう
東北大学教育学部在学中に起業。現在はオンライン個別指導塾168塾の運営を行う。
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1年間の予備校浪人生活を経た後、東北大学教育学部に入学。ベンチャー企業2社で実務経験を積んだ後、浪人時に感じた大手予備校への違和感を基に、「168塾」の立ち上げ・運営。
国公立大学受験に必要な勉強時間は?
高校1年生の皆さん、高校生活には慣れましたか?そろそろ文系・理系の選択について考える時期でしょうか。
高校に入ったばかりなのにもう大学受験のことを考えるのか?と疑問に感じたかもしれません。しかし、大学受験は高校受験に比べると必要な準備が非常に多いため、高1から少しずつ準備を始めるのが普通です。
この記事では、国公立大学を目指すために必要な勉強時間について詳しく述べていきます。
国公立大学と私立大学では、必要な科目数が違います。
- 多くの国公立大学は「6教科8科目」
- 多くの私立大学は2教科・3教科
そのため、国公立大学を目指す場合、多くの勉強時間が必要になります。
一説によると、国公立大学に合格するためにはおよそ3,000時間以上の勉強が必要だと言われています。この3,000時間というのは、学校での授業時間を含まない、純粋な自宅学習や塾での勉強時間です。
3,000時間ってどのくらいなのか、計算してみましょう。例えば、平日に3時間、休日に6時間勉強すると仮定しましょう。そうすると1週間で27時間(=3時間×5日+6時間×2日)となります。これを1年間(=52週)続けると約1,400時間。
つまり、「平日3時間・休日6時間」を規則正しく続けても、2年間以上かかるのが3,000時間という時間です。結構大変ですね。
一方、具体的な事例として、勉強アプリ「Studyplus」の調査もあります。調査によると、東京大学に合格した生徒は高3の4月以降に2,200時間くらい勉強しているとのこと。東大に合格するぐらいの人なので、高3だけでこんなにたくさん勉強しているのでしょうね。
こういったデータや説を参考に、自分の勉強スケジュールを考えてみる必要があります。
学年別・勉強時間の平均(目安)
大学受験を目指すためには、学年ごとにどのくらいの勉強時間を確保すればよいのでしょうか。平均的な勉強時間の目安についてご紹介します。
高校1年生の勉強時間
高校1年生の皆さんは、まず勉強の習慣を身につけることが大切です。通学や学校生活に慣れることも大切ですが、できれば1学期の中間テストまでには「机に座って毎日勉強する」という習慣を確立しましょう。
国公立大学を目指すなら、平均的な高1の勉強時間は次の通りです。ただ、休日は遊びや部活で潰れることも多いでしょう。
平日:2~3時間
休日:4~5時間
この時間を確保すると、まずは「勉強する」ということが習慣になります。
高校に入ってようやく高校受験から解放され、友達と遊びたい気持ちも分かるのですが、大学を目指すのならどこかで再スタートを切らねばなりません。高1の1学期中間までにこの学習習慣がついていると最高ですね。
高校2年生の勉強時間
高校2年生になっても、部活をしている場合には、自由時間は高1のときとあまり変わらないと思います。とはいえ、集中できる時間が伸びたり、休憩時間を減らしたりすることで、1時間ぐらい勉強時間を延ばせるのが理想です。
したがって、国公立大学を目指す高2生の平均的な勉強時間は以下のようになるでしょう。高1の時と同じく、休日は潰れやすいので注意は必要です。
平日:3~4時間
休日:4~6時間
高2になると、単に学校の課題をやるとかテスト勉強を頑張るだけでなく、受験を自ら意識して勉強できるといいですね。勉強の目的意識がないと中だるみしやすいので、進路の探究なども合わせて行いましょう。
高校3年生の勉強時間
高校3年生は、いよいよ受験生として本格的な勉強が求められる時期です。特に部活動を引退した後は、勉強に集中できる時間を一気に増やさねばなりません。
平日:3~4時間(部活引退後は5~6時間)
休日:4~6時間(部活引退後は7~10時間)
このぐらい勉強すると、最初に述べた「国公立大学を目指すなら3,000時間以上」という数値に達すると思います。
部活引退後は勉強時間をグッと増やせますが、色々とやりたいことがたまっているはずなので、どんな計画で進めるとよいか、信頼できる先生などに相談しておくのもよいでしょう。
部活で忙しくても勉強時間を確保する方法
部活で忙しい高校生が効率よく勉強時間を確保する方法として、自習室や図書館の利用、スマホとの上手な付き合い方について紹介します。
家よりも自習室や図書館で
部活で疲れて家に帰ると、ついつい寝てしまったり、リラックスしすぎたりしますよね。家は本来、スイッチをオフにする場なので、それも当然です。
そこでおすすめなのが、自習室や図書館の利用です。
自習室・図書館の利点
自習室や図書館で同じ年代の高校生が頑張っている姿を見ることで、自分もやる気が出ます。また、静かな環境で集中して勉強できるので、効率も上がります。塾や予備校の自習室なら質問応対サービスもあるので、より効率的でしょう。
図書館利用場の注意点
スマホとの上手なつき合い方
スマホが近くにあると、集中力が下がるという研究結果はたくさんあります。一例としてこちらの記事を紹介します。
したがって、スマホを持ち歩かないのが一番ですが、そうもいかない場合には以下のような工夫をオススメします。
スマホを手の届かない場所に置く
勉強中はスマホをマナーモードにしてカバンに入れるか、自習室の入口で預かってもらうのがおすすめです。スマホを机の上に置くと、ついSNSやメッセージをチェックしたくなるので、スマホはとにかく目に入らない場所に置くべきでしょう。
休憩時だけスマホを使う
勉強中はスマホを手の届かない場所に置き、定期的に休憩を入れることで、その時だけスマホを触るようにしましょう。そうすると勉強に集中できる時間が増え、効率が上がります。
勉強の質を高めるには?
