【現役旧帝大生が語る】大学受験の天王山・夏休みの過ごし方

「受験生の夏は天王山」という言葉があるほど、大学受験にとって夏休みは重要な期間です。しかし、適切な準備や計画がなければ山を登ることはできません。そこで今回は、東北大学に現役合格した私が自分の経験を交えながら、皆さんに「天王山の制し方」を伝授します！

大学受験生必見！夏休みに入る前に…

夏休みはとても長いので、無策に飛び込んでしまうと無駄に時間を過ごすことになりかねません。突入する前に入念な準備が必要です。具体的にはメンタル面と計画の2つを準備しましょう。

メンタル面：夏休みのE判定は大丈夫

まずはメンタル面ですが、3年生になってから模試の判定が大幅に下がったりしていませんか？

それは今まで同学年だけ受けていた模試に浪人生が参戦するためですが、E判定やD判定をとったからって落ち込んだり、志望校を変えたりする必要はありません。

夏ごろの浪人生と現役生は学力に差があり、現役生は今後伸びてくるためです。そのため、現時点でD、E判定はいたって普通のことであり、夏休み後の秋の模試からが勝負です。

計画面：スケジュールを立てよう

先ほどお伝えしたように、夏休みは長いため休み期間全体のスケジュールを立ててそれに沿って学習を進めていくのがよいです。具体的には、教科ごとに終わらせたいテキストを決め、休みの日数などからペース配分を逆算して考えていきましょう。

学校や塾の講習、控えている模試のスケジュールなども考慮に入れることが大切です。また、夏休み全体だけでなく1週間ごとのスケジュールも毎週の初めに立てていくとラクに学習を進めることができます。

受験生の夏休みはどんな勉強をすればよい？

僕のおすすめの勉強法は、苦手科目をやりこむことです。なぜかというと、夏休みがまとまった時間を確保できる最大で最後のチャンスだからです。この機に1，2年生の復習も一通りやってしまいましょう。

その他には、基本的には二次試験の科目(私大志望は入試で使う科目)の対策を中心に勉強していくのがよいと思います。ただし、過去問はまだ手を付けなくてもよいです。市販の教材や講習テキストなどで二次試験の基礎力を養っていきましょう。

受験生の夏休みはどれくらい勉強すればよい？

次に1日の勉強時間についてですが、結論から言うと最低8時間、難関大志望は10時間は欲しいところです。夏休みは単なる長い勉強時間を確保できる期間というだけでなく、受験勉強が佳境となる秋冬へのスタートダッシュとしての役割も担っています。そのため、学力の基盤に加え、これからに向けての体力づくりという意味でも、これくらいやっておくのが理想です。

しかし、徹夜してまで時間を確保しようとするのはやめましょう。記憶の定着は寝ている間に行われます。また、寝不足により体調を崩してしまうと、それこそ勉強時間が削られてしまいます。毎日8時間程度の睡眠を心がけましょう。

大学受験生の夏休みに遊ぶ暇はあるのか

ここまで読むと夏休みは毎日勉強詰めで、遊んでいる暇なんてないのかな…？と思った方もいるかもしれませんが、そんなことはありません！まず、8時間以上の勉強をやり抜くためには適度な休憩を定期的に挟むことが大事です。

そして、長い休みの中で1日くらいなんにもしない日があっても大丈夫です。事前に1日中遊ぶ日を決めておいて「その日まで頑張ろう」とやる気が上がりますし、リフレッシュすることによってその後のモチベーションも上がります。思い切りガス抜きをして、次の日から切り替えて頑張りましょう。

受験生うんぬんの前に高校最後の夏なのだから、絶対に思い出作りはしたほうがいいです。勉強以外でも、後悔のない夏休みを過ごしましょう！

現役生は秋から驚くほど伸びる

現役生、特に運動部は夏休み中一生懸命勉強すると、10月の模試あたりからその成果が顕著に現れます。英文が前よりスラスラ読めるようになったり、判定がどんどん上がっていったりして、自分でも変化を実感できるはずです。

逆にサボって全然勉強せずにいると、現状維持どころか勉強した人達に抜かされて成績が下がってしまう可能性もあります。　　これがまさに天王山といわれるゆえんですね。

時間の使い方は自分次第だからこそ、たゆむことなく自分の意志でしっかりと取り組んでいけばきっと目標に届くはずです。

皆さんがそれぞれの進路を達成することを願っています！

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