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高専とは?頭いいの?元中学校教員が高専について分かりやすく解説!

そもそも高専ってなに?

このような疑問を抱いている方はいませんか?

本記事では、高専とは何か、向いている人や学校の特徴、卒業後の進路など、高専について徹底解説します。高専への進学を検討している受験生必見です!

本記事の結論
  • 高専とは全国に58校ある5年制の教育機関。
  • 主に工業について学ぶ学校が多く、専門的な知識を身につけることができる。
  • 偏差値60以上の学科がある学校が多く(塾の推計値)、全科目しっかりと学習することが大切。
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本記事を監修する専門家
難波

独学で東北大学医学部に現役合格。指導経験の中で、“塾外の時間”の使い方こそが成績向上の鍵だと気づき、168時間に着目したオンライン学習管理塾「168塾」、東北大専門塾「Elevate」を創設。全国の受験生を支援している。

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現在は東北大学大学院加齢医学研究所にて、脳科学と教育を融合させた研究を行うと同時に、東北大学病院 認知症外来で診療に携わる現役医師でもある。学術と現場の両視点から、「自走力を育む学習法」の確立を目指し、受験にとどまらない“生きるための学び”を提唱。

本記事を監修する専門家
桑久保

東北大学教育学部在学中、自身の浪人体験から、モチベーション支援や学習戦略の大切さに気付き、オンライン学習管理塾「168塾」と東北大専門塾「Elevate」を共同創設し、IT技術を活用した学習管理で全国の受験生を支援している。

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現在は教育メディア「#スタシェア」の運営を行いながら、プロダクト開発と現場支援を両輪に、学びの選択肢と質の向上に取り組む。

目次
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高専とは?

歩く女子高生

高専とは以下のように定義されています。

高等専門学校(こうとうせんもんがっこう)は、後期中等教育段階を包含する5年制(商船に関する学科は5年6か月)の高等教育機関であり、学校教育法第115条により「深く専門の学芸を教授し職業に必要な能力を育成することを目的」として設立された日本の学校。一般には高専(こうせん)と略される。 

参照:Wikipedia

中学校卒業後に入学し、5年間(もしくは5年6カ月間)の一貫教育を受ける学校が「高専」です。
日本独自の教育システムで、海外ではほとんど設置されていません(タイなどで日本型の高専教育を取り入れた学校が国立高専機構の支援で開校した例はあります)。

実践的な知識を持つ技術者を養成することを目的とし、1年生から専門科目の授業や実験・実習を通じて、理論と実践の両方を学ぶといった特徴があります。

高専で学べる専門分野

高専では主に理工系の専門分野を学ぶことができます。機械工学、電気電子工学、情報工学、建築学、環境工学、材料工学、バイオ系など、多岐にわたる分野がありますが、工業系の分野が圧倒的に多いです。

全国の高専

2026年5月1日現在で、日本全国には58校の高専(国立51・公立3・私立4)があり、それぞれ異なる専門分野を強みとしています。

高専には「国立高専」、「公立高専」、「私立高専」の3種類があり、入試の難易度やカリキュラムにもそれぞれ違いがあります。また、寮が併設されている場合が多いので、県外の学校も志望校として検討することができます。

地域によっては高専が複数存在し、特定の産業と結びついたより実践的な教育を行っている場合もあるので、学校の強みをよく調べて志望校を決める必要があります。

高校・大学・専門学校との違い

高専と、高校・大学・専門学校にはどのような違いがあるのか、似ているようで違うそれぞれの学校の違いについて解説します。

高校との違い

工業高校と高専の相違点として挙げられるのは以下の5点です。

学問の専門性

普通科の高校と比べると、高専で学習する内容は「幅が狭く深い」という点が特徴的です。
入学時に希望した学科ごとに、より専門的で高度な内容を学習します。

学校の数

工業高校は全国各地にありますが、高専は全国に58校しかないため、在住している地域に学びたい分野の高専がない場合もあります。

寮

高専は寮があることが一般的です。そのため県外からの入学者がいる場合も多いです。

制服

高専には制服がない学校が多いです。
制服があったとしても着用するのは3年生まで、という学校が大半を占めています。

称号

高専を卒業すると「準学士」という称号を手に入れることができます。
短期大学の卒業者が得る「短期大学士」は学位で、準学士は学位ではなく称号ですが、高校を卒業しても学位・称号を手に入れることはできません。

