中学になってから英語の成績が悪い…
効率的ないい勉強法はないだろうか?
とお探しの方にピッタリの記事です。
中学生の英語の勉強法を5つのポイントに分けてまとめましたのでぜひ読んでくださいね。
・実は2021年以降、中学英語は難しくなっている
・英語の内容別の様々な勉強法をご紹介
・時間の確保と勉強の習慣化スキルも重要
東北大学教育学部在学中に起業。現在はオンライン個別指導塾168塾の運営を行う。
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1年間の予備校浪人生活を経た後、東北大学教育学部に入学。ベンチャー企業2社で実務経験を積んだ後、浪人時に感じた大手予備校への違和感を基に、「168塾」の立ち上げ・運営。
英語の学習はますます重要に
英語を話す人口は世界に10億人以上と言われます。そんな世界へこれから羽ばたいていく子どもたちにとって、英語の能力は必須スキルと言えるでしょう。
翻訳ツールやAIは昔よりずいぶん発達してきていますが、まだまだ真偽の怪しい答えを返してくることも多いです。自分で英語の原典に触れて情報を取ってくることの必要性は、ますます増してきています。
中学英語は2021年から難化している
ご存じない保護者の方も多いのですが、中学英語は2021年から実は難化しています。教科書が改訂されたためです。
今の中学英語を昔の中学英語のイメージで語ってはいけない理由を2つのポイントから説明しますね。
単語数の増加
2020年以前と比べて、中学卒業までに扱う英単語数が倍増しています。
小学校 | 中学校 | 高等学校 | |
2020年以前 | なし | 1200語 | 1800語 |
2021年以降 | 600~700語 | 1600~1800語 | 1800~2500語 |
単語数には幅がありますが、多い方を取ると、中学卒業までに
という風に、以前の子どもたちに比べて倍以上の単語を覚えることになるのです。
これまでは高校で扱われていたような難しい英単語も一部は中学に移ってきており、学習の負担が増えていることが分かります。
高校内容が中学内容へ移行
単語だけでなく、文法事項も一部は高校から中学に移行しています。
保護者の方も記憶にあるかと思いますが、あの「仮定法」も中学で勉強することになりました。
このため、従来はゆっくりと時間をかけて学習していた部分(例えばbe動詞と一般動詞など)にかける時間が減ることになります。やはり英語学習の負担が増えていると言えますね。
英語学習の大前提: 毎日勉強する
英語学習のポイントを5つに分けて解説しますが、その前に最も大事なことがあります。
それは毎日少しずつ勉強することです。
例えば英単語を1週間に50個覚える場合、「日曜日に2時間かけて何度も練習し、50個覚える」というやり方だとすぐ忘れてしまうのです。
それよりも
- 月曜:10個
- 火曜:10個
- 水曜:ここまでの20個をおさらい
- 木曜:新しい10個
- 金曜:新しい10個
- 土曜:ここまでの40個をおさらい
- 日曜:新しい10個と、ここまでの40個も再度おさらい
などという風に少しずつ毎日に分散した方がよい結果につながりますよ。
単語を覚えるには
スペルは何度か書く: ただし書く回数が目的にならないように
英単語は最終的には答案用紙に書けなければなりません。
したがって、ちゃんと書けるのかどうか練習しておく必要はあります。
例えばassist(助ける・手伝う)という単語を覚えたつもりでも、実際に書いてみると「あれ?sって2つ?どっちのsだっけ?」という風に迷いがちです。
これを防ぐにはやはり何度か紙に書いて練習する必要があるでしょう。
ただし、一部の中学生がやりがちな「100回、紙に書いて覚える」というような方法はさすがに非効率でしょう。個人差はあるものの、普通は100回も書く必要はなく、数回で十分な場合が多いはずです。
音声とともに覚える
忘れがちなのがこの「音声とともに覚える」というポイントです。
読み方が全く分からない文字列は頭に入りにくいものですよね。例えばこちらの英単語をご覧ください。
これは「気管支炎」という意味の単語なのですが(中学では出てきませんのでご安心を)、どう読むのかピンときませんね。でも「ブランカイティス」という読みを知れば、一気に覚えやすくなります。
今は電子辞書がありますから、読み方の分からない単語はどんどん音声を調べて、音と文字を対応させながら覚えていきましょう。