国公立大学の受験を目指すなら、勉強時間の確保だけでなく、勉強の質を上げることも重要です。ここでは、勉強の質を高めるための具体的な方法を紹介します。
予習より復習を重視
勉強には予習・授業・復習の3つのステップがありますが、その中でも特に重要なのは復習です。なぜなら、授業の内容を仮に100%理解したとしても、復習しなければ忘れてしまい、ゼロに戻ってしまうからです。
逆に授業の理解度が50%だったとしても、復習することで理解度が高まる上に、忘れにくくもなります。
ですから、毎日の勉強時間の中に「復習」が入っているかな?と振り返るとよいでしょう。
演習の「前」に復習
問題演習を行う際には、使いそうな知識や思考回路を「事前に」思い出しておくことが重要です。
定期テスト前の数学の課題をイメージしてみてください。多くの高校生は、1ヶ月前に習った知識は忘れています。それなのに問題を解こうとするため、歯が立たず、結局は解答を見て「分かったつもり」で終わってしまいます。
そうならないために、復習ノートを作成しておき、演習前に短時間でおさらいすることをおすすめします。そうすれば、問題を解くための知識が頭に戻っているので、問題に取り組む際の効率が格段に上がります。
小テストの「後」が大事
単語テストなどの小テストを受けることもあると思いますが、小テストの「後」に復習することを強くおすすめします。
私が塾講師として20年以上、よく聞いてきた悩みは「小テストの時は覚えていたけど、翌日には忘れてしまう」というものです。
小テストの目的は、「今の時点で覚えておくべきこと」を確認することであって、小テストをクリアすること自体が目的になってはいけません。そう考えると、小テストの2日後や1週間後に再度復習することで、知識をより忘れにくい状態にすることが必要と分かりますね。
スキマ時間にすべきこと
スキマ時間を有効活用することも重要ですが、過度な期待は禁物です。スキマ時間は所詮は不規則で短いため、集中しづらく、多くのことはできません。
そんなスキマ時間におすすめなのは「手を動かさずに済む、復習タイプの勉強」です。
例えば、数学の公式や英語の熟語をまとめたノートを読む、社会の要点を確認するなどが適しています。
睡眠を削らない
睡眠は絶対に削ってはいけません。6時間睡眠を2週間続けると、集中力は酩酊状態と同じレベルにまで落ちるという研究結果もあります。
夜の睡眠時間が足りていないと、通学中や放課後に眠くなり、勉強効率が大きく低下します。理想的には7~8時間の睡眠を確保することが望ましいですが、どうしても6時間しか取れない場合は、昼休みに10分ほどの仮眠を取る「パワーナップ」を取り入れると良いでしょう。
ただ、頭がボーッとした状態で5時間勉強するより、頭がスッキリした状態で4時間勉強する方が成果につながりやすいと思いますよ。眠い人は1時間、睡眠時間を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
中学生のような学習スタイルから卒業しよう
国公立大学に進学するなら、以下のようなことが必要だと述べてきました。
- 高1の段階で毎日2時間、休日は4時間以上は勉強する
- 家に帰ると勉強しにくいので自習室等を活用する
- 復習を重視(問題演習の「前」に復習・小テストの「後」に復習など)
これらを読んで、「中学生までの自分の勉強スタイルと全然違うなぁ」と感じた人もいるかもしれません。
そうですね。国公立大学受験は、高校受験に比べると科目数も多く(6教科8科目)、そもそも学習する内容も難しいため、「テスト前に一気に勉強すればどうにかなる」というものではないのです。
同じ「勉強」や「受験」という言葉を使いますが、中身は全然違うんだ!ということを知って、高校生らしい勉強スタイルに変えていきましょう。
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