大学との違い

大学と高専の相違点として挙げられるのは以下の2点です。

受験資格

高専は中学卒業が、大学は高校卒業が受験資格として定められているため、高校を卒業しないと大学に入学することはできません。

学習内容

大学での学習内容が理論的な部分に焦点を当てることが多いのに対し、高専での学習は実戦的なものが多いといった違いがあります。

専門学校との違い

専門学校と高専の相違点として挙げられるのは以下の3点です。

受験資格

高専は中学卒業が、専門学校は高校卒業が受験資格として定められているため、高校を卒業しないと専門学校に入学することはできません。

期間

高専は5年間(商船学科は5年間6ヵ月)と期間が定められた教育課程ですが、専門学校はその多くが私立校で、修業期間も2~4年と学校やコースによって異なります。

称号

高専を卒業すると得られる称号は「準学士」で、専門学校を卒業すると得られる称号は「専門士」と、得られる称号に違いがあります。

高専を受けるなら、専門学校との違いも分かったうえで、入試に向けた勉強を早めに始めておきたいところです。毎日の勉強の進め方に迷ったら、168塾のサポート内容も見てみてください。

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高専生は頭がいいって本当?

教科書を見ながら話し合う女子高校生2人

インターネットで「高専」と検索すると、「頭がいい」と出てきたことはありませんか?
高専生は頭がいいというのは本当なのか、解説します。

高専の偏差値

高専の入試では、公立・私立高校と同様に学力試験が実施されます。
国語、数学、英語、理科、社会の5教科が試験科目となるため、理数系のみに偏らずバランスの取れた学力が求められます。
偏差値は学校や学科によって異なりますが、塾(じゅけラボ予備校)が推計した令和7年度の値では、表に掲載の57校のうち50校で、最も高い学科の偏差値が60以上となっており、トップレベルの高専は一般の進学校と同じくらいの学力が必要です。

全国高専偏差値表

2026年5月1日現在で、日本全国には58校の高専(国立51・公立3・私立4)があります。
各学校の偏差値は以下の通りです。

高専名都道府県偏差値
明石工業高等専門学校兵庫県70~68
徳山工業高等専門学校山口県70
久留米工業高等専門学校福岡県69~67
群馬工業高等専門学校群馬県69
奈良工業高等専門学校奈良県69
佐世保工業高等専門学校長崎県68
熊本高等専門学校熊本県69~64
大分工業高等専門学校大分県69
石川工業高等専門学校石川県68
岐阜工業高等専門学校岐阜県68
鈴鹿工業高等専門学校三重県68
北九州工業高等専門学校福岡県67
鹿児島工業高等専門学校鹿児島県68
仙台高等専門学校宮城県66
長野工業高等専門学校長野県66
沼津工業高等専門学校静岡県67
和歌山工業高等専門学校和歌山県67
八戸工業高等専門学校青森県66
東京工業高等専門学校東京都65
神戸市立工業高等専門学校兵庫県65
苫小牧工業高等専門学校北海道65
福島工業高等専門学校福島県66
茨城工業高等専門学校茨城県66
大阪公立大学工業高等専門学校大阪府65
呉工業高等専門学校広島県66
有明工業高等専門学校福岡県64
函館工業高等専門学校北海道66~65
豊田工業高等専門学校愛知県65~64
富山高等専門学校富山県66~58
釧路工業高等専門学校北海道63
木更津工業高等専門学校千葉県64
都城工業高等専門学校宮崎県65
旭川工業高等専門学校北海道63
小山工業高等専門学校栃木県64
福井工業高等専門学校福井県63
阿南工業高等専門学校徳島県64
香川高等専門学校香川県64~63
舞鶴工業高等専門学校京都府63
新居浜工業高等専門学校愛媛県63~62
沖縄工業高等専門学校沖縄県63
一関工業高等専門学校岩手県62
秋田工業高等専門学校秋田県62
産業技術高等専門学校東京都61
長岡工業高等専門学校新潟県61
松江工業高等専門学校島根県62
宇部工業高等専門学校山口県62
津山工業高等専門学校岡山県61
高知工業高等専門学校高知県61
鶴岡工業高等専門学校山形県60
米子工業高等専門学校鳥取県60
近畿大学工業高等専門学校三重県58~49
大島商船高等専門学校山口県58~57
広島商船高等専門学校広島県55
サレジオ工業高等専門学校東京都52
弓削商船高等専門学校愛媛県53
鳥羽商船高等専門学校三重県52~51
国際高等専門学校石川県49
じゅけラボ予備校|令和7年度(2025年度)高専偏差値情報(私立の神山まるごと高等専門学校は掲載なし)