日本語訳よりイメージを覚える
単語帳や辞書で調べると、1つの英単語にたくさんの日本語訳が書かれています。
例えばleaveを調べると
- ~を出発する、出る、去る
- ~を残す、~を置いていく
などという風になっています。この日本語訳をやみくもに覚えようとする人が多いのですが、それだと量が多すぎて覚えきれません。
ですから、もう少し抽象化したイメージを一緒に覚えることをおすすめします。例えばleaveなら「~を(残して)離れる」というようなイメージです。
こういうイメージがあると、英文を読む際に日本語に逐一訳さなくても「~を残して自分はどこかへ行った」という雰囲気がつかめて、速く読み進められます。いわゆる「英語を英語のまま捉える」という状態ですね。
英単語のイメージについて詳しく書かれた参考書も最近はありますから、そういったものを購入して読み進めていくのが効果的です。
派生語のルールを覚える
英単語にこの文字列がついたら意味がこう変わる!というような機械的なルールがいくつかあります。
例えば動詞の後ろにmentをつけると名詞になります。こんな感じです。
- agree(賛同する)→ agreement(同意)
- pay(支払う)→ payment(支払い)
このようなルールをいくつか覚えておくと、知らない単語に出会っても意味を推測できます。例えばmovementという単語を知らなくても「もしかしてmoveの名詞かな?」と思えるようになるなどです。
中学生の段階で全てのルールを網羅するのは難しいでしょうが、まずは英語にはそのようなルールがあると知った上で学習していくといいでしょう。
文法をマスターするには
つまずいたところまで戻る
英文法にはある程度「流れ」があり、前の内容が分からないと次の内容も分からなくなります。
ですから、どこかが分からないと思ったら、もっと前までさかのぼって知識を確認するのがよいですよ。
例えば「不定詞がどうもよく分からないな」と思ったら、不定詞の勉強をし直すことも大切ですが、同時に「名詞」「副詞」「形容詞」という言葉の意味がつかめているかどうかもチェックするのが望ましいです。
もっとも、このようにさかのぼる作業は中学生が一人で行うのは難しいので、学校の先生や塾の先生を頼る方がいいでしょう。
学校のワークをきちんと理解する
文法事項の理屈が分かったなら、それを実際に使えるのかどうかアウトプットして試しましょう。
まずは学校のワークでOKです。学校のワークの問題が、答えを見なくてもおよそ正解するようなら大丈夫です。
逆に、理屈が分かったつもりでもワークに正解できないのだとすると、それは分かっていないのと結果的には同じになってしまいます。その場合はやはり学校や塾の先生に教えてもらわないといけないでしょう。
教科書の本文を暗唱する
文法の理屈が分かり、ワークもだいたい正解できるようになったら、文法が使われている実践例として教科書の本文を読むことをおすすめします。
最初はゆっくりです。本文のどこにどういう文法事項が反映されているかを感じながら音読しましょう。
慣れてきたら少しずつスピードを上げるのですが、このとき「文法事項がここにある」という意識を忘れないことが大切です。スピードは速いけれど文法は意識できていない、とならないように気をつけてください。
長文を読解するには
1文ずつ理解していく
長文を素早く読む技能とか、読み飛ばしながらも全体像をつかむ方法とか、そういったものをつい探してしまうのが人間ですが、学習時にはそんなことを考えない方が上達します。
長文と言えども1つ1つの文は短文ですから、まずは1文ずつ丁寧に読んでいきましょう。知らない単語があれば調べるべきですし、文法事項もちゃんと把握しましょう。
この地道な作業を繰り返していくことで、短文を読むスピードが上がり、結果として長文を読む時間の合計も短くなりますよ。
理解できた英文は音読する
1文ずつゆっくり理解して、全体の意味が取れたらそこで満足して次の英文に進みがちなのですが、ここで立ち止まりましょう。
ゆっくり理解するときには、英文を前に読んだり後ろに戻ったりしがちです。しかし速く読んで理解するためには、英文を前から読むだけで意味がつかめないといけません。
その練習のためには音読が有効です。音読は後ろに戻れませんので、自然と前から意味を取る練習になりますよ。
テスト勉強はどうするのか
いきなりワークの問題を解かない!
