英検3級ってとったほうがいいの?
4級や5級は持っているけど入試や受験で使えないの?
「英検3級って何に役立つの?」「受験でも使えるのかな…」と気になりますよね。最近は小学生で英検にチャレンジする人も増えて、中学生では3人に1人が英検を持っていると言われています。中には準2級より上級を取得している人もいるくらいです。ただ、英検を受けるだけなら意味がないと思ってしまいます。英検を取るとどのように役立つのでしょう。今回は英検3級を取得するメリット、また勉強法について解説していきます。
- 英検三級のメリットは様々!
- 合格の鍵を握るのはライティング問題
- 面接対策もしっかりとおこなおう!
東北大学教育学部を在学中、「学習管理塾168塾」および「東北大専門塾Elevate」 を創業し、現在は株式会社shared 代表。これまでに200名以上を指導し、旧帝大・医学部合格者を多数輩出。
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英検3級を取得するべき!
英検3級は取得するべき英語の資格です。
特に中学生の場合、高校受験の際に役に立つからです。
内申書に記載できる
内申書に記載できるのは英検3級以上です。
英検3級は「中学卒業程度」とされていて、これに合格しているということは中学英語は網羅していると判断できる材料になります。
入試で優遇されることもある
また、英検3級を持っていることで、入試の際に優遇対象になる場合もあります。
東京都、大阪府、埼玉県、千葉県、奈良県、岡山県では公立高校の一部で英検3級を取得していれば優遇対象になったり、合否の判定に活用されたりしているようです。
私立高校は多くの学校で英検3級を保持していることを評価し、優遇しているケースがよく見られます。特に、英語に力を入れている学校、英語学科がある学校ではその傾向が高いです。
また、持っている級、学校により優遇の仕方は異なります。英語の試験が免除になったり、推薦入試を受ける基準になったりしています。
英検3級の試験内容
3級の試験内容について見ていきましょう。
一次試験と二次試験がある
一次試験は筆記65分とリスニング約25分、二次試験は英語での面接約5分の試験です。試験内容は、5級・4級で習得した基礎力の集大成の級とされていて、中学卒業程度のレベルになっています。身近な英語を理解し、使用できることが求められる試験です。
3級は一次試験の筆記の最後に、Eメールの返信と英作文のライティングテストがあります。
ちなみにEメールの返信は2024年度第1回から追加された内容です。ライティングに慣れていない人は問題集や過去問を活用して点数を取れるようしっかりと準備しなければなりません。
二次試験の審査領域としては、「身近なことについてやりとりができる」とされています。一次試験よりも出題される問題の難易度は下がりますが、面接なので筆記テストとは違う緊張感がある試験です。
3級の合格点や合格率は?
一次試験は、1103点(1650点満点)が合格基準スコアとされています。しかし、何問正解すれば合格という具体的な正答数は提示されていません。
英検ではリーディング、リスニング、ライティングそれぞれの技能のスコアを合算し、総合的なスコアが基準を上回っているかどうかで合否が決まります。
3級の場合、各技能のスコアは550点です。リーディングの問題が30問、リスニング問題は30問、ライティングの問題は2問ありますが、仮にリーディングとリスニングで全問正解できたとしても合計は1100点になるため、不合格になってしまいます。
合格の鍵を握るのはライティング問題と言っても過言ではありません。
ライティング問題は、①内容②構成③語彙④文法の4つの観点で採点される仕組みになっています。これらの観点を抑えたライティングの回答になっていなければスコアにつながりません。
3級では、2024年第1回の試験からライティングの問題が2問になっていて、合格への難易度が高まっていることがわかります。
一次試験に合格できても二次試験に合格できなければ、3級取得にはなりません。3級二次試験の合格基準スコアは353点です。二次試験では、英文を読む、問題に答える以外にも、態度や声の大きさなどもスコアに影響します。一次試験が終わったら、二次試験に向けて時間をかけ準備していく必要があります。
英検4級との違いは?
英検3級と4級では内容、難易度ともに大きく異なります。
どのように異なるのかを見ていきましょう。
レベルが異なる
英検4級のレベルは「中学中級程度」とされています。簡単な英語を理解できる、そして簡単な英語を使って表現することが求められるレベルです。5級よりは一段上の基礎的で重要な内容が出題されます。
試験内容が異なる
英検4級の試験内容は筆記35分とリスニング約30分の一次試験のみです。スピーキングテスト(バーチャルスピーキングテスト約4分)もありますが、4級の合否には影響しません。
英検3級は1ヶ月勉強すれば合格できる?