高専生の学習内容とカリキュラムの特徴

高専では高校1~3年相当の内容を学びながら、実験・実習を通して専門分野の実践的な授業が行われます。

数学や物理、化学の学習内容はレベルが高く、高度な専門知識を身につけることができる点が特徴的です。

高学年になると卒業研究(大学でいうところの卒業論文に相当)があり、企業や大学と連携した実践的なプロジェクトに取り組むことができます。

高専卒業後の進路

図書館でノートを取って勉強する男子高校生

5年間(商船学科は5年間6ヵ月)の高専生活を終えた後の進路は、「進学」と「就職」の2つに分かれます。

高専卒業生の進学実績

国立高等専門学校機構の令和7年度の進路状況では、本科卒業生の59%が就職、24%が進学(大学編入)、14%が進学(専攻科)、2%がその他となっています(下の図。国立高専機構概要2026)。令和5年度(就職57%、大学編入25%、専攻科15%)と比べると、就職の割合がやや増えていますが、およそ6割が就職、4割が進学という傾向は変わっていません。

令和7年度国立高専本科卒業者の進路。就職59%、大学編入24%、専攻科進学14%、その他2%
令和7年度の国立高専本科卒業者の進路(割合の合計99%は端数処理による)。出典:国立高専機構『概要2026』p.17

「専攻科」とは高専に設置された2年間の教育課程で、専攻科を修了したうえで大学改革支援・学位授与機構に申請し、審査に合格すると学士の学位を得ることができます。学士を得れば、大学の学部卒業生と同じ扱いとなり、「専攻科」を修了後に、他大学の大学院へ進学することも可能です。

高専からの大学編入

高専の卒業生は大学の3年次に編入することができます。
特に国公立大学の工学部への編入が多く、研究を深めたい人には適した進路です。
旧帝大や難関大学にも編入実績があり、学士号取得後に大学院へ進学するケースも少なくありません。

令和7年度の国立高専卒業者の大学編入先と大学院進学先を各10校示した表
令和7年度の主な大学編入先・大学院進学先(公式一覧から各10校を抜粋)。出典:国立高専機構『概要2026』p.18(再構成)

高専卒業生の就職実績

国立高等専門学校機構の資料によると、本科卒業者のうち就職希望者の就職率は、令和3~7年度の5年間いずれも98.7%以上と非常に高く、最新の令和7年度は99.4%です。求人倍率も20倍を超えていて、就職の強さは数字にもはっきり出ています。

令和3年度から令和7年度の国立高専本科卒業者の就職率。98.7%、99.0%、99.1%、99.0%、99.4%
令和3~7年度の国立高専本科卒業者の就職率(就職希望者に対する割合)。出典:国立高専機構『概要2026』p.17(再構成)

高専卒の就職先

高専卒の就職先は、大手メーカー、IT企業、建設業界、通信企業、エネルギー関連企業、自治体など多岐にわたります。即戦力として期待されることが多く、技術職としてのキャリアを築くことができます。

令和6年度の国立高専本科卒業者の主な就職先20件の一覧
令和6年度本科卒業者の主な就職先(公式の掲載例・順位ではありません)。出典:国立高専機構『概要2026』p.17(再構成)

高専のメリット・デメリット

比較を示唆する女性

高校とも専門学校とも大学とも違う高専ですが、高専に進学するメリット・デメリットについて解説します。

高専に進学するメリット

高専に進学するメリットは以下の3点です。

早く専門技術を学べる

中学校を卒業してすぐの早い段階で専門的な知識・技術を学べるため、エンジニアとしてのスタートを早めることができます。

就職に強い

高専生は企業からの評価が高く、特に理工系の企業では技術者として優遇されることが多いです。
企業から学校に届く推薦制度を利用し就職活動を行えるため、一般的な大学生よりも有利といえます。

実践的な授業が多い

実験や実習が豊富に行われるため、机上の学習だけでなく、実践的なスキルを身につけることができます。
企業と共同研究を行う機会もあり、即戦力としての能力を養うことが可能です。

高専に進学するデメリット

高専に進学するデメリットは以下の2点です。

一般的な高校生活とは違う

高専は5年間の一貫教育のため、一般的な高校で実施される文化祭や体育祭などの行事が少ない傾向にあります。
また部活動の種類が限定的だったり、あまり活発でない場合もありますので、入学前に見学や説明会などに積極的に足を運び、学校の様子を知っておくことが大切です。