テスト勉強の定番に「テスト範囲の問題を解きまくる」という方法がありますが、これは要注意です。
文法などの知識をおさらいした上で問題を解くのならいいのですが、よくあるのが「問題を解いて答えを覚えればそのうち分かるようになるだろう」という誤解です。
歴史の年号や植物の名前のように丸暗記する事項ならばそれでもいいのですが、英語でそれをやると「答えを覚えてしまうばかりで、読解につながる理屈は分からないまま」という状況によく陥ります。
ですから、完璧とはいかないまでもある程度は文法などの基礎知識をおさらいした状態で問題を解きましょう。
教科書の英文の意味を理解しながら音読
上にも書きましたが、意味を理解しながら音読することで、英語を前から理解することが可能になります。そのため必然的に英文を読むスピードも上がります。
テスト前になると、1ヶ月ぐらい前に習った英文はもう忘れているものです。ですからざっと文法事項や話の内容を見直してから音読してみましょう。
テスト範囲のワークに取り組む
ここまで済ませてからワークの問題を解くと、結構スラスラ解けることが多いはずですし、結局はトータルでかかる時間も節約できます。
文法事項や教科書の英文の意味が頭に入っているうちに、どんどんワークの問題を解きましょう。間違えたところはそのままにせず、解説を読んだり学校・塾の先生に教えてもらったりして、できるだけ理解しましょう。
これだけやるには「テスト勉強」だけだと時間不足!
ここまでテスト勉強のやり方を説明してきましたが、もしかして「そんなにテスト前に時間取れないよ」と思うお子さんもいるかもしれません。いや、そういう子の方が多いかもしれませんね。
実はその通りです。テスト勉強をテストの直前に全部やろうとするのがそもそも間違っています。
特に英語は覚えることが多いですから、一度覚えたことを忘れてから覚え直すと時間がいくらでもかかってしまいます。日頃から単語などは定期的に復習して、テスト前にはほぼ覚えた状態でスタートするぐらいがいいですよ。
部活との両立は?
中学生になると活発になるのが部活動。部活と勉強との両立に悩むお子さんも多いでしょう。いや、保護者の方も含めてですね。
一体どうすれば部活と勉強を両立できるのでしょうか・・・?
時間は確保しなければ空かない
小学生までは勉強時間も短くて良かったし、クラブ活動の時間も短めでした。だから「時間がない!」などと悩むこともなかったと思います。
ところが中学になると、勉強時間も長くなるし、部活動にかける時間も増えます。こんな中で部活と勉強を両立するには、とにもかくにも勉強のための時間を空けるというところからスタートしなければなりません。
部活が休みの日に勉強しようとか、時間があるときに勉強しようとかいうことでは間に合いませんよ。「月~金の夜○○時から1時間は必ず勉強する」などという風にスケジュールを確保しましょう。
「まず英語をやる」からスタート
どうしても英語が後回しになってしまうという悩みのある人は、起きたら朝のうちに英語の勉強を済ませてしまいましょう。1日の最初にまず英語をやってしまうのです。
そうすると、今まで朝やっていたことを夕方や夜に回さないといけなくなりますが、数日これを続けると徐々に新しい生活習慣として身に付いてきます。
本当に習慣として定着するのには1~2ヶ月程度はかかりますので、それまでは意識的に「朝起きたら英語をやる」と決めて生活するのがおすすめです。
学習時間を確保して英語の勉強を習慣化しよう!
中学になると急に難しくなる英語。保護者世代に比べてもずいぶん難しくなっていますので、人知れず悩みを抱えてしまう中学生も多いでしょう。
この記事では、そんな中学生の参考になる英語の勉強方法を紹介してきました。
- 毎日勉強する
- 単語の覚え方
- 文法の覚え方
- テスト勉強の仕方
- 部活との両立について
一つでも参考になることがあれば、さっそく今日から実践してみてください。
英語学習はこれからも長く続きますから、つまずきは早い段階で取り除いて、大きく世界へ羽ばたいてくださいね。
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