英検3級の勉強期間は1か月あれば十分足ります。英検の勉強も学校の定期テストの勉強と同様、コツコツと少しずつ学習を積み重ねていくことが大切です。
合格に向けてどのような準備が必要かを確認していきましょう。
現在の英語のレベルはどの程度かを知る
まずは現在の英語力はどの程度なのかを自分で知る必要があります。
以下のような人は問題集を一通り解く、単語を覚えるという勉強法で十分対策できるでしょう。
・これまでに英検4級、5級に合格している
・比較的英語は
・英検3級に再チャレンジする
反対に以下のような人は、問題集を解く、単語を覚えるだけの勉強法では英検3級合格は難しいかもしれません。
・英語はどちらかというと苦手な人
・まだ英検を受けたことがない人
しかし、このようなことに当てはまる人でも、試験までの学習計画を立て、演習までしっかり行うことで、英検3級に合格できます。
ここからは、英検3級の一次試験に合格するための勉強法を紹介します。
英検3級一次試験に合格するための勉強法
英検3級はまず一次試験に合格しなければいけません。
一次試験合格に向けた勉強方法は以下の通りです。
①語彙力をつける
②問題集や過去問をたくさん解く
③間違えた問題はやり直す
④筆記とリスニングをバランよく勉強する
①語彙力をつける
英検3級で出てくる英単語やフレーズにはどのようなものがあるのかを確認しましょう。書店で単語の本を購入してもいいですし、ネットで調べて出てくる単語一覧をプリントアウトする方法もあります。3級は中学卒業程度のレベルなので、中学校で習ってきた単語が多く出てきます。ただし、もう忘れてしまっていたり、意味や使い方が複数ある場合もあるため、どのような語句が出るのかを改めて確認しましょう。
②問題集や過去問をたくさん解く
問題集や過去問を解くことで、試験の形式に慣れたり、自分がどこまで理解したか定着度を確認することができます。また、数をこなすことでさまざまな出題パターンに対応できます。問題集は単語の本と同じように、書店で購入できます。また英検公式サイトから過去3回分の問題を見ることができ、ダウンロードしてプリントアウトも可能です。問題集は単語をある程度インプットできたら力試しに解いてみるのも良し、最後の仕上げにもう一度やってみるのも良し。とにかくたくさん解いて問題に慣れましょう。
③間違えた問題はやり直す
問題集や過去問をやってみて、自分が解けなかった問題、間違えた問題は解けるようになるまでやり直します。答えを見ただけでわかった気にならないようにしましょう。なぜ間違えてしまったのか、何を理解していないから間違えたのかを自分で振り返ることが大切です。また間違えた問題や、解いているときに合っているか自信がないような問題には印をつけるなどして、あとでわかるようにしておくと何を見直せばいいのかが簡単にわかります。
④筆記とリスニングをバランスよく練習する
先述にも書いたように、筆記(リーディングとライティング)とリスニングにはスコアの配分があるため、どれかの技能にスコアが偏っていては合格できません。どの技能もちゃんと対策できる学習スケジュールを立てましょう。
一次試験後は二次試験の準備をしよう
一次試験のあとは、二次試験に備えましょう。
試験会場により異なりますが、一次試験の約1か月後に二次試験が実施されます。
一次試験の合否がわかるのは一次試験から約2〜3週間後なので、一次試験に合格していたら二次試験までの準備期間は約1週間しかありません。
練習できる時間を考えると一次試験後は、合否がわかる前から二次試験に備えましょう。
①バーチャル二次試験で手順を確認
英検公式サイトに「バーチャル二次試験」というものがあります。これを見ると、二次試験の内容だけでなく、入室から退室まで面接の一連の流れを確認することができます。二次試験の準備を始める第一段階でこのバーチャル二次試験を見るのがおすすめです。1度確認すれば、どのような感じで試験が行われるのか想像もつきやすいでしょう。
②英語を読む・話す練習をする
英語を読んだり、話したりすることに慣れましょう。普段学校でもリーディングやリスニングを行っていますが、それだけでは英検の面接の練習量には十分とは言えません。家で英文を読む練習や少し早いスピードの英語を聞くトレーニングをして、英語で何を言っているのか聞き取る練習を取り入れましょう。
③サンプル問題を使って応答練習をする
英検公式サイトにサンプル問題があります。これを見ると、どんな問題が出されるのか、何を聞かれるのかを確認することができます。他にもインターネットで検索すれば、英検3級二次試験対策用の問題を作成し公開しているサイトもあるため、練習に活用できます。
本番は面接形式であるため、学校の英語の先生や家族に聞いてみて練習に協力してくれる人がいるならお願いしましょう。自分1人で練習するよりも、より本番の演習に近い形になるため、当日の緊張を軽減でき、より合格に近づけます。
英検3級を取って受験や入試に活かそう!
英検3級は高校入試や受験に役立つ、取得するべき資格です。
英語が苦手な人でも1か月程度時間をかけて、コツコツと学習を重ねれば必ず合格できます。また英検に合格できれば、自分の自信にもつながります。
自分の将来のためにも、ぜひ英検にチャレンジしましょう!
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