文系の進路が限られる

理系中心のカリキュラムのため、文系の進路を希望する場合は選択肢が限られてしまいます。
また文系科目の学習が少ないため、将来的に文系職に就きたい場合には不利になる可能性があります。

授業の進みが早く課題が多い

高専では授業の進みが早く、課題が多いという声が聞かれます。
また、単位を修得するための基準は学校や学年によって異なり、必要な単位を落とすと進級できないこともあります(詳しくは後述の口コミの節で紹介します)。
自主的に計画を立て学習を行う必要があります。

高専に向いている人の特徴

勉強する女子高生

高専に向いている人の特徴は以下になります。

数学・理科が得意な人

高専は圧倒的に工業系の学校が多いため、数学・化学・物理といった理系科目が重要視されます。

学校によっては、理数科目の得点を倍にする傾斜配点を行っているところもあり、それだけ理系科目への理解度が高いといえます。

そのため、これらの科目が得意な人は高専に向いているでしょう。

専門技術を早く学びたい人

早い段階で興味関心がはっきりとしていて、専門分野の知識を身につけたいと考える人には最適な進路です。

実践的な学びを重視する人

理論だけでなく、実験・実習を通じて実践的に学びたい人にとって、高専は魅力的な環境です。より実践的な学びの場に身を置くことができます。

高専生・高専卒業生の口コミ

応援する女子高生

高専生からはこんな口コミが見受けられます。

先生の親切さという意味でとても優れている。大学に近いけど大学とまではいかない、絶妙なバランス。実習も全学科充実しており、大学に対しても引けを取らないと感じている。自分から身を投じれば、どこまでも高める事は可能だし、その環境も整っている。
参照:東京工業高等専門学校口コミ

昨年入学しました。
航海士になりたくて遠方から入学です。
寮は1人部屋で広く安いです。快適のようです。
先輩がたも優しいみたいです。
勉強は、きちんとレポートなどを出せば先生がたも点数をあげてくれます。
学費の安さや寮費用の安さは格別です。
我が家は兄弟が自宅から私立理系に通い年間160万かかっており
高専に安い学費で通ってもらえるのは家計的に助かってます。
また商船学科は奨学金もあり船乗りになれば返却不要の物もあります。
しっかりと勉強をして、海技士の免許と英語を頑張れは、よい就職もあり
給料もかなりよいようです。
子どもは自立してたくましくなりました。
寮も親は寂しいですが、自立を促し子離れをするにはおススメです。
親の給料も上がらない昨今学費を抑えたい家庭にはおススメの学校と言えると思います。
参照:富山高等専門学校射水キャンパス口コミ

ほとんどのことに対して満足できる学校だと思っています。進学、就職も100%なのでお勧めできます。
校則もほとんどありません。
参照:茨城工業高等専門学校口コミ

ここでは、高専卒である私が後悔していることをお話しします。
それは、就業業界が決まっていることです。
私は、高専土木科を卒業し9年間建設業界で働いています。
他科でも「技術職である・業界が決まる」ことは変わりません。
これらを15歳で理解し、高専に進学するのは難しいでしょう。
参照:【元高専生が教える】高専に行かない方がいい理由3選!将来が決まる

高専の単位認定や進級の基準は、学校や学年によって異なります。
例えば明石高専は、定期試験に加えて課題や学習状態、出席状況なども含めた総合点が60点以上で単位を認定し、石川高専は1~3年次は50点以上、4~5年次は60点以上を合格としています。
必要な単位を修得できないと進級できないことがあるため、志望校の学生便覧や成績評価の規程を確認しておきましょう。

高専進学を考えるときのポイント

教鞭をとる先生

専門的な学習がいち早く行える高専ですが、その専門性ゆえのメリット・デメリットがあります。
高専進学を検討する際には、以下のポイントについてよく考えておくことをおススメします。

自分の目標に合った進路選択を

高専に進学するか高校に進学するかは、将来の目標が大きく関係してきます。
高専はよくも悪くも専門性が高いので、自分が将来何をしたいのか・どうなりたいのかを具体的に想像できるかどうかがカギとなります。

全科目の学習をバランスよく行う

高専の入試では数学・理科の比重が大きいですが、国語や英語も重要です。
全国的に見ても偏差値60以上の学科がある高専が多く、簡単に入学することはできません。
理数科目を中心にバランスよく学習を行いましょう。


自学自習ができる力は、高専入学後も継続して求められます。

高専進学を考えている人は、自分の興味や適性を見極めて、最適な進路を選びましょう!

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